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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

★「アラン・ドロン生誕81年記念祭」(シネマ・ライブ演奏)

 

昨日(
11月6日)は、「アラン・ドロン生誕81年記念祭」(映像と音楽で綴るアラン・ドロン81年の軌跡)というシネマライブ・
イベントに参加し、アラン・ドロン出演映画のテーマ曲などの生演奏バンドを堪能。主催はEternel  ALAIN DELON、会場は銀座タクト。
 
昨年11月、今年5月に次いで3回目のイベントとなるが、
5月に続いて2回目の参加となったが、何度聴いても生演奏の心臓にずしずしと迫る迫力には、ステップでも踏みたくなるような高揚感に襲われ、鳥肌が立つのを覚える。
司会進行はいつものようにチェイサーさん(ブログのハンドルネーム)で、1部、2部構成の間にトークコーナー、CDプレゼントじゃんけんコーナーなどがあり、今回は特に新企画として、ドロンの共演者であるジャン=ポール・ベルモンドロミー・シュナイダーにもスポットが当てられていて興味深かった。

アラン・ドロン
(1935年11月8日生まれ)とジャン=ポール・ベルモンド(1933年4月9日生まれ)は、ライバルであり親友でもあった。初共演は「黙って抱いて」(原題:sois belle et tais-toi1958、日本公開1963年1月)だった。当時、ドロン22歳、ベルモンド25歳で、主演はミレーヌ・ドモンジョアンリ・ヴィダルドロンもベルモンドも無名時代だった。1960年に「太陽がいっぱい」で、ドロンが爆発的な人気を得たので、「黙って~」もその後公開されることになったのだろう。

次に共演したのは「
パリは燃えているか」(原題:仏:Paris brûle-t-il?、英:Is Paris Burning?、1966があり、共演作品として最も知られている「ボルサリーノ」(原題: Borsalino1970へと続く。そして、これで終わりではなかった。
A・ドロンとJ=P・ベルモンドが「ボルサリー
ノ」以来28年ぶりに共演したコメディ・アクション
ハーフ・ア・チャンス」(原題:Une chance sur deux1988)がある。20代前半で共演した俳優も50代になって渋くなっていた。この「ハーフ・ア・チャンス」のメイキング映像も今回紹介されていた。
チェイサーさんによると、ベルモンドは、2001年に68歳で一線を退いたが、2008年に「男と犬」で復帰を果たしている。
・・・                                                  映像では、ドロンが演じた刑事に焦点を当てた映像が紹介された。          ジャン=ピエール・メルヴィル監督の遺作でありカトリーヌ・ドヌーブと共演した「リスボン特急」(原題:Un Flic, 1972)、ソ連映画テヘラン43」(原題:Тегеран-431981)、「アラン・ドロン/死刑警察」(原題:仏:Ne réveillez pas un flic qui dort、英:Let Sleeping Cops Lie,1988)「アラン・ドロン刑事物語」(原題:Fabio Montale、2002、テレビ)などである。

ロミー・シュナイダー
のシネマライブの「ロミー・シュナイダー・コーナー」では、「夕なぎ」などの映像と演奏のほか、太陽が知っている過ぎ去りし日の・・・」の映像も紹介された。
メインの映画音楽のバンド演奏では、バンド・メンバーの紹介の後「太陽はひとりぼっち」で始まった。トップバッターの音楽としては最適で、名曲としてぐいぐいと引き込まれる。そして、フランソワ・ド・ルーベ特集として、口笛も印象的な「冒険者たち」、メロディがかっこいい「さらば友よ」、「ジェフ」、「サムライ」と続いた。
フィリップ・サルドの曲として「個人生活」(原題:LA RACE DES SEIGNEURS1974)、「暗黒街のふたり」(原題:DEUX HOMMES DANS LA VILLE1973)、「栗色のマッドレー」(原題:MADLY1970)が紹介された。
演奏の最後には、名曲「太陽がいっぱい」と再び「冒険者たち」。アンコール応えて演奏された曲は「アラン・ドロンの刑事フランク・リーヴァ」(原題:Frank Riva、テレビシリーズ、2003-2004)だった。
トーク・コーナーに指名により駆り出されたのは、前回(5月)に続いて、ブログ友の徳さんfpdだったが、fpdは「ブログでアラン・ドロンの投票で人気となったのは”太陽がいっぱい”や”冒険者たち”などであったこと、60年代後半から70年代にかけては、ドロン映画をリアルタイムに見て、映画の面白さを知ったこと」などがあった。
一方、徳さんからは、「映画を見るときには、監督、俳優はもちろんのこと、作曲家にも興味を持ってみていくことを勧める。モーリス・ジャールフランシス・レイラロ・シフリンなどすばらしい音楽家が印象に残る」という話があった。とくにセルジオ・レオーネとコンビを組んだエン二オ・モリコーネの音楽は「荒野の用心棒」以来のファンだという話も付け加えられた。
司会のチェイサーさんからは「今回は、ドロンさんの魅力と同時に、共演者にもスポットライトを当て紹介しましたが、これからもドロンさんの映画と音楽を伝える活動を続けていきたい。映像に合わせて、生バンド演奏を重ねるという試みは、昨年あたりから外国では”ゴッドファーザー”で話題となったが、ドロンさんの映画音楽を生で映像と音楽を伝えるイベントとしては、独自に始めており、先駆ではないか」と語っていた。
いずれにしも今回の「アラン・ドロン記念祭」のイベントは、てんこ盛りの充実した企画で、生演奏の迫力を体感し、充実した2時間半の時間となりました。チェイサーさんをはじめ、バンドメンバー、企画の関係者の皆さんに感謝いたします。
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