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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」(第4話)</span>



ドラマ「砂の塔」は、今一つすっきりしない、暗いドラマだ。
視聴率が9%前後と、鳴り物入りで登場した割には伸びていない。
このまま低空飛行か。1話完結でなく、モヤモヤした状況を見続けされることが最大の要因。

主人公の高野亜紀(菅野美穂)に感情移入できないこともあるかもしれない。
本人は一生懸命のつもりでも、空回りが多く、なんといっても本人の脇が甘すぎる。

数年前に近所の知りあいだったとはいえ若い男(ジムでママ友の子供たちに教えるインストラクター)を自宅に招き入れたり、外で会ったりと密会に映るような行動を起こしたり・・・。それが意地悪いママ友たちの目に映ったら。まして、その若い男が、ボスママ・寛子(横山めぐみ)のお気に入りだったので、話はこじれる。

タワーマンション(タワマン)のママ友たち、とくにボスママは、そうでなくても、マンションの自分たちより低階層に住む亜紀を、上流階級にふさわしくないと見下しているのに、挙げ足を取られるような行動が多い。

夫や子供(長男)からも非難され、かなり年下の若い男からは「全世界が敵になっても私は味方だ」なんて言われてよろめくようでは。歯が浮くようなセリフは、恥ずかしくなるようなセリフで白ける。

この若い男を演じているのがJ Soul Brothers岩田剛典10~20代の女性視聴者獲得という狙いがあったのではないかといわれている。ところがこの岩田の演技がお粗末。棒読みの学芸会レベルと思ったが、あとでネットで見たら同様のことが書いてあった。

第4話では、ハーメルン事件の犯人に新たな人物像が見え始める。とうとう弓子の幼い娘・そらが、弓子の秘密の部屋の扉を開けてしまうのだ。

第3話では、娘のそら(稲垣来泉)がハーメルン事件の模倣犯に誘拐されそうになったところを佐々木弓子(松嶋菜々子)が助け、一命を取り留めた高野亜紀(菅野美穂)。

しかし、ハロウィンイベントのために編集した映像に、全く身に覚えのない橋口梨乃(堀内敬子)の学歴詐称ハーバード大学出身という詐称)映像を加えられてしまい、ママ友たちから非難されることになったが、それが弓子の仕業とは知る由もなかった・・・。

・・・
松嶋菜々子が不気味な役を演じている。
松嶋菜々子は、10数年前にはドラマで大人気で、台湾に出張した時に、現地の若い世代で、「日本の女優では誰が人気か?」と聞くと、決まって「松嶋菜々子」という答えが返ってきた。ドラマ「やまとなでしこ」(2000年)などが絶大な人気を支えたようだ。

松嶋菜々子が主演した「家政婦のミタ」(2011)では平均視聴率25.2%を記録。
最高視聴率は40.0%を記録。日本のテレビ歴代5位となった。その後、イメージが付くのを嫌って、同じような役は避けて、探偵ドラマなどに出たが、今一つだった。今回の「砂の塔」は、”ミタ”を彷彿とさせるような役柄で、とにかく不気味。子供がいたが何かの事故で亡くした様子。夫は海外赴任中というが、実在するのか。

弓子(松嶋菜々子)の素性が明らかになっていくのが唯一の見どころ。
子供を持つ母親が、母親の役目を果たしていないとみると、復讐のため、さらっていくという話。しかも、ハメルンの笛吹きのように、子供が自ら呼び寄せられるように、タワマンから出て行くのだが・・・。誘拐犯が、タワーマンション内にいることは、警察も察知していく。

造花の中に隠しマイクを忍ばせて、住人の様子を探る犯人。
しかも、隠し監視カメラでその様子を見ているというのだが、娘が弓子の部屋に行って「テレビがあって、ママも見られていた」と言っても、何のことかわからず、なかなか理解できない、どんかんな母親。

そろそろじめじめした話の展開では、飽きられる可能性も。
第4話は、亜紀の反撃が・・・という宣伝文句だったが、肩透かし。

主人公が痛めつけられ苦しめられながらも、最後には仕返しをするという、マカロニウエスタン調の痛快さがないと、視聴率も上がらないだろう。

最近、つまらないドラマだと思いつつ見てしまった「そして、誰もいなくなった」と同じで見続けている。高視聴率の「ドクターX」が、背景・登場人物は毎回同じでも1話完結というのが、見逃したとしてもついていけるからいいのだが。


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