
第98回キネマ旬報ベスト・テン表彰式が20日に渋谷のオーチャードホールで行われ昨年に引き続き映画ファン仲間の徳さんとともに参加した。寒波の影響か寒い一日だった。
それにしても、熱心なファンが多いのには驚く。開場は17:30だったが、16:00ごろには長い行列ができていた。
若い女性が多かったのは、6人組グループ・SixTONESの松村北斗が主演男優賞を受賞したため松村目当ての押し活ファンが押し掛けたからか…。
今回のベスト・テンでは、松村北斗主演の「夜明けのすべて」が作品賞、監督賞(三宅唱)、読者選出監督賞、主演男優賞の4冠を達成した。

三宅唱監督は2年前には「ケイコ目を済ませて」でも4冠だったので、キネマ旬報の常連。
主演女優賞は、河合優実が「ナミビアの砂漠」「あんのこと」で受賞。主演女優賞と主演男優賞が共に20代の受賞。ともに20代というのは2012年安藤サクラ(「かぞくのくに」)、森山未来(「苦役列車」)以来12年ぶりという。若い世代が日本の映画界を引っ張っている状況。
式次第では、最初に小・中学生、計4人の映画感想文の優秀賞の紹介があった。いずれも、映画についての率直な感想と映画から受けた触発とそれを自身に置き換えての生き方などの決意の感想が印象的だった。
主演女優賞の河合優美の勢いが止まらない。2022年公開の「由宇子の天秤」で新人賞を総なめにした。その後「ある男」「PLAN75」などに出演。昨年はテレビの「不適切にもほどがある」で知名度を一気に上げた。今年1月公開の「敵」でも存在感を示した。
快進撃の河合優実
河合優美は「あんのこと」では薬物中毒から抜け出そうともがく杏を演じ「ナミビアの砂漠」では恋愛に奔放で2人の男性の間で揺れ動くカナという対照的な役を演じた。
「あんのこと」については「簡単なことではなく、歴史上の人物ではなく数年前まで生きていた人のことを映画にして届けるのは、果たしてどうなんだろうという自分の中のハードルを乗り越えることが1番大変でした」と語った。
ろう者俳優の忍足(おしだり)亜希子が「ぼくが生きてる、ふたつの世界」で助演女優賞を受賞した。司会の笹井信輔アナウンサーが、「忍足さんの受賞の場面では、会場の皆さんは拍手を手話で行ってください」と両手を挙げて波を打つようなしぐさを見せて、観客の演技指導を行った。

忍足さんの真摯で人間味あふれる受賞スピーチも素晴らしかったが、会場の客席から、手話通訳を行っていた通訳者も司会からの質問や、登壇者のスピーチの通訳を行い素晴らしかった。
「ぼくのお日さま」で助演男優賞を受賞した池松壮亮は、同作で新人賞を受賞した越山敬達(15)、中西希亜良(13)と晴れやかな笑顔で登壇。
劇中では2人のフィギュアスケートのコーチを演じ、この日も2人のスピーチを温かく見守った池松は「スピーチを聞いていたら、無性にドキドキしてしまいました。ナイススピーチでした」とほほ笑んだ。「無垢(むく)なる才能といいますか、本当に未来の宝物」と熱い称賛を送った。また、池松は、自身が映画デビューしたのが「ラスト・サムライ」(2003)で、年齢が同じくらいだったことにも触れた。中西希亜良は13歳というが、すらりとして大人びた印象だった。
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「キネマ旬報ベスト・テン特別号」では、読者映画評で、徳さんのベスト・テン記事が掲載されている。素晴らしいです。18人の読者コメントの中で、名前で「徳」という文字でとくとご確認ください。
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渋谷駅周辺は様変わり。駅構内もかつての東京人のfpdでも迷うほど(笑)。




昨日は、11時ごろブランチ(バーガーキング)、午後からヒューマントラスト渋谷で映画鑑賞、夕方授賞式前に牛丼(吉野家)、夜9時ごろ日高屋で3点セット(ビールなし!)。鑑賞映画については別記事で…。

テレビで紹介されていた渋谷のマンホール。よくみると、ハチ公が隠れています。
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