1970年代⑨「仁義」
アラン・ドロン、イブ・モンタン、ジャン・マリア・ボロンテなど錚々たる俳優人総出演。
特に、アラン・ドロンは、フランス暗黒映画(フイルム・ノワール)の頂点にあることを印象付けた
のがこの「仁義」であったといっても過言ではない。
脱走犯、元警官ら4人の宝石店襲撃とその挫折を描くフィルム・ノワールの巨匠ジャン・ピエール・メルヴィルの大傑作の一つ。運命の輪につながれた5人の男たちの姿を当時のフランス映画最高のキャストで描く。特に元警官で射撃の名手を演じるイブ・モンタンが絶品。全編をつらぬくしぶいカラー処理の映像も美しい。メルビル監督は、1973年に没したが、それまでにドロン作品を中心に、”男の魅力溢れるギャング・犯罪映画”の傑作を連打した。この映画でも、A・ドロンの魅力は全開であった。
仁義
原題=LE CERCLE ROUGE
(THE RED CIRCLE)
1970年フランス作品
監督: ジャン=ピエール・メルヴィル
脚本: ジャン=ピエール・メルヴィル
撮影: アンリ・ドカエ
音楽: エリック・ドゥマルサン
出演: アラン・ドロン
イヴ・モンタン
ジャン・マリア・ヴォロンテ
フランソワ・ペリエ
ブールヴィル
《公開時コピー》
男が男に賭けた! 非情な運命の輪の中で 意地に生き仁義に散った壮烈な男たち!