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映画「回転」(原題:The Innocents,1961)はデボラ・カー主演の怪奇ホラー。

映画「回転」(原題:The Innocents,1961)は、ヘンリー・ジェイムズの小説「ねじの回転」を原作としたイギリスのホラー映画。元祖”屋敷ホラーとも言われているらしい。亡霊が現れるという点ではヒッチコックのサイコスリラー「レベッカ」のよう。


主演はデボラ・カー。1940年にイギリス映画"Contraband"で映画デビュー。 1947年「水仙」で注目され、ハリウッドに招かれる。1953年「地上より永遠に」でバート・ランカスターと演じたキス・シーンが話題となった。


王様と私」「めぐり逢い」「悲しみよこんにちは」「悲愁」などに出演した後「回転」に出演。アカデミー主演女優賞には計6度ノミネートされたが受賞できず「オスカーの偉大な敗者」と呼ばれた。

  デボラ・カー
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ミス・ギデンズ(デボラ・カー)は、ブライ(マイケル・レッドグレイヴ)なる人物の面接を受けていた。ブライには幼い甥・マイルス(マーチン・ステファンズ)と、その妹・フローラ(パメラ・フランクリン)がいるが、旅行に出るし、また、子供の教育などできないという理由で、有能な家庭教師を探していたのだった。

 

ブライのお眼鏡にかなったミス・ギデンスがブライハウスにやって来ると、そこは古い屋敷で、兄妹は家庭教師のグロース夫人と生活していた。


ある日、庭で家の塔を見ていたギデンスは、見知らぬ男が自分を見下ろしているのに気づいて恐怖に襲われた。


ギデンスはすぐ塔への階段をかけ上ったが、塔の上にはマイルスがいるだけで男の影もなかった。数日後の夕方、突然いなくなったフローラを探し、ギデンスが池の端に行くと草むらの中に雨に濡れた黒衣の女が立っていた。


その頃からギデンスは夜ごと、邸内を覆うささやき声に悩まされ、兄妹の行動に割り切れぬものがあることに気づいた。


耐えかねたギデンスは、グロース夫人に真実を教えてくれと問いただした。グロース夫人の言葉によると、黒衣の女はギデンスの前に勤めていた家庭教師で、ある夜何者かに惨殺された執事の後を追って自殺したというのだ。


それ以来、2人の霊は兄妹の体を通して恋を語っているのだった。ギデンスはショック療法で兄妹を救おうと、まずフローラを激しく問いつめ霊を追い出すことに成功した。


続いてマイルスを問い詰めたが、マイルスは語らぬばかりか、ギデンスの唇に自分の唇を重ねるのだった(あれれ~)。しかしギデンスが追及を続けると、突然黒い男の影が現れ、マイルスは一言叫んだままこと切れてしまった。

 

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亡くなったはずの従者の男と前任の家庭教師が、甥と姪の身体に乗りうつったというホラー。「回転」というタイトルは、ギデンスの頭を真上からカメラがとらえて、頭が回転するシーンからとられたようだ。


甥と姪が大人びた言葉を使うところが不気味。ヘンリー・ジェームズの原作「ネジの回転」を「ティファニーで朝食を」のトルーマン・カポーティとウィリアム・アーチボルドが脚色、「年上の女」のジャック・クレイトンが監督、製作した。

 

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