相手の男の横暴で見下した態度を見て、「お言葉を返すようですが・・・」と口にすると、隣の上司が、「やめとけ」というように足を踏みつけると、「いててぇ~」と顔をひきつる花咲舞(杏)。毎度おなじみの光景だが、それでも我慢の限界を超えると、上司の制止を振り切って、相手がだれであろうと「それは間違ってます!」から始まる花咲舞の怒りの”正論”で、相手をギャフンとさせる痛快さ!
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「お言葉を返すようですが…」
窓口行員から臨店という支店の監査、指導をする部門に移った花咲舞(杏)が、上川隆也演ずる相馬健と組んで、さまざまなトラブルを乗り越えるという1話完結というのがすっきりしていていい。
相馬からは常々「臨店では余計なことは絶対にいうな。同じ銀行でもよその会社だと思え」と言われているにも関わらず、「お言葉を返すようですが」と黙っていないところが痛快。2人と対立するのが生瀬勝久演ずる常務で、陰に陽に仕掛けがある。
これまで支店長のパワハラ、回収不能の貸し付けにリベンジ、売られたケンカは買う、店員失踪の真相と続いてきたが、昨日の「第5話」では、「半沢直樹」でも、宿敵扱いだった金融庁のいわくつきの主任検査官を向こうに回して、舞が仕掛けた作戦が功を奏した。
主任検査官の態度は、「オレを誰だと思っている」という高飛車な態度で、花咲舞に対しても、テラー(窓口)から臨店に異動になったことを知ると「お嬢さんは、テラーの指導係をしていればいい」とハナから、小バカにした態度。
検査官は、支店長に対して、個人的な恨み・怨念で、隠ぺいをでっち上げても、支店長を追いだそうと画策していたのだった。若い行員の私生活の弱みに付け込んで、偽装の書類隠しを命じたのだが・・・。
追い詰められた検査官は、「証拠があるのか。検察官と臨店のお嬢さんとどちらの言葉を信じると思うか」と傲慢な態度だったが、動かぬ”証拠”のまえに、尻尾を巻いて、とっとと逃げ出すしかなかった(笑)。
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毎回スカッとする一話完結がいい。
同じ池井戸潤の「ルーズヴェルト・ゲーム」は、重厚だが、”逆転”がウリだったが、このところ主人公が、追い込まれてしまい、重苦しくなっている。「半沢」のような爽快感を毎回期待できそうになく、土壇場の大逆転劇だけになるのか・・・。
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花咲舞を演じる杏が、遅刻しそうになったり、26歳の女性らしく、テラー仲間の同僚と飲んで騒いだりと共感できるところがいい。また、父親(大杉漣)と二人の会話も面白い。
「花咲舞」は、おそらく代表作、当たり役となるだろう。
”花咲舞”症候群になりそうな杏の活躍である。
毎回、こんな面白いドラマをみたら「fpdが黙ってない」。
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