「ハンニバル」(2001)を見た。
殺人鬼ホラー色の強い猟奇映画というということで長い間敬遠(笑)。
「羊たちの沈黙」(1991)の続編。
こちらはアカデミー賞主要5部門独占。公開時、米国で字幕なしで見た。
細かい会話のやり取りは十分に理解できなかった。それでも、凛としたFBI捜査官クラリスを演じたジョディ―・フォスターと、怪優アンソニー・ホプキンスのやり取り・神経戦は見ごたえがあった。
製作は、イタリアの大プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティス。
「ハンニバル」は、クラリス役はジョディ・フォスターが脚本を見て降板の意思表示をし、代わりにジュリアン・ムーアが務めた。意外と雰囲気は似ていて悪くはないが、捜査を進めて事件解決というかっこいいヒロインというイメージはなく、いいところなしで終わってしまったような印象。
ゲイリー・オールドマンはどこに出ていたのか…と思ったら、まさかの役どころ。
これでは見わけがつかない。
猟奇・オカルト的ホラーなので誰にでもおすすめの映画ではない。
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【ストーリー】
全米を恐怖に陥れた「バッファロー・ビル事件」から10年後。
メイスンにとって彼ハンニバル・レクターは殺しても飽き足らない仇であった。
そして、10年前にボルティモアの精神病院から脱獄したレクターは、イタリアのフィレンツェに潜伏していた。フィレンツェ署のパッツィ刑事は、捜査で知り合った男の正体がレクターだと気づき、富豪のメイスンに売って懸賞金を得ようと画策した。だが、パッツィ刑事はレクターに殺されてしまう。
メイスンに大金で買収されたクレンドラーは、クラリスを謹慎処分に陥れた。それは、彼女を気に入っているレクターをおびき出す罠だった。
クレンドラーの豪華な別荘で目を覚ますクラリス。
レクターは、彼を残酷なリンチにかけている最中だった。
撃たれた傷と治療の麻酔で朦朧としながら、彼を捕らえようとするクラリス。
だが、レクターはどこへともなく姿をくらますのだった。
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大富豪のメイスン・ヴァージャーという人物は、精神科医レクターの元患者で、レクターの犯した事件の4番目の被害者で唯一の生存者。メイスンの顔は剥がされ、身体も痛めつけられていあのだが、見るに忍びないような醜い容貌がすさまじい。
この映画、何といってもアンソニー・ホプキンスがすごい。
人肉を食う凶悪殺人鬼。精神科医であるレクター・ハンニバル(アンソニー・ホプキンス)は、麻酔が効いているから感覚がないと、男の頭を”輪切り”にする。脳がむき出しの頭にされても生きている男。
封筒、便箋、監視カメラ、ハンドクリーム、ワイングラス、 公衆電話、金属製腕輪、携帯電話、絵葉書、録音テープ、グッチの靴、スタンガン、獰猛な豚、野球帽、などの小道具も見どころ。
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意識がもうろうとしていたクラリスは、レクターに手錠をかけ、鍵をどこかに隠してしまう。レクターは、鍵がないのならと、手錠を外す代わりに包丁を振り上げて・・・という恐怖は、この映画のクライマックス。クラリスの手が切断されてしまうのか・・・。
ラストシーンは、そうきたか、という意外性で、かなり驚き。
「羊たちの沈黙」「ハンニバル」に続くシリーズ第3作の「レッド・ドラゴン」(2002)も見ないわけにはいかなくなった?(笑)。「ハンニバル・ライジング」もあった。
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