堂々の2位になった「勝手にしやがれ」(原題:息切れ)
今回の投票は「映画」の内容、ジャンルとは違って、”気の利いた”映画タイトルは?というものでした。参加人数が心配でしたが、最終的になんとか目標の15人は参加しました。
今回はランキングでは、ずば抜けて多かった作品はなく、それぞれの思い入れのタイトルが数多く挙がりました。いつもとは逆に、投票コメントから先に紹介します。
「原題」(オリジナルタイトル)と比べて、邦題がよかったというのが大半ですが、原題を離れて日本語のタイトルがいい、という意見も。
コメント以下のとおり(投票順)。
ある意味では、最も面白い投票だったかもしれません(笑)。
■guchさん:先ず思い浮かぶ素晴らしい邦題を(此処でもクラシックは除きます。じゃないと”慕情”と”終着駅”とかで終わってしまいます)”愛と青春の旅立ち”原題は”An Officer And A Gentleman”即ち”士官と紳士”。士官候補と言う意味ですがこれはやはりリチャード・ギアを女性ファンに限りなく近づけた名タイトルでは?”モンタナの風に抱かれて”原題は”The Horse Wisperer"”馬に囁く人”、馬の心理治療士ですからね、、やはりロバート・レッドフォードを全面に女性層へ押し出した結果のタイトルですね。フランス映画から、、”勝手にしやがれ”これはフランス語の原題が”À bout de soufflé””息をきらせて”と言う意味です。まさにその通りじゃないですかぁ??(爆)。”明日に向かって撃て!”は入れないとダメでしょうね、、。”俺たちには明日はない”、、これも同列か??野球界から、”プリティ・リーグ”これはカタカナですが原題が”A League Of Their Own"(彼らたちのリーグ)。プリティ・ウーマンから引用したみたいなもんですが。お次はシアトルから、”めぐり逢えたら””Sleepless In Seattle"(シアトルじゃ寝れない)これは妙訳ですが柳の下的邦題だったか??もう一本カタカナタイトルを、”スタンド・バイ・ミー”これは原題が”The Body"なんですよね。あたかもそのまま翻訳された感じですが。ここで集計を;「勝手にしやがれ」「愛と青春の旅立ち」「めぐり逢えたら」「明日に向かって撃て!」に夫々2点「モンタナの風に抱かれて」「華麗なる賭け」夫々1点。
■ギャラさん:原題は関係なく感覚的に選びました。「おしゃれ泥棒」「二十四の瞳」「舟を編む」「恐怖の報酬」「素晴らしき哉、人生!」「女が階段を上る時」「雨に唄えば」「ミツバチのささやき」「禁じられた遊び」「第三の男」。
■レイさん:何とか選んでみました。「風と共に去りぬ」(2点)「日曜はダメよ」(2点)「アパートの鍵貸します」(2点)「氷の微笑」(2点)「死刑台のエレベーター」(2点)もっといろいろありそうだけど思いつくままに・・・。
■恋愛映画さん:これは、ちょっと思い出したので参加させてください♪「摩天楼はバラ色に」(原題:The secret of my success)「スタンド・バイ・ミー」(原題:The Body)「天使にラブソングを・・・」(原題:SISTER ACT)「あるいは裏切りという名の犬」(原題:36 QUAI DES ORFEVRES)「愛しのローズマリー」(原題:SHALLOW HAL)各2点で。邦題次第で興行成績が変わることもあると思うので海外の映画が日本で公開される時には、慎重に考えられるのでしょうね。逆にどうしてこうなっちゃったの?という面白い邦題もありますよね。
