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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「爆弾」(永井聡、2025)山田裕貴主演のエンタメ・アクションスリラー。

映画「爆弾」(2025)が話題になっているのでMOVIX さいたま(さいたま新都心)で見た。日曜の午後だったが、座席が残っていたのは数席だけだった。公開から5日間で5億円を突破したことでも反響がうかがえる。娯楽エンタメとして面白かった。監督は永井聡、主演は山田裕貴

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都内で、自販機や店舗で暴行を起こした謎の中年男“スズキタゴサク”(佐藤二朗)が警察に連行される。

彼は「霊感で事件を予知できる」「都内三か所に爆弾を仕掛け、これから1時間おきに3回爆発する」と予告する。 

類家(山田裕貴)ら警察は、スズキの発言を疑いながらも実際に爆発が起こり、彼の“クイズ形式”の挑発に翻弄される。捜査線と取調室のやり取りが同時に進行する。 

捜査中、事件の背後には家族の悲劇警察内部の不祥事社会の無視される存在などが複雑に絡んでいることが明らかになっていく。例えば、警察官・長谷部の自慰・不祥事と自死、それに伴う家族の離散する、などだ。

スズキが犯人なのか。あるいは真犯人が存在するのか・・・?

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この映画はミステリーランキング「このミステリーがすごい!2023年版」や「ミステリが読みたい 2023年版」1位に輝いたベストセラー小説「爆弾」(原作:呉勝浩)を映像化したもの。

謎解きのミステリーというのはともかく、この映画の本名とは思えないスズキタゴサクの人を喰ったような態度、佐藤二朗の怪演が大きな見どころ。

「霊感」だの「予知」ができるなどというのは警察をかく乱させるためのゲームの位置づけで、警察を試し、もてあそんでいる風にしか見えない。

劇中で「犯人」として警察が対峙しているスズキタゴサクは、爆破の実行犯ではなく、事件を“演出”し、社会を揺さぶる役割を担った人物として存在している。 

「自販機などに爆弾を仕掛けた者」と「その事件を世に提示・操作している者」といった二重構造があるため、どちらが“真犯人”であるかは観賞者にゆだねられているようだ。

ラストで「最後の爆弾はまだ発見されていない」という言葉が警視庁捜査一課の刑事・交渉人・類家から発せられる。

ということで、事件が完全に解決したとは言えない状態でエンディングとなる。 しかも、スズキの過去・動機・正体が完全には明かされず、明日香、その息子・辰馬、スズキとの間の関係性も明らかになっていない。 

原作小説では、続編タイトルとして「法廷占拠 爆弾2」が既にあり、映画化の可能性が高い。 

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警察の類家(るいけ、山田裕貴)とタゴサク(佐藤二朗)のやり取り、問答の際の顔のドアップがスクリーンいっぱいに広がり迫力がある。タゴサクの「でも爆発したって別によくないですか?」と語るのは薄気味が悪い。

また爆発のシーンが突然起こり、火傷して死体となった光景が余りにもリアルですさまじい(PG12)。佐藤二朗は、さまざまな賞レースで助演男優賞の最有力候補は間違いなさそう。

<主な登場人物>
山田裕貴:類家(るいけ)…警視庁捜査一課の刑事・交渉人。謎の男スズキタゴサクと対峙し、爆弾事件の捜査と取調室の攻防を主導する。冷静・論理的でありながら、時間のプレッシャー・爆発予告の恐怖という極限状況の中で揺れ動く。頭はぼさぼさ。 
佐藤二朗:スズキタゴサク…酔った勢いで自販機と店員に暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する。物語の表の“犯人”ではあるが「スズキを捕まえる=解決」ではなく「スズキを通して浮かび上がる社会/警察/被害者/加害者の構図」がある。
伊藤沙莉:倖田…現場捜査に駆り出される巡査/捜査員。爆弾捜索線を担当し、類家達の捜査チームを支える。直感・感情で行動する傾向がある。 
染谷将太:等々力(とどろき)功…所轄の刑事。スズキタゴサクの過去や事件の背景に関わる捜査を担当。過去に挫折や不正・裏の事件経験を持つ。 
夏川結衣:石川明日香…かつて警察官だった夫(事件を起こし自殺)を妻として支えていた女性。息子・辰馬の事件と深く関わる。 
坂東龍汰:辰馬…明日香の息子。無差別爆破テロ計画の黒幕として物語後半で浮上。
清宮渡部篤郎…警視庁捜査一課で類家の上司。
矢吹坂東龍汰…警視庁捜査一課の刑事。倖田巡査の相棒。
伊勢寛一郎…刑事。スズキタゴサクの見張り役。
長谷部有孔加藤雅也…まっとうな刑事。
鶴久正名僕蔵…警視庁捜査一課。
山脇:吉田カルロス…辰馬のシェアハウス仲間
杉本朝生:小沼朝生…警視庁捜査一課長

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映画の前にランチ(通常と逆)。

劇場隣の「魚盛」という和食店が気になっていたので、初めて入り、「天ぷら定食」を注文。刺身などもついておいしかった。

 



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