外食産業が大変なことになっている。
店の従業員の募集に人が集まらず、100店舗以上が「閉店」に追い込まれているチェーン店もある。
人手不足に悩む外食大手ゼンショーホールディングスの社長は「日本人はだんだん
3K(きつい、きたない、危険)の仕事をやりたがらなくなっている」と嘆く。
傘下の牛丼チェーン「すき家」では2月以降、アルバイト不足で一時閉店が相次ぎ、28店が今も休業中。景気回復に伴う人手不足は、外食や小売りで深刻だ。とくに24時間営業をやめる店も出ているといい、「深夜営業が一番難しい」ようだ。
マクドナルドも、直営店を減らし、フランチャイズ重視にシフトしたため、サービスが低下したとの声も強く、100円マックに価格を戻しても、一方で高価格帯の500~600円では、客足は鈍るだろう。試験的に出したアボカド・バーガーなんて、いかにもまずそう。
コンビニの台頭も著しい。
かつてはコンビニ弁当なんて、と思ったが、その場で暖めてくれ、価格も安く品ぞろえも多く、牛丼チェーン、カレーチェーンなどに影響を及ぼしているようだ。
そこで、弁当チェーンの「ほっともっと」
では、「のり弁」が320円だったのが、期間限定とはいえ「220円」(写真)で販売してきた。昼など行列で、夜も客が並んで、行列だという。これでは、「もっと」
安くしてとは言えない(笑)。
バブル期のころは、ランチに「1,000円」までは、普通に食べていたが、厳しい現在では、せいぜい「ワンコイン」(500円)時代になっているようだ。
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8%の消費税で、消費者も販売側もかなりきつい。
最近「高転び」という言葉を、ある講演を通して知った。
この高転びの用語を用いたのは、戦国毛利藩の高僧、安国寺恵瓊(えけい)だという。安国寺は、信長が本能寺の変で殺される10年も前に、「信長は高転びするだろうが、藤吉郎(後の秀吉)はかなり見どころがある」と喝破した。
当時の藤吉郎は、今でいえば、会社の係長程度だったという。「高転び」というのは、「絶頂を極めた権力者が、あることをきっかけに足元をすくわれる」という意味。
今、一応は高支持率に見える安倍晋三内閣だが、アベノミクスで、市場にどんどん金を流す政策(=マネーサプライを増やす)。日銀総裁が「白」(白川)から「黒」(黒田)に代わったためだ。1ドル80円が1ドル100円になった。
1円安くなると400億円の利益が出るというトヨタなど、20円も円が安くなったので、それだけで8,000億円の利益となる。いろいろな企業の決算で、名目の利益が上がったように報道されるわけだ。実質経済とは関係なく。
ところが経済の空洞化は、政府は軽く見ている節があり、日本は「骨粗しょう症」状態といわれる。こんな中で、来年10月に消費税10%を実施するなどできることではない。実施すれば安倍政権は「高転び」間違いなしだ。・・・という話だ。
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消費増税を、いろいろな名目でいっているが、どうも使い道は国の借金返済に充てるというのが現実のようだ。なんでも取れるところから税金を取るという姿勢では、早晩、この国自体が、「日本沈没」か「高転び」するだろう。
”高転び八起き”となればいいが・・・。
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