現地時間9日夜(日本時間10日)、第92回「アカデミー賞授賞式」が米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ,ポン・ジュノ監督の韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が作品賞に輝いた。合作ではなくアジア単独製作の映画がオスカーの頂点に輝くのは、史上初の快挙。外国語のみの映画の作品賞受賞もはじめて。しかも、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞(旧:外国語映画賞)の最多4部門受賞となった。
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「パラサイト 半地下の家族」は、全員無職で半地下の家で暮らすギテク一家(ソン・ガンホら)が、徐々に裕福なパク家に入り込み、寄生していくさまを描いたブラックコメディー。
貧富の差の問題を扱いつつ思わぬ展開の連続で、神がかったレベルでエンターテインメント性と社会性を両立。第72回カンヌ国際映画祭での最高賞(パルムドール)受賞を皮切りに、映画賞レースを席巻してきた。
国際長編映画賞だけは確実と思ったが、まさか「作品賞」を獲得するとは…。
以下、主演女優賞(レネー・ゼルウィガー)、助演男優賞(ブラット・ピット)、助演女優賞(ローラ・ダーン)、主演男優賞(ホアキン・フェニックス)。
今回の「アカデミー賞」は、順当とサプライズが混じった賞だった。