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<span itemprop="headline">★作曲家・新垣隆ピアノ・コンサート~音楽と映画と楽しいお話~聴く。</span>


言わずと知れた”あの事件”ですっかり有名になった新垣隆(にいがき・たかし)さんのピアノコンサートは、小一時間と短かったが、日本の活動弁士の第一人者である澤登翠(さわと・みどり)さんとのトークもあってすばらしかった。

江東シネマフェスティバルというイベントは今年第11回を迎えたが、毎年、年明けの1月上旬に開催されてきた。江東区の深川生まれの小津安二郎監督の誕生日が12月12日(1903年)ということで、今回は12月の開催となった。


澤登翠さんは、1972年、
松田春翠の門下生となり、今日まで無声映画の弁士として世界でも活躍している。最初の映画(スクリーン)として知られる「月世界旅行」(写真)で、澤登さんが弁士を努め、新垣さんがピアノ演奏するというコンビネーション(新垣氏によれば、”アンサンブル”の一員)での活動も行っているという。

新垣氏によると「月世界旅行」の内容自体は、とんでもない映画と貶(けな)していた(笑)。というのも人類が月へ行って、そこに住んでいる住人を地球に連れてきて見世物にするという内容だったからだ。

新垣氏のピアノコンサートは、三大喜劇王の一人、バスター・キートン
キートンのセブン・チャンス」の上映に先立って行われた。今回は映画とは別に、単独のピアノ演奏となった。新垣氏の映画との出会いなどトークと演奏が行われた。

澤登さんが「新垣さんは、ご覧のようにシャイな性格の方だが、人柄がよく現れている」というと、新垣氏も照れていたが、たしかに朴訥とした話し方で親しみやすいキャラ。しかし「本来の仕事である作曲の仕事は、暗い部屋で、暗い顔をして作曲している」と笑わせた。

また本人の口から「あの事件の時はよくテレビに出た」と、あの事件という言葉を2回繰り返して聴衆を笑わせた(注:「あの事件」とは、別のピアニストに楽曲を提供しゴーストライターということが発覚した事件)。今では自虐ネタに使っていた。


クリスマスにちなんだ曲などをピアノでメロディーを奏でた。その他、チャップリンの「モダンタイムス」から「スマイル」、ショパンの子犬のワルツ、ドビュッシーの「月の光」などを演奏。

作曲に関しては、あるシステムというものがあり、パズルのように当てはめていくのだという。

外見から年上に見られることを気にしてか「実は若いんです」と強調していた。初めて見た映画が「スターウォーズ」(1977年)であり、7歳(小2)の時だった」という(1970年6月生まれ)。なるほど若い(笑)。

映画監督の大島渚は、クイズダービーの解答者として知り、1960年代のヌーベルバーグの監督であるというのは後に知ったのだという。映画で初めて知ったのは1980年代はじめの「戦場のメリークリスマス」という。

演奏が終わると、聴衆から「なんでも良いのでお題をいってください」ということになり、「異人さん」「(サンタクロースでなく)忖度(そんたく)ロース」「ある愛の詩」「スターウォーズ」と言った言葉が上がった。

すると、それらの4つのタイトルを結びつけて、即興でピアノ演奏を行ってしまった。「ある愛の詩」「スターウォーズ」の曲などは馴染みがあり、生演奏でインパクトがあった。

キートンのセブン・チャンス」映画上映会が本来のイベントだが、ピアノ・コンサートが聴けて得をした気分だった(映画は澤登翠さんの弁士付きで、引き続き上映された)。

満足のピアノコンサートだった。

会場入口には、新垣さんと澤登さんのサイン入り色紙があった。




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