大相撲初場所で関脇琴ノ若(26)が13勝2敗と好成績で大関昇進が確実となった。日本相撲協会の審判部が、昇進を諮る臨時理事会の開催を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し了承された。31日の臨時理事会と番付編成会議を経て正式に決まる。
琴ノ若は千秋楽で前頭・翔猿に勝って13勝2敗。新関脇だった2023年秋場所の9勝、九州場所の11勝と合わせ、昇進の目安となる「三役での直近3場所で33勝以上」に到達した。
相星となった横綱照ノ富士との優勝決定戦では、これまで0勝6敗、「7度目の正直」はあるかと期待されたが、またしても敗れ、初優勝は逃した。そこには鋼鉄のような厚い壁があった。まだまだ力不足と悔しがる琴ノ若。
休場明けで再び途中休場や負け越したりすれば、協会から意見が出るとさえ言われた横綱照ノ富士は、復活を果たし優勝。貫禄、力の違いを見せつけた。
出たからには賜杯は簡単には渡さない。
<安定感は抜群の琴ノ若>
新三役となった2023年初場所以降、全ての場所で勝ち越し、安定した成績を残していた。昇進すれば、昨年名古屋場所後の豊昇龍以来、平成以降では32人目の大関となる。
3月場所では大関は貴景勝、豊昇龍、霧島と並んで4人となる。つい2年前の一時期、1横綱1大関というさびしい時期があったことを思うと、上位陣に厚みができてきた。願わくば2横綱、3横綱となってくれば相撲もさらに盛り上がるが…。
今年中にさらに上を狙えるのは霧島か、琴ノ若か…?
貴景勝は本調子ではなく休場もあり上積みを期待しにくい。
琴ノ若は埼玉栄高から2015年九州場所で初土俵。2020年春場所で新入幕を果たし、2023年秋場所で新関脇となった。父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)、母方の祖父は元横綱琴桜(故人)。
三賞は以下の通り。
【殊勲賞】若元春【技能賞】琴ノ若【敢闘賞】大の里
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