①熟語の中で、同じ文字文字連続を繰り返して書く時に使う符号。
「はゝ」「ます〱」や「堂々」「数〻」などの「ゝ(一の字点)」「〱(くの字点)」「々(同の字点)」「〻(二の字点)」の類。繰り返し符号。反復符号。重ね字。送り字。畳字。重字。重点。おどり。揺すり字。
②踊っているような下手な字。
・・・とあった。
②は冗談かと思ったが(笑)、辞書にある。(そういえば、絵文字か、解読不可能のような、ミミズがのたくったような字を書く友人も何人かいたな。笑)。
同じ漢字を重ねるときに、2文字目以降の文字の代用として用いられる。
- 時時 → 時々(ときどき)
- 明明白白 → 明々白々(めいめいはくはく)
- 赤裸裸 → 赤裸々(せきらら)
- 代代木 → 代々木(よよぎ)
- 複複複線 → 複々々線(ふくふくふくせん)
- 小小小支川 → 小々々支川(しょうしょうしょうしせん)
「公演会々場」のように使われることもある。特に、結婚や葬式に関しては、同じ漢字を直接繰り返すことは、再婚や不幸の繰り返しを連想させ縁起が悪いため、「結婚式々場」、「告別式々場」と表記することが多いようだ。
「々」の読み方だが、カタカナの「ノ」「マ」の組み合わせに似ていることから便宜上「ノマ点」ということもあるが、一般的には「ゞ」も同様で、読み方はないらしい。電話で説明するときが難しそうだ。「同じく」という符号(記号)と言うしかない。
パソコンが普及しているので、今はあまり使わないが、かつては手紙の縦書きでは見かけた「く」の字も同じく、という意味で使われていた。
ま あ ま あ | → | ま あ 〳 〵 | ど う し て ど う し て | → | ど う し て 〳 〵 | 見 る 見 る | → | 見 る 〳 〵 | た び た び | → | た び 〳 〵 |
繰り返し部分が連濁する場合は、濁点付きの「くの字点」。
し か じ か | → | し か 〴 〵 | 離 れ 離 れ | → | 離 れ 〴 〵 | く れ ぐ れ | → | く れ 〴 〵 |
手書きで書くことも少なくなったので、こんな書き方も、いつかは消滅するかもしれない。
ちなみに、台湾では、「ありがとう」は「謝謝(しぇしぇ)」だが日本統治時代のなごりか「謝々」と書くこともあったというが、公式の文書では用いないようだ。ただ、若者を中心に「〃」あるいは「2」が使われることもあるという。例えば「謝〃」「謝2」で、このような用例は日本においても見られる。
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