■GH字幕さん: ”The Girl On A Motorcycle”(バイクに乗った女)→『あの胸にもういちど』東宝東和 3点 “DEATH WISH”(死を願望/死にやがれ)→『狼よさらば』コロムビア映画 2点 ”Quatorze Juillet”(7月14日)→『巴里祭』 東宝東和 1点 ”À bout de souffle”(息切れ)→『勝手にしやがれ』 新外映1点 “BONNIE AND CLYDE”(ボニーとクライド)→『俺たちに明日はない』 ワーナー映画1点 “LE CERCLE ROUGE”(赤い輪)→『仁義』 東宝東和 1点 ”ORGY OF THE DEAD”(死者のバカ騒ぎ)→『死霊の盆踊り』ギャガ 1点『あの胸にもういちど』はヒロインの心情がそのまま表現できた傑作題名。『狼よさらば』も抽象的だが映画を観終わったら納得できる。『仁義』はあえてフランス映画に任侠映画のような題名をつけたセンスに脱帽。『死霊の盆踊り』は最高のバカタイトル、映画の内容は忘れてもこのタイトルは忘れない。
■あきりんさん:なるべく原題から離れた邦題で、なかなかやるなあというものを並べてみました。すべて1点です。・「悲しみが乾くまで」ハル・ベリーのドラマ。原題は「火事でわたしたちが失った物」。原題もなかなかですが。・「とらわれて夏」ケイト・ウインスレットのドラマ。原題は「労働者の日」・「しあわせの隠れ場所」サンドラ・ブロックです。原題は「見えない方の片側」とでもいったところ。・「きみがぼくを見つけた日」原題は「タイム・トラベラーの妻」。なんだ、こりゃ?・「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」この手の邦題が流行りました。原題の直訳は「報復」。・「君がいた夏」ジョディ・フォスターに泣けました。原題は野球用語の「ホーム・スチール」・「突然炎のごとく」これは有名。原題は「ジュールとジム」・「恋する惑星」原題は「重慶森林」ですが意味としては重慶マンションということらしいです。・「みじかくも美しく燃え」素晴らしい邦題ですが、原題は単にヒロインの名前の「エルヴィラ・マディガン」最後に「唇からナイフ」。モニカ・ヴィッティのアクション映画です。原題はこれも単にヒロインの名前「モデスティ」。
■熊本ミノルさん:1「愛すれど心さびしく」4点(原題 The Heart Is a Lonely Hunter 2「氷の微笑」3点(原題 Basic Instinct) 3「狼の挽歌」2点(原題 Citta Violenta、英題 Violent City、 米題 The Family)4「ある愛の詩」1点(原題 Love Story)。
■ジーナさん:「アナと雪の女王」(フローズン)「俺たちに明日はない」(ボニー&クライド)「ゼログラビティ」(グラビティ)「君に読む物語」(ノートブック)「愛と青春の旅立ち」(士官と紳士)各2点。悩みました。やっと決めましたよ。どれかがベスト5に入っているかも?
■ひろちゃん: 強いて欧州の映画のみで行きます。「大人は判ってくれない」「勝手にしやがれ」「灰とダイヤモンド」「甘い生活」「太陽がいっぱい」「処女の泉」「小さな恋のメロディ」「恐怖の報酬」「8 1/2」「天井桟敷の人々」 結局、「好きな映画」は題名も良く見えるが結論です(笑)
■alf.momさん:1位はこれらしか。どちらもポワチエ主演ですが。①「夜の大捜査線」( In the Heat Of The Nightが、こう言うタイトルになるなんて、本当に驚きです)2点 ①「招かれざる客」(Guess Who's Coming to Dinnerが本当にオシャレなタイトルに生まれ変わりました)2点 あとはすべて1点。③「昼下がりの情事」(オードリーには「不向きな」タイトル。イメージされる内容と、作品とのギャップが好きです)④「情婦」(どんでん返しの最高傑作。タイトルも大いに貢献しています)⑤「俺たちに明日はない」(内容と共に、タイトルも切ない)⑥「明日に向って撃て!」(同上。P.ニューマンの大ファンにさせた映画)⑦「旅情」(この映画ができるまで、こんな言葉が使われることは余りなかったのでは)⑧「史上最大の作戦」(The Longest Dayが原題。ただただ上手いな…と感心)「華麗なる賭け」The Thomas Crown Affairも見事!でも枠外になってしまいました…。
