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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

テレビ洋画劇場】【1971年編】(下)Yahooブログ記事を一部加筆修正(再掲)。

【テレビ洋画劇場】1971年に観たテレビ洋画劇場でみた映画の続き。 

(1)「第17捕虜収容所」(1953):ブロードウェイでヒットした舞台劇がベース。ビリー・ワイルダーとE・ブラムが脚色、ワイルダーが製作・監督した異色の戦争ドラマ。舞台は第二次大戦中のドイツの第17捕虜収容所。

その第4キャンプでは米空軍の軍曹ばかりが集められていたが、中でも曲者なのが悲観論者のセフトン(イリアムホールデン。アカデミー主演男優賞受賞)。

キャンプ内に独軍に通じるスパイがいると囁かれた時に、彼は真っ先に嫌疑をかけられ、仲間から次第に除け者にされていった。孤立状態の中で、セフトンはひとり黙々とスパイ探しを続けた・・・。音楽、サスペンス的にも面白い。☆☆☆
 (2)「わんぱく戦争」(1961):子供たちのかわいいこと。”大人のことば”にも興味を持ち、何でも聞いてくるおかしさ。ルイ・ベルゴーの名著「ボタン戦争」の映画化。

フランスの片田舎ロンジュベルヌとベルラン二つの村の子供たちは、ことごとく対立。今日も寄付金集めをめぐって衝突、ベルランの連中に ”フニャチン”とののしられるが何のことか分からない。

そこで小さい子どもをだまして父親に言わせ様子を見てみることにした。効果は絶大、激怒した親父を見て、なるほどたいした悪口だったんだなと納得(笑)。

桃、キノコ、魚、カエル、ヘビ、片っぱしから採って金に換えたり、高価なキツネを仕留めたのはいいが、メスのほうが高く売れるのでチョン切ったり・・・ハチャメチャ。

いろいろ経験していく子供たちだが・・・結論は「大人も思ったよりバカだ」思わず抱き合った二人の子供は嬉々として追いかけっこを始めるのだった。原作が書かれたのは1913年、映画は内容を巧みに現代に移し変えてある。
(3)「イタリア式離婚協奏曲」(1962):離婚が認められない国だが・・・。★★ 

(4)「嘆きの天使」(1930、ドイツ映画):論語不惑とは、40にして惑わず。しかし、この映画のイマヌエル・ラート教授(エミール・ヤニングス)は50-60代以上か、キャバレーの歌姫ローラ・ローラ(マレーネ・ディートリヒ)に迷ってしまう。

ストッキングの太腿もあらわに、熱っぽい眼差しを向けられて、こんな風に唄って囁きかけられたりしたら、誰でも血迷ってしまうと思わせたようです(笑)。☆☆☆
(5)「サイレンサー沈黙部隊」(1966):007シリーズを さらに荒唐無稽にしたような、ゴージャスな諜報部員マット・ヘルムの活躍を描いた冒険活劇。

合衆国を危機に陥れる陰謀を阻止するため、マットはニューメキシコへ潜入するが・・・。ピンチをハナで笑う粋な主人公には、まさにハマリ役のディーン・マーティンが扮した。★★
(6)「ミラノの奇跡」(1951):ビットリオ・デシーカ監督。”貧乏がなんだ!”の心意気(笑)☆☆☆

