このドラマのうたい文句は、これまでに見たことのない女のサスペンスということだが、果たして・・・。fpdの大好物の日本映画「砂の器」と「白い巨塔」を足して2で割ったようなタイトルだが・・・。
昨年の名門幼稚園のお受験ドラマで、母親たちの階級を巡るどろどろしたドラマ「マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜」に近いものがある。舞台は、タワーマンション。通称 ”タワマン”といわれる超高層・高級マンションに住む住人、特に女たちの階級、上下関係などのどろどろ劇を描く。タイトルの「塔」はまさにタワーマンションのこと。”砂のように”もろい塔が崩れるさまを描くのか。
各界の住人は、2階・尾野綾香(ホラン千秋)、26階・佐々木弓子(松嶋奈々子)、32階・三浦篤子(佐藤乃莉)、38階・柳汐里(音月桂)、45階・橋口梨乃(堀内敬子)橋口成美(川津明日香)母娘、50階・阿相寛子(横山めぐみ)阿相武文(津田寛治)夫婦。
最上階に住む阿相寛子(横山めぐみ)ボス的存在(ボスママと呼ばれる)で、マンションの24階以下の住人を見下している。マンションは上に行くほど高額になるからだ。2階に住む尾野綾香(ホラン千秋)がグループに入っているのは、ダンナが高所恐怖症のためやむなく低階層に住んでいるというからだ。
亜紀がすぐに仲良くなったのは、やはり引っ越してきたばかりの26階に住む佐々木弓子((松嶋奈々子)だった。それぞれのママたちに、秘密があるようだ。長男の和樹と45階に住む橋口成美は同級生。
そのころ、世間では、小さい子供の連続失踪事件が起こっていた。
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ドラマの冒頭に、佐々木弓子(松嶋奈々子)が一生懸命、風呂場の掃除をしているシーンがあった。弓子が洗ってる風呂は、血で真っ赤になっていた。
(女は時々、ウソをつく。ささやかな見栄のため、愛するわが子を守るため。そして、ときには、ひみつの恋の為。ウソから生まれたほころびを、別なウソで繕いながら。女たちは落ちていく。罪深い闇の世界へと。それがありふれた落とし穴。誰の日常にもすぐ隣に口を開けている、底の見えない落とし穴。)・・・だった。
お茶会のセレブの会話には入れない亜紀。
警察が公園を調べている。「キムラケント」という幼稚園児の失踪事件が起きた。
平凡ながらも家族仲よく暮らしてきた高野亜紀(菅野美穂)は、家族で憧れのタワーマンションに引っ越してきた。豪華ホテルのようなマンションでの新たな生活にウキウキする一家。亜紀が引っ越してきたのは、上層階の25階。
「あなたのバスはあっちよ」と洗礼を受ける。
廊下は静かにとか、上層階と大声で言うのはどうかと思うとか、言われる。
低層階(左)と高層階(右)のエレベーターが違うことから、フロア差別があって、住んでる階で生活レベルが判断されてしまうと教わった。
亜紀が買い物に行くために降りていくと、玄関で花束を抱えた佐々木弓子(松嶋奈々子)と出会う。自宅でフラワーアレンジメントをしていて、1ヵ月前に引っ越してきたばかり。夫は海外赴任で子供はいなく、優雅で上品な容姿にもかかわらず、全く偉ぶることのない彼女に惹かれ、亜紀は弓子に心を許していく。
翌日、マンションの中でランチ会が開かれた。ケータリングでママ友たちが集まってやってるが、会費が5,400円というのを聞いて驚く亜紀。そこに、弓子もやってきた。座ると、受付に亜季を訪ねてきた人がいると告げられる。
急いで行ってみると、父親がいなくなったあと、借金のために、亜紀をおいて男と逃げた母親の三田久美子(烏丸せつこ)だった。亜紀は、お金を渡して二度と来るなと言って追い返した。母親が帰る、その一部始終を弓子が見ていた・・・。
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実は、すべてのママ友たちの部屋には、弓子が造ったブリザードフラワーが置いてあった。その中には、気付かれないように監視カメラがはいっていたのだ。さらに、弓子の家の奥の部屋には、何台ものモニターがつけられたPCがおいてあり、全てのママ友の部屋の画像をチェックできるようになっていた!。マンションの監視カメラをハッキングしているようで、音声も筒抜けになっていた。弓子は、そのモニターの前に座り、ママ友たちを監視していたのだ。
ボスママ夫妻は、ともに「ハーバード大学卒」というのが自慢だが、設定に無理があるのでは。まだ、ボスママの夫は登場していない。あの嫌みたっぷりな役が多い津田寛治なので、厭味ったらしい登場となるのか・・・。
弓子は、亜紀親子などの後をつけることがあったり、親切にして、何を企んでいるというのか・・・。 こうなると、連続幼児失踪事件との関連で、血の流れた浴槽を掃除していた弓子の行動が怪しいと結び付く。そんな単純なものなのか。
砂の塔のキャストは以下の通り。
生方航平:岩田剛典(亜紀の幼馴染、初恋)
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