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ドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」(大根仁監督、全10話、2022年10月‐12月)を見る。

エルピス―希望、あるいは災い―」(大根仁監督、全10話、2022年10月‐12月)を2日間で一気に見る。日本のドラマでは、気骨があり久しぶりに硬派な社会派エンターテイメントとして、登場人物の深層心理まで深く描いていて見ごたえがあった。


大洋テレビの女子アナ・浅川恵那(長澤まさみ)が、若手ディレクター・岸本拓朗(眞栄田郷とともに、12年前に起きた10代女性連続殺人事件で犯人とされた死刑囚の冤罪を晴らすために奔走する物語。

殺人事件の冤罪、大物政治家による隠ぺい工作、検察の強大な力(裁判で99.9%は有罪になる)などが描かれ、勇気あるキャスターが「バンドラの箱」を開けようとするのだが…。

警察組織でもトップクラスの一部しか知らない不正の事実に関して、警察署員などは「バンドラの箱」は、知ってはいけない、話してはいけない、考えてもいけないというものだった。

そのバンドラの箱を開けようとするのは強い信念を持つ女子アナ・浅川(長澤まさみ)と若手ディレクター・岸本(眞栄田郷敦)のバディコンビ。

 

眞栄田郷敦は、長澤から「君は目力がある」と何度も言われるが、真相究明に徹底的に取り組む真剣さがある。


政治部のキャップで、権力の犬と揶揄され、保身の塊のような人物・斉藤を鈴木亮平が演じ、副総理に目を掛けられ、将来は政界に打って出て、テレビの報道とは別に日本を変えたいと思っている。


一方で、女子アナ・浅川恵那(長澤まさみ)と恋愛関係にあったが、浅川か副総理か二者択一を迫られ、副総理側につくという計算が働き、浅川を捨ててしまう。浅川も斉藤の裏切りにはショックを受ける。

・・・
タイトルのエルピス(Elpis)は、古代ギリシャ神話で様々な災厄が飛び出したとされる「パンドラの箱」に残された「希望」あるいは「災い」の兆候のこと。決して、エルビス・プレスリーの誤記でも、乳酸菌飲料「カルピス」とも関係ない。

スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみ)と彼女に共鳴した仲間たちが、犯人とされた男の死刑が確定した、10代の女性が連続して殺害された事件の冤罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく。

実在する事件に着想を得た“冤罪”という重厚な題材を扱っているが、真相に迫っていく過程で登場人物たちはさまざまな「希望」を見出す。

同時に、自身やその周囲、所属する組織に対し、痛みや破綻といった「災い」も降りかかる。はたして、彼らがパンドラの箱を開けたことでもたらされる混沌の先に残されているのは、希望か、それとも災いか…。

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怪演と言えるのが鈴木亮平岡部たかし

鈴木亮平が演じる斉藤は報道局のエース記者で、官邸キャップ。一見面倒見がいい先輩として、恵那(長澤まさみ)や拓朗(眞栄田郷敦)の相談に乗るが、それが懇意の政治家に筒抜けだった。

岡部が演じるチーフプロデューサー・村井は、とにかく口が悪く、同じ番組で働く恵那や拓朗らの仕事ぶりに対し、暴言を連発。拓朗が、冤罪に取り組んでいることを知ると「ジャングルで棒を振り回すような子供みたいなことはやめろ」と諭す。巨大な権力の前では無力だという。以前は自局の大看板である報道ニュース番組を担当していたが、なぜか外されバラエティ番組担当となった。

ときどきスタッフとカラオケの飲み会が開かれるが、一人で派手に歌いまくる。

【主なキャスト・出演者】
■浅川恵那/長澤まさみ…大洋テレビ・アナウンサー。
■岸本拓朗/眞栄田郷敦…ディレクター。
■大山さくら/三浦透子…「フライデー・ボンボン」のヘアメイク。
■滝川雄大三浦貴大…ニュース8のディレクター。
■名越公平/近藤公園…「フライデー・ボンボン」プロデューサー。
■笹岡まゆみ/池津祥子「首都新聞」政治部の記者。
■海老田天丼/梶原善…バラエティ「フライデー・ボンボン」のMC。

■松本良夫/片岡正二郎…女性連続殺害事件の被疑者として逮捕され、最高裁で「死刑判決」言い渡された死刑囚。
■大門雄二/山路和弘警察庁長官出身の副総理。
■村井喬一/岡部たかし…チーフプロデューサー。
■木村卓/六角精児…弁護士。松本死刑囚の裁判を担当。

■岸本陸子/筒井真理子…弁護士。拓朗の母。シングルマザー。
■斎藤正一/鈴木亮平…政治部記者・官邸キャップ。

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