映画「キングスマン: ゴールデン・サークル」(原題: Kingsman: The Golden Circle、2017)を見る。前作の「キングスマン」(2014)から1年後の話。“キングスマン”とは高級テイラー(仕立て職人店)の名称。
「キングスマン」(Kingsman)シリーズは、架空の諜報組織「キングスマン」の活躍を描いたアクション・コメディ映画。原作は2012年にマーベル・コミックから発売されたマーク・ミラーとデイヴ・ギボンズによる同名のコミック。
初代キングスマンをコリン・ファ―ス、続編の2代目を1作目にも出演していたタロン・エガートンが引き継ぎ演じている。
共演にはジュリアン・ムーア、マーク・ストロング、チャニング・テイタム、ハル・ベリー、ジェフ・ブリッジスなどが名を連ねる。さらに驚いたのは、エルトン・ジョンが本人役で出演している。
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テイラーというのは表の顔で、裏の顔はスパイ機関。“キングスマン”はその拠点。今作は、その拠点が世界的麻薬組織“ゴールデン・サークル”の攻撃によって壊滅してしまう。敵を追い、同盟を結ぶスパイ機関“ステイツマン”の協力を得るためアメリカに渡る。
しかし、ステイツマンは英国文化に強い影響を受けたキングスマンと対照的で、ことごとく文化が違っていた。またその頃、ゴールデン・サークルは世界中の麻薬使用者を人質にした危険な驚愕の陰謀を始動させていた…。
二つの組織は、文化の違いを乗り越えてその陰謀を阻止することができるのか…。
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前作から1年後。諜報機関キングスマンのスパイとなり、ガラハッドの名を受け継いだエグジー(タロン・エガートン)は、かつてキングスマン候補生だったチャーリー(エドワード・ホルクロフト)に襲われる。
彼とその仲間を撃退し、警察からも逃れたエグジーは、恋人となったスウェーデン王女のティルデ(ハンナ・アルストロム)と共に、友人ブランドンの誕生日パーティーに参加する。
その頃エグジーの車では、チャーリーから外れた機械の義手が、キングスマンの情報を抜き出していた。
翌朝、キングスマン本部の会議に出席したエグジーは、チャーリーが1年前の事件で右腕と声帯を失いながらも生き延びて、現在は犯罪組織に身を置いていることを聞かされる。
その晩、エグジーは約束していたスウェーデン国王夫妻との食事会に赴くが、その最中にキングスマンの本部や各拠点、スパイ全員の自宅がミサイル攻撃を受けてしまった。
それは、チャーリーが所属する世界最大の麻薬密売組織ゴールデン・サークルの女ボス、ポピー・アダムズ(ジュリアン・ムーア)の仕業だった。彼女は自身の野望を実現するために、邪魔な存在であるキングスマンの一掃を計画、実行したのだ。
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<見どころ>
スパイ映画であると同時にアクション映画としても、冒頭からしばらく続くカーチェイスは大迫力。工夫を凝らした銃器、機械ロボット犬や最先端の義手などが登場。
JBという名前の愛犬バグが愛くるしい。JBはJack Bauer(”24”の主人公と同じ)のこと。
隠し金庫にあったのがまさかの「ステイツマン」という名のウイスキー。
酒瓶のラベル裏に書かれた「ケンタッキー産」の「K」の文字。フライドチキンで有名なケンタッキー州にウィスキー倉庫があった。
ゴールデン・サークルのメンバーはテキーラ、シャンパン、ウィスキー、ジンジャーなどのコードネームで呼ばれている。
ド派手な映画で、銃撃戦、カーチェイスなど暑さを吹き飛ばすにはいい映画。
<キャスト>
■ゲイリー・“エグジー”・アンウィン/ガラハッド:タロン・エガートン…諜報機関キングスマンの新人スパイ。推薦人であったハリーの後任としてガラハットのコードネームを引き継いだ。ハリーの自宅を譲り受け、恋人になったティルデ王女と、試験の相棒だったパグのJBと共に暮らしている。
■ハリー・ハート/ガラハッド:コリン・ファース…キングスマンのベテランスパイ。前作でヴァレンタインの罠に嵌り左目を撃ち抜かれるが、異常事態を察知し駆けつけたステイツマンのジンジャーとテキーラの手で命を救われていた。治療の後遺症で記憶を失っており、自分は若い頃に目指した鱗翅類の学者だと思っている。
■ポピー・アダムズ:ジュリアン・ムーア…麻薬密売組織ゴールデン・サークルの女ボス。世界中の麻薬取引を牛耳っているほか、優れたロボット技術を有している。麻薬を合法化させるべく、自身が流通させている麻薬に遅効性ながら死に至る毒物を仕込んだ。
■マーリン:マーク・ストロング…キングスマンを補佐する男性。
■ジンジャー:ハル・ベリー…諜報機関ステイツマンのメンバー。正式なコードネームはジンジャーエール。後方支援担当で現場に出るエージェントに転身したいが、ウイスキーの反対で叶っていない。
■テキーラ:チャニング・テイタム…ステイツマンのメンバー。本部に侵入したエグジーとマーリンを手荒く歓迎した。優秀だが素行が悪く麻薬の常習者でもある。
■シャンパン:ジェフ・ブリッジス…ステイツマンのリーダー。親しい者からはチャンプと呼ばれる。
■ウイスキー:ペドロ・パスカル…ステイツマンのメンバー。本名はジャック。エグジーに協力して共に任務に赴く。
■チャーリー・ヘスケス:エドワード・ホルクロフト…キングスマンの元候補生。前作でエグジーに敵対した結果、右腕と声帯を失った。ゴールデン・サークルに身を寄せ、機械の義手と声帯を身に付けている。
■ティルデ王女:ハンナ・アルストロム…スウェーデンの王女。前作で監禁されていたところをエグジーに救出された。現在は彼を心から愛する恋人になっている。
■クララ:ポピー・デルヴィーニュ…チャーリーの元恋人。現在でも彼と交友関係を続けている。
■アメリカ合衆国大統領:ブルース・グリーンウッド…アメリカ合衆国の大統領。麻薬とその使用者を嫌悪している。
■フォックス首席補佐官:エミリー・ワトソン…大統領の首席補佐官。激務をこなすために麻薬を服用していた。
■ロクサーヌ・モートン/ランスロット:ソフィー・クックソン…キングスマンの新人スパイ。愛称はロキシー。エグジーとは選抜試験で知り合って以来の友人でよき同僚。
■アーサー:マイケル・ガンボン…キングスマンのリーダー。前作のアーサーとは別人。
■エルトン・ジョン:エルトン・ジョン…前作で著名人を誘拐していたヴァレンタインに便乗したポピーに誘拐され演奏を強要されている。
■スウェーデン国王:ビヨルン・グラナート
■スウェーデン王妃:レナ・エンドレ
Netflixで配信中。
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