新型コロナウイルス感染拡大の影響で放送が延期されていたTBS系日曜劇場「半沢直樹」新シリーズが、7月19日21時から放送開始されることが決まった。初回は25分拡大スペシャルとなる。やっと放送開始となった!
「半沢直樹」は、堺雅人主演の大ヒットドラマの7年ぶりとなる続編。前作に続き、池井戸潤の小説「半沢直樹」シリーズを原作に、今作では「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」を映像化。出向を命じられ、東京セントラル証券で営業企画部長となった半沢直樹(堺雅人)に巻き起こる事件を描く。
出演は、堺雅人のほか、半沢の妻・花役の上戸彩、及川光博、片岡愛之助、北大路欣也、香川照之といった前作のメインキャストが続投。半沢を取り巻く新キャストとして、賀来賢人、今田美桜、井上芳雄、尾上松也、井川遥、戸次重幸、南野陽子、古田新太、市川猿之助、江口のりこ、筒井道隆、柄本明らが出演する。
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池井戸潤原作はテレビ局にとってはドル箱的存在。
「空飛ぶタイヤ」で本格的な経済小説に挑み、同作が2009年にWOWOWで連続ドラマ化。後に映画化。2010年には吉川英治文学新人賞受賞作「鉄の骨」(NHK)、2011年には直木賞受賞作「下町ロケット」(WOWOW)がそれぞれ連続ドラマ化された。
そして、NHKの連続ドラマ版「七つの会議」が放送開始された2013年7月、ほぼ同時期に放送開始したのが、TBS系の連続ドラマ「半沢直樹」。男社会の銀行内部を描いた作品は、近いジャンルでのヒット作が少なかったことからも、地味に捉える見方もあった。
さらに、7月クールは外出率の高さや、スポーツ中継による休止および放送開始時間の変更が多いことなどからも、視聴率がとりにくい時期ともみられていた。しかし第1話でいきなり19.4%の高視聴率を獲得。その後、一度も数字を落とすことなく視聴率は右肩上がりで上昇。最終回で42.2%を記録。社会現象を巻き起こした。以降、池井戸の著書は急激に売り上げを伸ばし、そのドラマ化も急増した。
2014年に「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS日曜劇場)、「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ系・原作は「不祥事」などの短編集)、「株価暴落」(WOWOW)。2015年に「ようこそ、わが家へ」(フジテレビ)、「民王」(テレビ朝日)、「花咲舞が黙ってない」の続編、「下町ロケット」のリメイク(TBS日曜劇場)。
2017年に「アキラとあきら」(WOWOW)、「陸王」(TBS日曜劇場)。2018年に「下町ロケット」の続編(TBS日曜劇場)。
2019年には「ノーサイド・ゲーム」(TBS日曜劇場)と近年の長編のほとんどが連続ドラマ化された。また、2018年には「空飛ぶタイヤ」、2019年には「七つの会議」がドラマ版とは異なるスタッフとキャストにより映画化され、ヒットした。