恒例のドロン生誕の11月8日前後の日曜日に開催される「アラン・ドロン生誕86年記念祭」がことしは7日、銀座タクトで開催された。今年9回目となるイベントは、昨年はコロナ禍で30名限定だったがことしは、40数名の参加となり、盛り上がりを見せた。
主催・運営・司会を担当しているチェイサーさんによると、従来のイベントと大きく変わった点は、9月に亡くなったフランスの俳優でドロンとも共演があり盟友でもあるジャン・ポール・ベルモンドに焦点を当てた追悼企画となった。
ベルモンドが亡くなる直前にフランスの記者の質問に答えるドロン・インタビューの映像(25分)が流された。記者のダイレクトな質問にも真摯に答えるドロンの姿があった。また、息子のアンソニー・ドロンも偉大な俳優である父に対する思いなどを語っていた。ドロンの面影がありそっくり。
メインの映画音楽シネマライブ演奏の前に、チェイサーさんがフランスにおけるドロンとベルモンドの出演映画のそれぞれの観客動員数のランキングも紹介した。日本でアラン・ドロンといえば、まっさきに「太陽がいっぱい」ということになるが、フランスでの動員数ランキングでは、なんと17位と、トップ10圏外というのも意外だ。
ちなみに1位は「アステリックスと仲間たち オリンピック大奮闘」2位「パリは燃えているか」3位「シシリアン」4位「ボルサリーノ」5位「仁義」となっている。
詳しいランキングの解説の後、いよいよメインの第一部のバンド演奏に。
最初にデビュー作の「黙って抱いて」(映像のみ)のあと、日本で人気となった「お嬢さんお手やわらかに」の生演奏がスタート。
続いて、日本で大人気となった「太陽がいっぱい」「太陽はひとりぼっち」「地下室のメロディ」「冒険者たち」「サムライ」「さらば友よ」などの迫力ある演奏が行われた。会場からは、曲の終了ごとに力強い拍手が起こっていた。
第二部(のパート1)は「シシリアン」からスタート。これはドロン作品では3番目の大ヒット作。
ドロンがプロデュースに乗り出して、ベルモンドを招いて製作された「ボルサリーノ」(ドロン作品では4位、ベルモンド作品では8位)。今回の追悼企画の一つとしてベルモンドの「華麗なる大泥棒」(ベルモンド作9位)「ラ・スクムーン」などが演奏された。
さらに「暗黒街のふたり」ドロン、ベルモンド3度目の共演の「ハーフ・ア・チャンス」が演奏された。
バンドメンバーのひとりひとりから、コロナ禍での活動や、演奏できる機会のある喜びの声などがメンバーから語られた。
最後に、チェイサーさんから、ベルモンドの音楽作品集のCDが参加者全員に配られるというサプライズもあった。また、ドロン、ベルモンドのランキング資料も配布された。恒例のドロンCMで大ヒットした「ダーバン」の曲が演奏された。
今回も、新たな企画など盛り込んだライブ演奏は「生の迫力」の素晴らしさをあらためて教えてくれるイベントとなった。
会場に設けられたベルモンド展示コーナー
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【参加した人たち】
今回のイベントには「はてなブログの11人の仲間たち」(?)のうち、べべちゃん、ジーナさんのほか、八点鐘さん、fpdやfpdの友人の山ちゃん、Mさんなども参加した。仕事の都合で、二次会に参加した中には、たっふぃーさんの姿もあった。
今回ドロン祭に初参加という女性Tさんは「ドロン一筋」とのことで、二次会の席上で「ナタリーさん」と命名された。こんなに楽しい会なら、来年も参加したいと、二次会参加者全員が誓い合った。来年の「ドロン生誕87歳記念祭」は2022年11月6日(日)に開催されることが決定した。
【恒例の二次会・懇親会】
ブログのオフ会も兼ねた二次会は、和風の雰囲気のある「土風炉(とふろ)」銀座コリドー街店という店で、昔の武家屋敷のような趣がある。
2時間のところ、1時間延長となっても話が尽きず、和気あいあいの会食会となって、話が弾んだ。アラン・ドロンの映画の中の細部の疑問等についての激論もあるなど、”通”過ぎる(笑)。
参加していないギドラさんやguchさんは、ほろ酔い加減の自称39歳(ここ強調)のべべちゃんやジーナさんなどと電話で参加した(笑)。
【番外ニュース】ワンカップ大関という酒があるが、べべちゃん、ジーナさんのお酒の強さは「テンカップ横綱」と言えそうだ。二次会で終わるような方々ではなく、べべちゃん、ジーナさんを含む5,6人で3次会の新橋の居酒屋を目指して歩いた。そこでも、飲む・飲む・飲む。
fpdは、帰路の電車で、駅を乗り過ごすほど座席で眠ってしまった!