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<span itemprop="headline">映画「ザ・ライト-エクソシストの真実」(2011)</span>



ザ・ライト-エクソシストの真実」(原題:The Rite, 2011)を見た。
邦題のライトだけでは、明かりなのか権利なのかわからないがRiteは宗教的な儀式のこと。実際起きた出来事の映画化であるといい、テーマは副題にあるようにエクソシスト悪魔祓いの祈祷師)について描いている
 
日本では馴染みのないテーマだが、バチカンでは、エクソシスト養成講座があること、映画の最後に説明が流れるが、アメリカにはエクソシスト14人いて、この映画の主人公、マイケルもその一人で、現在もシカゴ近郊に住んでいるという。マイケルがローマで出会うルーカス神父(アンソニー・ホプキンス)も2,000回以上悪魔祓いを行って、現在もイタリア・フィレンツェ郊外で活動を続けているという。


            このルーカス神父は極めて穏やかな”普通の”表情だが・・・。

悪魔は実在するかと問われれば、一般のわれわれは「No」と思うが、欧米人悪魔の存在を否定しない人も少なくないというそこでエクソシストの存在もあるというのだが。
 
・・・
もともと葬儀屋の息子で、信仰を見失ったアメリカの神学生マイケルコリン・オドナヒュー)は、大学の卒業を間近に控えたが、司祭になる道を捨てようとしていた。しかし、恩師に引き止められてローマに渡り、バチカンエクソシスト養成講座を受け始める。
 
やがてマイケルは、異端だが“一流のエクソシスト”だと讃えられるルーカス神父アンソニー・ホプキンス現実の悪魔祓いを近くで見て、手伝うことになる。



16歳の少女の儀式に立ち会ったマイケルは、悪魔の存在を疑う。マイケルが思ったのは、少女は悪魔にとりつかれているのではなく、精神を病んでいるのであり、精神科医に診てもらうべきだと考えた。
 
しかし、マイケルを待ち受けていたのは、そうした疑惑を完璧に打ち砕くような、数々の恐るべき出来事だった・・・
 
・・・
1973年の「エクソシスト」(原題:The Exorcist)は、少女に憑依〈ひょうい)した悪魔神父の戦いを描いたオカルト映画の代表作だが、多分にこの映画の影響を受けているようだ。あるいはオマージュ的な表現も出ている。


少女に憑依した悪魔に対する苦しみかたなど「エクソシスト」を彷彿とさせる。エクソシスト」では、少女〈リンダ・ブレア)の首が180度回転し、緑色の反吐〈へど)を吐くシーンがあるが「ザ・ライト」では、太い釘が口の中から何本も出てくる。

そこでルーカス神父がマイケルに言うセリフは「首が回り、緑の反吐が欲しいか」というものだった。
 
この映画の見所は、”ハンニバル・レクター博士”並みのアンソニー・ホプキンスの恐ろしい、迫力ある表情だ。悪魔祓いのつもりが悪魔に乗りうつられる姿が凄まじい。
 
アメリカ人のマイケルが、ローマで「マクドナルド」の「M」の看板を見てホッとした表情をすると、地元の悪魔祓いに関して取材中の女性記者が、「ローマにいるのにマック?イタリアン・コーヒーをどう」という何気ないセリフも面白い。
 
■キャスト・スタッフ
マイケル:コリン・オドナヒュー 
イシュトヴァン:ルトガー・ハウアー 
アンジェリーナ:アリシー・ブラガ 
製作総指揮:リチャード・ブレナー、メリデス・フィン、ロバート・ベルナッキ 
原作:マット・バグリオ 
脚本:マイケル・ペトローニ 
撮影:ベン・デイヴィス
 
アンソニー・ホプキンスの”ハンニバル”がお好きな人にはおすすめ。
 
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