■SL-Maniaさん:「駅馬車」「若者のすべて」「史上最大の作戦」「博士の異常な愛情」「地獄に堕ちた勇者ども」各2点。昨今の原題をそのままカタカナにする安易なものとは一線を画すものだと思っています。
■daylightさん:日本語タイトルの傑作、3件応募します。1「逢う時はいつも他人」(英語も同じStrangers when we meet)4点 2 「007/危機一発」(From Russia with love)3点 3 「愛と喝采の日々」(The turning point)3点
■シーラカンスさん:ほとんど洋画です。原題とはたぶん違うだろうな(推測)と思う素敵な映画を選んでみました。みんな1点ずつです。発想の豊かさに、驚きと映画への愛情を感じます。「仕立て屋の恋」(実はみていません、和風調が新鮮)、「俺たちに明日はない」(刹那的)、「冷たい熱帯魚」(熱いのか冷たいのかどっちやねん)、「勝手にしやがれ」(当時この口語体は珍しいのでは)、「おしゃれ泥棒」(おしゃれと泥棒の組み合わせのうまさ)、「突然炎のごとく」(情熱的な恋の予感)、「暗殺の森」(暗い闇のイメージ)、「ミクロの決死圏」(硬いことばの決死圏は勇気がいったのでは)、「恋する惑星」(恋と惑星の宇宙的な発想に驚き、オシャレ)、「もっとすごくうるさくて、ありえないほど近い」(いったいどんな映画なのか予想できない)。
■ギドラキュラさん:良いタイトルで言うと邦画のほうが圧倒的に多いですが、今回は洋画に絞りました。原題と邦題が云々…は無視して粋な日本語で表現したタイトルです。「翼よ! あれが巴里の灯だ」
「白い肌の異常な夜」「時よとまれ、君は美しい」「殺しが静かにやって来る」「君は銃口/俺は引金」「何かいいことないか子猫チャン」「遊星よりの物体X」「山河遥かなり」「唇からナイフ」「いつか見た青い空」 各1点ずつ。
「白い肌の異常な夜」「時よとまれ、君は美しい」「殺しが静かにやって来る」「君は銃口/俺は引金」「何かいいことないか子猫チャン」「遊星よりの物体X」「山河遥かなり」「唇からナイフ」「いつか見た青い空」 各1点ずつ。
■fpd:①「ダラスの熱い日」(原題:Executive Action: 国家元首暗殺)3点 映画の中で元CIAのバート・ランカスターが、暗殺を企てる仲間から「どんなAction(行動、措置)を?」と聞かれ「Executive(特別な、最高レベルの)」と答えるところから取られた。②「夜の大捜査線」(原題:In the heat of the night=夜の熱気の中で)3点③「あるいは裏切りという名の犬」(原題:36 QUAI DES ORFEVRES=オルフェーヴル河岸36番地)1点④「かくも長き不在」(原題:Une aussi longue absence 長いほどの不在)1点。⑤「善き人のためのソナタ」(独題: Das Leben der Anderen, 英題: The Lives of Others=他人(=彼ら)の生活)1点 ⑥「危険な情事」(原題:Fatal Attraction =致命的な魅力、死に至る愛着)1点。迷った末、漏れてしまったのは「黄昏(たそがれ)」(原題:On Golden Pond)「地上(ここ)より永遠(とわ)に」(原題:From Here to Eternity(ここから永遠へ)など。
・・・
映画ファンといっても、それぞれ思い入れがざまざま。
原題との比較を詳しく知っている人もいれば、フランス映画などのオリジナル・タイトルなど知らないというひとも、とくに原題はわからない、気にしないという人もいるので、純粋に日本語のタイトルがいいという選び方をした人もいました。
②に続く。
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