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<span itemprop="headline">1970年代⑯「ポセイドン・アドベンチャー」</span>


1970年代⑯「ポセイドン・アドベンチャー
 
 映画の主題曲「モーニング・アフター」(アカデミー賞主題歌賞受賞)が有名になった。他にオスカーでは、視覚効果賞を受賞。映画は、豪華客船が転覆し、船の天と地がひっくり返るというもの。すべてがさかさまで、異常な光景。船からいかに脱出するかの ”海洋脱出アクション巨編”ともいえる大作。いわば、「タイタニック」の先輩格の映画である。
 
1400名の乗客を乗せてニューヨークからギリシャに向かう豪華客船ポセイドン号が大津波に襲われて転覆爆破してしまう。生き残った船客が超人的な勇気で脱出をこころみる姿を描いていた。
 
撮影セットは、実物大の船の船体をすべてさかさまに作ったと聞く。当時としては、アイディアの奇抜さで、大いに受けていたようだ。
 
映画の主要人物の多くが、船の転覆でこの世を去るという映画の作り方が、大惨事をいっそうリアルなものにしていた。 俳優では、ジーン・ハックマンが牧師役で熱演したほか、アーネスト・ボーグナインシェリー・ウインタース(すこし太目の愛嬌あるおばちゃん役=失礼)などの往年のベテラン俳優が脇を固め、重厚な演技を見せていた。

1972年米国映画
(The Poseidon Adventure)
監督 : Ronald Neame ロナルド・ニーム
製作 : Irwin Allen アーウィン・アレン
原作 : Paul Gallico ポール・ギャリコ
脚色 : Stirling Silliphant スティーリング・シリファント
撮影 : Harold E. Stine ハロルド・E・スタイン
音楽 : John Williams(2) ジョン・ウィリアムス
美術 : William J. Creber ウィリアム・J・クレバー
編集 : Harold F. Kress ハロルド・F・クレス

出演:
Gene Hackman ジーン・ハックマン
Ernest Borgnine アーネスト・ボーグナイン
Red Buttons レッド・バトンズ
Carol Lynley キャロル・リンレイ
Roddy McDowall ロディ・マクドウォール
Stella Stevens ステラ・スティーヴンス
Shelley Winters シェリー・ウィンタース
Jack Albertson ジャック・アルバートソン
Leslie Nielsen レスリー・ニールセン
Arthur O'Connell アーサー・オコンネル
Pamela Sue Martin パメラ・スー・マーティン

(内容)
 81000トンの豪華客船ポセイドン号が、ギリシャに向かうためにニューヨーク港をでたのは12月末だった。船長(レスリー・ニールセン)は最初から船の重心が高いことに気づいていた。バラスト(底荷)をしていないので、船体の上部が重く、大波を喰うと転覆する恐れもあり、スピードを出すことも危険だったが、船主の代表はそれを認めなかった。

 ポセイドン号が地中海に入ったとき、地震観測所から、クレタ島南西130マイル沖合いで海底地震があったという電報が入った。それから間もなく大津波がおしよせポセイドン号は一瞬にして転覆した。

 船体の上部が海底に没し、船底が海面に現われたのである。折から新年を祝うパーティが大食堂で催されており、集まった船客たちのほとんどが生命を失うという大惨事となったのだ。乗客の1人であるフランク・スコット牧師(ジーン・ハックマン)は、大混乱が鎮まると奇跡的に助かった人々と共に脱出を試みたが・・・。

 乗客は様々だった。刑事(アーネスト・ボーグ・ナイン)、その妻(ステラ・スティーヴンス)、雑貨商(レッド・バトンズ)、中年夫婦(ジャック・アルバートソンとシェリー・ウィンタース、歌手(キャロル・リンレイ)などだった。生存者がとるべき判断で対立があり、船内の爆発がたびたび起こるなどして、船体は往々に沈下していき、海水が下から次第にせり上がり、皆をあせらせるのだった。

 次々に惨事が続いた。爆発音が起こり、更に船体は船尾に傾き、水中に振り落とされ、沈む者などが続出。結局運よく助かったのは、たったの6人。この6人を乗せたヘリコプターが大空へと舞い上がっていった。


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