fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

【ドロン祭シネマライブ】②本番!ドロン・ライブコンサート(銀座タクト)。

     バンド・メンバーを紹介する司会のチェイサーさん(右)

アラン・ドロン生誕記念」シネマ・ライブコンサートも今回で11回目を迎える。fpdの参加は10回目となる。企画・司会進行のチェイサーさんは、今回は、これまでの映画の一部をスクリーンに流してバンド演奏を聞くというスタイルを変更したという。

より演奏を楽しんでもらうために、シネマコンサートというよりもバンドのライブコンサートというイメージにした。そのため、最初の15分程度、どこにもない映像を流し、そのあとは、新曲なども含めて演奏にフォーカスしたのだった。

結果的にこれはよかったと思った。

スクリーンがあると、当然会場の照明は暗くなり、ミュージシャンの演奏はバンドメンバーの顔も見えにくくなり、サブのようになるが、スクリーンを取っ払うことにより、会場の照明も明るくなり、バンド・メンバーの顔も見えて、音楽を「聴く。楽しむ。」に集中できた。

プログラムは前半と後半の2部構成

第1部前半は「ナタリー・ドロン」特集から始まり、デビュー作「サムライ」や「個人教授」(懐かしい!)などの映像が流れた。あとのボーカルで「個人教授」の歌詞が歌われた。

毎回のイベントでは、最後にアンコール曲として流れる「ダーバンのCM」が今回は、いきなり最初に演奏された。ダーバンのCMは何種類もあるが「夜を逃れて」(1974年版)だった。

続いて「スクリーンを取り外したことで思い切ったことができる」(チェイサーさん)として、メドレーが可能になったという。

その第一弾が「シシリアン」の2曲メドレー。最初が「ボワーン、ボワーン~♬」(言葉では説明できない。笑)という馴染みのあるメロディ。そして「ポー・ピ―・ポピー~」と口笛が入るバージョンだ。ベース担当の藤戸孝一さんの口笛による再現も素晴らしい。

楽家フランソワ・ド・ルーベ特集へ。

冒険者たち」からギターバージョンと、映画のラストでレティシアが死ぬシーンに流れるスキャットをキーボード担当の難波益美さんが「ララ~ララ~ラララ~♬ ラララ~ララ~ラララ~♬」と歌い上げた。高音も素晴らしかった。

                    難波益美さん、中央が藤戸孝一さん

サムライ」のテーマ曲2曲へと続く。ラストシーンの「ジェフとジャンヌ」、エンドロール曲「コステロの運命」が演奏された。

そして、ド・ルーベといえば、定番中の定番、聞くたびに足でステップを踏みたくなるほどゾクゾクさせられる「さらば友よ」。この曲と「太陽はひとりぼっち」が個人的には最もお気に入りの2曲。

前半の最後は、今年2月に94歳で亡くなったバート・バカラックの追悼の意味を込めてジャン=ポール・ベルモンドも出演している「カジノ・ロワイヤル」だった。

第2部後半は、昨年に続いてボーカルのうしをみやこさんが加わった。

           ボーカルのうしをみやこさん

太陽はひとりぼっち」の曲(原曲はニーナが歌唱)からスタート。昨年初めて聴いたときは鳥肌が立った。今年も同様。つづく「個人教授」は懐かしかった。新曲の後「太陽が知っている」と続き「あの胸にもういちど」も新曲としてうたわれた。

高校教師」(1973)で効果的に使われていた「明日は別の日」が、前回同様再現されていた。

1998年の「ハーフ・ア・チャンス」が最後の主題歌としてメドレーが歌われた。チェイサーさんは「にぎやかな曲なので手拍子や踊ってもいいですよ」という言葉があったが、手拍子はあったが、踊る人はいなかった(笑)。

一応ここまでが式次第だったが、会場からは、拍手が鳴りやまず、「アンコールがあるようなので」とチェイサーさんが、アラン・ドロンは、もともとフランスのジェームス・ディーンと呼ばれたと語り、映画「エデンの東」のテーマ曲が演奏された。

ジェームス・ディーンの死後5年を経過して、アラン・ドロンが「太陽がいっぱい」で名声を博することになった。

そこで、ドロンの代表作「太陽がいっぱい」が演奏され、締めくくりは「ル・ジタン」の演奏と、ボーカル(ウーウーウー♪というメロディ)だった。最後にビデオ映像などで、ライブ・コンサートは終了した。

2年ほど前はコロナ渦で参加人数の制限などもあったが、今回は過去11回のイベントの中で、2番目に多い参加者数となったとのこと。

 

(つづく)

 

■「にほんブログ村」にポチッと!

https://movie.blogmura.com/ranking/in   

https://movie.blogmura.com/moviereview/ranking/in