
連続ドラマW「フィクサー」Season1、全5話、2024)の第1話を見る。主演・唐沢寿明×脚本・井上由美子で贈る大型ノンストップサスペンス・ミステリー。世の中を裏から操る“フィクサー”の暗躍と、金と権力に群がる人間たちを描いて興味津々の内容。日本でフィクサーを描いた連続ドラマの先駆けとも言われる。「アマプラ」で配信中。
<ストーリー>
ある夜、総理大臣・殿村茂(永島敏行)を乗せた車が事故に遭い、死亡した運転手には飲酒運転の疑惑が…。さらに、新薬の認可をめぐる密約スキャンダルとの関係性も疑われ始める。
そんな中、事故の対応に追われる総理の秘書官・中埜弘輝(藤木直人)に近づくひとりの男がいた――。
「フィクサー」とも呼ばれるその男の名は設楽拳一(唐沢寿明)。

拳一は過去にも不祥事をもみ消し、今回の事故直前にも総理と電話で話をしていたのだった。
果たしてこれは偶然の事故なのか?
欲望がうごめく政界で仕組まれた事件なのか?
副総理の須崎一郎(小林薫)は昵懇(じっこん)の仲にある闇のフィクサー、本郷吾一(西田敏行)と密談を重ね…。

そして、取材に没頭する新聞記者の渡辺達哉(町田啓太)のもとに何者かからタレコミ情報が入る。
その後、総理は辞任に追いこまれ、総裁選が幕を開ける――。拳一はキングメーカーとして政治家たちを手玉に取り、権力を掌中にしていく。
・・・
「獅子身中の虫」とはよく言ったもので、権力に仕えているようで、その裏では、トップ(総理)を引きずり降ろして後釜ポストを狙う輩の多いこと。そんな政治家たちを陰で操るのがフィクサー。こういう役には唐沢寿明は適役。「白い巨塔」の財前五郎とはまた一味違った策士の顔を見せている。
日本にも「昭和のフィクサー」と呼ばれる人物が複数人いた。最も有名なのが児玉誉士夫で、戦前から右翼活動家として活動し、戦後、巨額の資金で右翼を糾合し、多くの政治家へ資金提供。ロッキード事件で有名になり「政財界のフィクサー」と呼ばれた。
このほか、大谷貴義(日本の宝石王として知られる実業家)は政財官界に隠然たる力を持った「戦後最大級のフィクサー」と呼ばれる。
安岡正篤(まさひろ)は「昭和最大の黒幕」と評され、歴代総理が頼りにした哲学者・陽明学者。瀬島龍三は「不毛地帯」のモデルになった人物で、元陸軍参謀、後に伊藤忠商事会長。中曽根康弘元首相の顧問を務め「昭和の参謀」として政財界の要人として活躍。
笹川良一は、右翼運動家・篤志家で「競艇界のドン」として知られ、戦後も社会奉仕活動で財団を設立し、政財界に顔が広かった。

<主な登場人物>
■唐沢寿明:設楽(したら)拳一…謎のフィクサー。政財界におけるトラブル収拾や企業間の揉め事回避まで、警察や法では解決できない事案の処理を行ってきたが、その過去を知る者はいない。
■藤木直人:中埜(なかの)弘輝…殿村政権の内閣総理大臣首席秘書官。責任感やバランス感覚、冷静さ、知識といった政治家の秘書に必要なものを全て有している。
■町田啓太:渡辺達哉…毎朝新聞社政治部記者。今回起きた総理の事故の関係者に接触し、真相に近づこうとする。
■小泉孝太郎:板倉晃司…警視庁捜査一課刑事。総理を乗せた車の事故について事件性や違和感を覚えて、上司の助言も無視して捜査を進める。
■要潤:丸岡慎之介…拳一の秘書兼運転手。情報屋として政財界の裏情報を集めるばかりでなく、拳一の運転手もこなす片腕。
■斉藤由貴:渡辺響子…達哉の母。女手一つで達哉を育て上げた私立病院の女性師長として、患者や後輩に慕われる存在。
■内田有紀:沢村玲子…報道番組の人気女性キャスター。ある事件を通して拳一と知り合い、総理の事故に関して拳一と情報交換をしている。
■小林薫:須崎一郎…殿村政権副総理。のちに幹事長。
■西田敏行:本郷吾一…-昭和から政財界を操る伝説のフィクサー(特別出演)。
■永島敏行:殿村茂…現・内閣総理大臣。人望が厚い、政策重視のたたきあげの政治家。自身が乗った車が崖から転落し、意識不明となる。
■霧島れいか:中埜文香…中埜弘輝の妻。難病を患っている。
■床嶋佳子:殿村久仁子…殿村総理大臣の妻。
■富田靖子:新田さゆり…政調会長。「女性初の総理候補」としての呼び声が高く、大御所政治家の須崎や大泉とトロイカ体制を組んで友好的に見えるが……。
■陣内孝則:大泉勇作…殿村政権の内閣官房長官。
■駿河太郎:村川穂積…殿村政権の外務副大臣。村川俊介元議員の息子。
■酒向芳:佐久田直紀…サクタ薬品社長。

■「にほんブログ村」にポチをお願い申し上げます。