活動弁士と楽団付きの「澤登翠(さわと・みどり)活弁リサイタル」の2番目の映画は「チャップリンの質屋」(原題:The Pawnshop、1916)。1916年というと大正5年で、チャップリンにとっては、ミューチュアル社における6作目のサイレント映画。100年も前に、今見ても笑わせるドタバタコメディの一級品映画を撮っていたのには驚く。
元々は「チャップリンの番頭」として公開された。
この映画は、はしごなど小道具を効果的に使用したギャグが多用されている。
時計が分解されてバラバラに・・・。
質屋の主人は店員のチャップリンが遅刻したり、仕事をサボるのでクビを言い渡すが、抜け目のないチャップリンは、家に帰ると子供がたくさんいて、とか嘘を言ったり、あの手この手で、仕事をしているふりをしてなんとか店にとどまる。
活弁の澤登さんは、登場人物の声をそれぞれ分けて演じるとともに、ナレーションも入る。22分の短編。
3作目は「真紅の文字」(原題:The Scarlet Letter、1926)。
実はこの映画が「弁士付き無声映画鑑賞会」のメインで、87分の映画だが、かの
リリアン・ギッシュ主演の名作である。
(別の記事に続く。)