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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「花まんま」(前田哲、2025)原作・朱川湊人の直木賞受賞短編。鈴木亮平、有村架純共演のヒューマンドラマ。

映画「花まんま」(2025)は朱川湊人(しゅかわ みなと)直木賞受賞短編「花まんま」が原作のヒューマンドラマ。テーマは“記憶”と“家族の絆”で、兄と妹の不思議で切ない物語を描いている。監督は「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」「そして、バトンは渡された」などの前田哲

早逝した両親と交わした「兄貴はどんな時も妹を守るんや」という約束を胸に、たったひとりの妹の親代わりとして、大阪下町で生きる熱血漢の兄・俊樹(鈴木亮平)と、結婚を控えながらある秘密を抱えている妹・フミ子(有村架純)の兄妹の不思議な体験を描く。

高崎映画祭の最優秀助演俳優賞に「花まんま」の酒匂芳が選ばれていたので見た。期待していなかったが、予想以上に見ごたえのある映画だった。

タイトルの「花まんま」とは何かと思ったら、そのまんま(笑)「花の弁当」のことで、劇中、俊樹が「おまんまの食い上げ」という時のまんま(=ご飯)だよ、という説明がある。この妹が作る“花のお弁当”が物語を象徴している。

子供時代と現在の二つの時代が交互に描かれ、フミ子に二組の両親が登場するなど最初はとまどうが、徐々につながりがわかっていき、最後は納得。

過去を引きづっていたフミ子が、結婚式に出席した(自分を娘の代わりとして出席した)両親と思っている夫妻に「どちらから来られましたか」と聞いたときに、フミ子が過去と決別したことが伝わる。兄もホッとする。

                                   亡くなった両親の写真を持つ俊樹

結婚式の兄・俊樹のスピーチが感動的だった。俊樹は、死んだ父と交わした「どんなことがあっても妹を守る」という約束を胸に「兄として妹のフミ子を守り続けてきた。約束を果たしたことをほめてください」と。妹は子供時代から今日まで「一生のお願い」と何度言われたことかと苦笑いし、会場の笑いを誘う。

<ストーリー>
大阪の下町で暮らす兄・俊樹(子供時代:田村塁希)と妹・フミ子(子供時代:小野美音)。両親を早くに亡くし、兄は父親代わりとして妹を大切に育ててきた。

妹のフミ子は、幼い頃から「自分は別の女性の生まれ変わりだ」と語り、見知らぬ家族の記憶を持っているような不思議な言動を繰り返す。

やがてフミ子(有村架純)は結婚を決意。兄(鈴木亮平)は妹の幸せを願いながらも、彼女の“前世の記憶”の謎と向き合うことになる。

結婚式の日、妹が用意した「花まんま(花のお弁当)」に込められた想いが明かされ、兄妹の深い絆と切ない真実が胸を打つ。

<主な登場人物>
■加藤俊樹:鈴木亮平(子供時代:田村塁希)…妹思いの兄。父親代わりとして妹を育てる。山田製作所で板金加工の仕事をしている。まわりからはとしちゃんと呼ばれ、妹からは兄やんと呼ばれる。
■加藤フミ子:有村架純(子供時代:小野美音)…不思議な記憶を持つ妹。結婚を控えている。
■加藤ゆうこ:安藤玉枝…俊樹・フミ子の母。
■加藤恭平:板橋駿谷…俊樹・フミ子の父。フミ子が生まれたときは、病院の外で、俊樹とともに「バンザイ」を叫ぶ。
■中沢太郎:鈴鹿央士…フミ子の婚約者。動物行動学者。カラスと会話ができることから「カラスの中沢」と呼ばれる。
■三好駒子:ファーストサマーウイカ…俊樹の幼なじみ。お好み焼き屋「みよし」の看板娘。
■繁田仁:酒向芳…繁田家の父。バスガイドの娘・喜代美を亡くす。フミ子を喜代美の生まれ変わりと信じて局留めで手紙を送り続ける。

                           重田一家(左から房枝、父・仁、宏一)

■繁田喜代美:南琴奈…仁の娘。バスガイド。不幸な事故で客の身代わりになり死亡。
■繁田宏一:六角精児…仁の長男。
■繁田房枝:キムラ緑子…仁の長女。
■三好貞夫:オール阪神…駒子の父。お好み焼き屋「みよし」の大将。

■山田:オール巨人…俊樹の勤務先「山田製作所」社長。

「家族とは何か」「人は誰のために生きるのか」を静かに問いかける、涙腺直撃の感動作。子役の二人が自然体でうまい。

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