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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「キャリー」(1976)</span>



キャリー」(原題:Carrie, 1976)を見た。”今頃見た?”シリーズに入りそうなホラー映画の傑作。スティーブン・キング原作ブライアン・デ・パルマ監督作品。

主演は、この映画でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたシシースペイセクシシー後に「歌えロレッタ愛のために(原題: Coal Miner's Daughter1980)でアカデミー賞主演女優賞を受賞している。

この映画の翌年に大ヒットとなった「サタデー・ナイト・フィーバー」(原題:Saturday 
Night Fever1977)のジョン・トラヴォルタが、チャラ男で出演しているほか、ブライアン・デ・パルマ監督の常連(「殺しのドレス」ほか)となりデ・パルマと結婚もしたナンシー・アレンも出演している。
                                                    ・・・


いじめられっ子のキャリー・ホワイトシシー・スペイセク
ある日、シャワー室で突然血を流しパニックに陥るが、助けを求める彼女に対してクラスメイトはあざ笑うだけ。キャリーは初潮を迎えただけだったのだが、キャリーの母親マーガレット・ホワイトパイパー・ローリーは狂信的なキリスト教徒で、生理の存在すら教えていなかった。

だが、その日から徐々に、自分の中にある”力”に気が付いていくキャリー。
キャリーは、念じただけで物を動かす事ができる超能力”テレキネシス”の持ち主だったのだ

クラスメイトはいじめを咎められ、補修に出なければプロム参加取り消しという罰を受ける。罪悪感を抱いていたスー・スネル(エイミー・アーヴィングはプロム参加を辞退し、自分の恋人トミー・ロス(ウィリアム・カットに、キャリーとプロムに出てくれるよう頼む。最初は嫌がっていたキャリーも、押される形で了承。
                                                     ドレスを買う余裕のない彼女は自分でドレスを作るが、マーガレットは最後まで”笑いものになる”と反対した。

一方、プロムへの参加を取り消されたクリス・ハーゲンセンナンシー・アレンは恋人ビリー・ノーランジョン・トラヴォルタと共に、キャリーへの報復を計画していた。
プロム当日、キャリーは見違えるように美しく、周囲を驚かせた。

そしてキャリーとトミーは、プロムクイーン&キングに選ばれるが、それはクリスの策略だった。投票アンケート用紙を差し替えたのだ。

駆けつけたスーが見守る中、喜びの絶頂にいたキャリーの頭上からバケツに入った豚の血が降り注ぎ落ちてきた。キャリーの頭の中には”笑いものになる”というマーガレットの言葉が鳴り響き、怒りに支配されたキャリーのテレキネシスが暴走を始める。

会場を焼き尽くしたキャリーは、自分を轢き殺そうとしたクリスとビリーも殺めてしまう。自宅で血を落としたキャリーは母親に助けを乞う。



だが、マーガレットの口からは出産に関する後悔が語られ、キャリーにナイフを突き立てる。しかし、念力で物を動かせるテレキネシスによって、刃物を目で見ただけで動かし、母親にナイフなどが次々に突き刺さる。目がガキガキと動くシーンもスゴイ。キリスト像の体にナイフが刺さっているシーンと重なる。

自分を守るためとはいえ、母の命までも奪ってしまったキャリーは、家に石の雨を降らせて自分の命に終止符を打った。家の前にあった「FOR SALE(売家)」の十字の看板の文字の上には「キャリー・ホワイト地獄へ落ちろ!」となぐり書きがあった。

そして、トラウマに悩まされるスーだけが残ったが・・・。

・・・
ヒッチコックの後継者を自任するブライアン・デ・パルマ監督の作品であり、随所にヒッチコックの「サイコ」などを連想させるシーンが見られる。オマージュか、シャワーのシーンや、母親が包丁を持って迫るシーンなどである。焼け落ちる家も、どことなく高台のノーマン・ベイツ(「サイコ」)の家に似ていた。ラストシーンは、ショッキングで、今見ても色あせない驚きがある。

道路にさまよっていたキャリーを車で引いてしまおうと迫ったクリスナンシー・アレンビリージョン・トラヴォルタ)がぶつかろうとすると車は、キャリーを見事によけて?大破してしまうシーンもすさまじい。

昨年の「SF・ホラー映画」の投票で「キャリー」に投票していた人が複数いたのを思い出した。ラストの衝撃か。続編とリメイク作品が製作されているが、オリジナルにはかなわないようだ。




エクソシスト」とは違った怖さがあった。
人間は小ばかにされたり、笑われたりするのが一番カチンとくるようだ。”笑われたのよ””バカにしないでよ”と念力「テレキネシス」を行使することになる。

キャリー」(原題:Carrie, 1976)
 日本公開日:1977
 上映時間:98分
 ジャンル:ホラー、SF
 監督:ブライアン・デ・パル

とりあえず”キャリー”オーバーとなっていた映画をようやく見た。

☆☆☆


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