「第44回日本アカデミー賞」の優秀賞が26日に発表された。一種の映画界のお祭り行事だが、今年はとくに2作品が激突。
激戦の様相で「Fukushima50」が優秀作品賞、優秀監督賞、優秀主演男優賞(佐藤浩市)、優秀助演男優賞(渡辺謙)など12部門12受賞、「罪の声」が優秀作品賞、優秀監督賞、優秀主演男優賞(小栗旬)、優秀助演男優賞(星野源、宇野祥平の2名受賞)など11部門12受賞で並んでいる。
最多タイの12受賞となった「Fukushima50」(上)と「罪の声」
注目の優秀主演男優賞に元SMAPの草彅剛と嵐の二宮和也、小栗旬、佐藤浩市、菅田将暉が選ばれた。 今回の日本アカデミー賞で優秀主演男優賞は「 罪の声」の小栗旬、「 Fukushia 50」の佐藤浩市、「糸」の菅田将暉に加えて「ミッドナイトスワン」に主演した草彅と「浅田家!」に主演した二宮和也が選ばれた。
この5人の中から最優秀主演男優賞が選ばれるが、”SMAPvs嵐”の構造ができあがった。
草彅剛は「ミッドナイトスワン」で、東京・新宿を舞台に生きるトランスジェンダーの役を熱演し、高い演技力を改めて知らしめる形となった。
一方の二宮和也は、第39回日本アカデミー賞で最優秀男優賞、第42回では優秀助演男優賞を受賞するなど演技力が評価されている。今回の対象作品である「浅田家!」は、第36回ワルシャワ国際映画祭国際コンペティション部門で、最優秀アジア映画賞を受賞している。
「優秀アニメーション作品賞」では「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(外崎春雄監督)、「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(石立太一監督)、「STAND BY ME ドラえもん 2」(八木竜一監督、山崎貴共同監督)、「ジョゼと虎と魚たち」(タムラコータロー監督)、「映画 えんとつ町のプペル」(廣田裕介監督)の5作品が選ばれた。
選考は日本アカデミー賞協会員の投票で実施される。今回の選考は、2019年12月16日~2020年12月31日に公開された作品が対象。各部門の最優秀賞は3月19日に開かれる授賞式で発表される。