(7)「ちょっとご主人貸して」(1964):こんなタイトルの主演を演じるのはジャック・レモンしかいない(笑)。ロミー・シュナイダー共演。★★
(8)「さいはての用心棒」(1969):ジュリアーノ・ジェンママカロニウエスタン。★★
(9)「底抜け西部へ行く」(1956):ジェリー・ルイスディーン・マーチンの底抜けコンビのなんと15作目。ルイスのどたばたぶりは天下一品だが、歌はよくても演技はいまいちのマーチンは、このあとの1本で、シリーズにピリオド。★
(10)「野のユリ」(1964):シドニーポワチエが黒人で初のアカデミー賞主演男優賞。「エーエーメン、エーエーエメン~」の主題歌が有名。★★
(11)「わらの男」(1958):ピエトロ・ジェルミ監督・主演。「街は自衛する」「鉄道員」に続くジェルミ監督作。三人家族のある機械熟練工の生活をめぐって、妻子の留守中に起った夫と別の女との関係を中心に、現代イタリア小市民家庭の物語が描かれる。撮影は「鉄道員」のレオニダ・バルボーニ。音楽をカルロ・ルスティケリが担当。出演は「鉄道員」のキャスト、ピエトロ・ジェルミ自身をはじめ、ルイザ・デラ・ノーチェ、エドアルド・ネヴォラ少年、サーロ・ウルツィ等。☆☆☆
(12)「フランス女性と恋愛」(1960):フランス女性と愛についてのオムニバス映画。第一話から 第七話までの監督は、アンリ・ドコアン、ジャン・ドラノワ、ミシェル・ボワロン、ルネ・クレールアンリ・ヴェルヌイユクリスチャン・ジャック、ジャン・ポール・ル・シャノワといった錚々たる監督である。出演はダニー・ロバン、マルティーヌ・キャロル、フランソワ・ペリエら。★★
(13)「ローマの哀愁」(1961):落ちぶれたかつての人気女優が、ローマにやってきた。彼女は知り合いの女性から、男を紹介してもらうが、やがて男は彼女のもとから去ってしまう・・・。頼るもののない女性の悲哀を描いた作品。 ★★
(14)「わらの女」(1964):ショーン・コネリー主演。車椅子にたよる老人チャールズ(ラルフ・リチャードソン)は巨額の富を持つ大実業家。彼の秘書のアンソニー(ショーン・コネリー)はチャールズの甥であり、義理の息子。

当然アンソニーはチャールズの唯一の財産継承者のずだった。しかし、チャールズは、アンソニーには2万ポンド残しただけで、財産はすべて慈善事業に寄附すると遺言状にかいていた。

そんなとき付き添いの看護婦マリア(ジーナ・ロロブリジーダ)がやってきた。気位の高い女、マリアをはじめけむたく思っていたチャールズだが、その率直さと美貌はしだいにチャールズにとって、かけがえのないものになっていく・・・。アンソニーは、マリアを利用して遺言状を書きなおさせようするが・・・。アンソニーによってたくみに仕組まれた完全犯罪に見えたが、どんでん返しが待っていた。★★
(15)「ガラスの動物園」(1950):後に1986年にも再映画化されている。テネシーイリアムズの戯曲がベース。出演は、ジェーン・ワイマンカーク・ダグラスアーサー・ケネディガートルード・ローレンス。★★
(16)「パリジェンヌ」(1961):パリジェンヌの恋と生活を描いた。第1から第4話まで新進、ベテランの4の監督が各1話ずつ担当。監督は、1話から順にジャック・ポワトルノー、ミシェル・ボワロン、クロード・バルマ、マルク・アレグレ

「エラ」・・・パリの踊り子。毎夜パリのキャバレーで踊っている。ある日、出勤前のエラ (ダニー・サヴァル)は車が拾えず、客の乗っているタクシーに強引に乗り込んだ。そんなことが縁で、その夜客の紳士とエラは、彼女のアパートでドンチャン騒ぎ。翌朝になって、エラはその紳士がアメリカの大プロデューサー、パーカーと知り驚いた。二人は飛行機でアメリカヘ。そして2カ月、エラはパーカー夫人になった。

「アントニア」・・・16区のレジャー・マダム。彼女(ダニー・ロバン)の夫ピエールは美容整形の医者で、二人の仲はまず円満。ある日、ゴルフに出かけた二人は、彼女の以前の恋人クリスチャンに出逢った・・・。

「フランソワズ」・・・男性に弱いパリジェンヌ、久しぶりに故郷のパリへやって来た。恋人フランクと一緒にニューヨークに住んでいた彼女(フランソワーズ・アルヌール)は、夫が旅行中の淋しさからパリ帰りを思いたったのだ。彼女のパリの友人ジャクリーヌは、そんな彼女をバカだときめつけ、自分の完全無欠な恋人ミシェルを彼女に紹介した・・・。

「ソフィー」・・・パリの女子学生で恋に憧がれる年頃。そんなソフィー(カトリーヌ・ドヌーヴ)を刺激するのは、母親とその恋人ルイだった。ある夜、ルイから母親に宛てたラブレターを拾ったソフィーは妙案をたてた。これを学校で落し、自分の株をあげようというのだ。計画は当ったが、ヒョンなことから今度は本物の恋が彼女を訪れることに・・・。★★

     「ガラスの動物園

追加:1971年に劇場公開された映画のfpdトップ10は…?。

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