

映画「エデン 楽園の果て」(原題:Eden, 2025)を見る。監督は「ビューティフル・マインド」「ロバート・ラングドン」シリーズ「ラッシュ/プライドと友情」などのロン・ハワード。
主演はジュード・ロウ。2000年代初めに30代で「コールド・マウンテン」「アルフィー」「クローサー」「ホリディ」「スルース」など話題作に立て続けに出演していたが50代になって円熟味のある演技をみせている。
共演は007シリーズなどのアナ・デ・アルマス「ミッション・インポッシブル」シリーズのバネッサ・カービー「キングスマン:ファースト・エージェント」「西部戦線異状なし」のダニエル・ブリュール「恋するプリテンダー」「マダム・ウェブ」のシドニー・スウィーニーなど豪華な布陣。
劇場公開はなく動画配信(「アマプラ」で10月25日から配信)で、期待はしていなかったが、極限状態でのクセの強い人物が多数登場して、文明を考えるサスペンスとしては面白かった。
ガラケーの言葉の元となったガラパゴスという言葉をしばらくぶりに聞いた。この物語は、実際にガラパゴス諸島のフロレアナ島で起こった「フロレアナ島事件」と呼ばれる出来事を基にしている。人間の高慢さ、権力闘争や裏切りなどを描いている。
・・・
時は1929年、世界的な経済崩壊やファシズムの台頭に幻滅したドイツ人哲学者のフリードリヒ・リッター博士(ジュード・ロウ)は、恋人のドーラ(バネッサ・カービー)を伴ってガラパゴスのフロレアナ島へ移住した。
そこに、理想の社会を求めるリッター博士に感銘を受けた人々が次々と島へやってくる。リッター博士は隣人の存在を望まなかったことから、緊張が走る。
さらに、そこへ「男爵」と名乗る謎めいた女性エロイーズ・ベアボン・ド・ワグナー・ブスケ(アナ・デ・アルマス)が現れ、島に高級リゾートを建設するという野望を抱き、他の住人を排除しようとするのだった。
理想郷を目指した者たちは、自然の過酷さだけでなく、隣人との間の高慢、裏切り、そして暴力に直面し、次第に追い詰められていく。

・・・
せっかく他人との煩わしい関わりがない無人島で自由に生活しようと思ったのに、次から次にご近所さんが現れて、トラブルに巻き込まれるというお話。実話だけあって、主だった登場人物の多くが亡くなっていく。ジュード・ロウがまさかの全裸フル○○で暴れる(笑)。
<主な登場人物>
■フリードリヒ・リッター博士:ジュード・ロウ:ドイツ人哲学者。己の理論を完成させるべく恋人ドーラと二人でガラパゴスの無人島フロレアナ島へ移住。

■ドーラ・シュトラウヒ:ヴァネッサ・カービー…リッター博士の恋人。ずけずけと踏み込んでくる隣人に我慢ができない性格。

■ハインツ・ウィットマー:ダニエル・ブリュール…ドイツ人のまじめな公務員。病弱の一人息子がいる。母国の将来に希望を持てなかったこと、病弱な息子に綺麗な環境を提供したかったことなどから以上うしてきた。
■マーグレット・ウィットマー:シドニー・スウィーニー…ハインツの姉さん女房。

■エロイーズ:アナ・デ・アルマス…「男爵」を自称するおかしな女。使用人のような男2人を従わせている。

■「にほんブログ村」にポチをお願い申し上げます。