The Scarlet Letter,1926)。
淀川さん流に言えば「サイレントの名作”真紅の文字”。まぁ、すごいですね。リリアン・ギッシュが綺麗でしたね。可憐でかわいいかった。しかも、芯が強いんですね。まぁ、こんな綺麗な人、みたことありませんでした。ぜひこの映画、みてくださいよ。それではまたお会いしましょう。サヨナラ,サヨナラ,サヨナラ♪」。
10月14日生まれで、亡くなったのは20数年前の1993年2月27日で99歳の生涯だった。D.W.グリフィスの映画「國民の創生」(1915)「イントレランス」(1916)に出演。
1970年にアカデミー名誉賞を受賞。
この映画では同じくハリウッド大女優で、人気・実力ともにナンバーワンと言われるベティ・デイヴィス(1908年4月5日-1989年10月6日)と共演している。この時ギッシュ94歳、ディヴィス79歳だった!。この映画も見てみたい。
サイレント映画「真紅(しんく)の文字」では、弁士の澤登翠(さわと・みどり)さんが、娘役のリリアン・ギッシュ(当時33歳)、その母親、牧師、その他出演者の声を使い分けている。それが素晴らしい。終わったあとは拍手が鳴り渡った。
澤登さんによると、無声映画上映会のグループのメンバーのひとりに映画評論家の佐藤忠男さんがいるという。この佐藤さんから直接聞いた話として「モスクワのレニングラード(当時)をバスで移動中に、リリアン・ギッシュが偶然バスに乗り合わせていて、”生”のリリアン・ギッシュを目の前でみた」という。いろいろなエピソードがあるようだ。
ストーリー:
安息日の礼拝に遅れてきたお針子のへスター(リリアン・ギッシュ)を諭したことがきっかけで、牧師のアーサー(ラース・ハンソン)は彼女に魅かれるようになる。村の使命でイギリスに渡ることになったアーサー。アーサーは、へスターにイギリスに同行するように求めるが、へスターはそれを拒んだ。
名ばかりとはいえへスターが人妻であることを知ったのだった。夫の所在がしれなくなって数年。その夫の留守中にアーサーの子を産んだへスターは、不倫を咎められ、罰として真紅の文字で「A」の文字が胸にその事実を刻印される。
・・・
主人公のヘスターは自分から牧師を誘惑する女性で、これまでギッシュが演じてきた受身の清楚なヒロインとは異なり、積極的に行動するタイプの女性である。「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラのような自立した女性と言える。
植民地時代の保守的で、規律を重んじる清教徒が多いボストンの地では、規律に反するものは、見せしめの罰として最悪の場合は処刑が待っていた。
見せしめの刑にされるへスターと飲み物を与える牧師。
板に両手・両足の入るだけの丸い穴があけられてそこに、手足を出し、見世物にとしてさらされたりするのだ。そうした閉鎖的なボストンの町(ロケはカリフォルニア)を描写しつつも、自然の中に自由な匂いも漂わせる。ヘスターと牧師が恋に落ちていくシーンも自然に描かれている。
牧師という立場で、地元の民衆からわしたわれていたのだが、人々から、へスターの相手の男の名前を聞き出せと言われて、へスターに「名前を言え」と迫り、それを聞き、牧師に目を向け、視線をそらさないへスターの演技の凄さ。
途中で、数年ぶりに別人のようにヒゲぼうぼうになって現れる夫が、へスターと牧師との関係を知って、どのような仕打ちにでるのか・・・というサスペンス?に満ちた展開もある。
・・・
「真紅の文字」は、サイレント期を代表する女優と、サイレント期を代表する監督が、古典を題材にして作った「クラシック名画」である。
リリアン・ギッシュに関しては、今はブログを中止しているポニー
さんが「リリアン・ギッシュ」の記事を2010年にアップしていた。
ポニーさんによると「散り行く花」が傑作でおすすめだという。
リリアン・ギッシュの出演作品 |
八月の鯨 (1987) |
くたばれ!ハリウッド (1986)<未> |
ハックルベリー・フィンの大冒(1985)<TVM> |
リリアン・ギッシュの肖像 (1983)<未> |
ハンボーン (1983) |
シン・アイス (1981)<TVM> |
ウエディング (1978) |
危険な旅路 (1967) |
歌声は青空高く (1966) |
消えた拳銃 (1966) |
追跡珍名場面集/ザ・グレート・チェイ (1963)未 |
許されざる者 (1959) |
私に殺された男 (1958) |
狩人の夜 (1955) |
蜘蛛の巣 (1955) |
ジェニイの肖像 (1947) |
白昼の決闘 (1946) |
初恋時代 (1945) |
暁の勝利 (1942)<未> |
白鳥 (1930) |
風 (1928) |
アンニー・ローリー (1927) |
真紅の文字 (1926) |
ラ・ボエーム (1926) |
ロモラ (1924) |
ホワイト・シスター (1923) |
嵐の孤児 (1921) |
亭主改造 (1920) |
東への道 (1920) |
スージーの真心 (1919) |
大疑問 (1919) |
散り行く花 (1919) |
幸福の谷 (1919) |
人類の春 (1918) |
偉大なる愛 (1918) |
世界の心 (1918) |
ダフヌと海賊 (1916) |
暴風の後 (1916) |
イントレランス (1916) |
清き心 (1915) |
國民の創生 (1915) |
青春 (1915) |
ホーム・スイート・ホーム (1914) |
アッシリアの遠征 (1913) |
牧場の花 (1912) |
☆☆☆