「グリセルダ」(リミテッド・シリーズ、全6話、2024)の1~3話を見る。歴史上最も収益性の高いカルテルのひとつを作り上げた、博識で野心的なコロンビア人女性実業家グリセルダ・ブランコの実人生(実話)を描いている。
「ゴッドマザー」「マフィアの母」とも呼ばれたグリセルダ・ブランコ。1キロのコカインを手に、3人の息子を連れてコロンビアのメデジンからマイアミに逃げてきたグリセルダは、持ち前の冷酷さで麻薬カルテルを取り仕切り、女帝としてのし上がっていく。
実在のグリセルダは、夫3人を含む200人以上に及ぶ殺人事件に関与したとも言われている。
献身的な母親としての一面と、野心的で獰猛なビジネス家としての一面を併せ持つグリセルダ。巧みな経営手腕で億万長者となった史上最も裕福で危険な女性麻薬王の生き様とは…が描かれている。
グリセルダを演じているソフィア・ベルガラという女優。英語とスペイン語を操り、往年のソフィア・ローレン並みにパワフル(笑)。
大ヒットドラマシリーズ「モダン・ファミリー」でグロリア役を演じブレイクした。「世界で最も稼いだテレビ女優」5年連続1位を獲得。
映画では「ジゴロ・イン・ニューヨーク」「キューティ・コップ」「Mr.&Mrs.フォックス」などに出演しているが、エミー賞とゴールデン・グローブ賞で、それぞれ4度ずつノミネート。
(あらすじ)
コロンビアから麻薬を少量アメリカに持ち込み、最初はパーティなどでタダで吸わせて客を増やし、やがて売春婦仲間の女性たち10人ほどがブラのパット代わりにコカインを隠し持ち飛行機で運び込む。アメリカの富裕層など未開拓市場をターゲットに、大物仲介人と手を組んで大規模の麻薬をアメリカ国内に持ち込む。
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コロンビアといえば麻薬という一面があるが、ゴッドマザーと呼ばれる人物が実在したのは知らなかった。駆け引き、交渉力に長けて、大物を引き込んでいくしたたかさなど見ごたえがある。
音楽もいい。有名俳優はあまり出演していないが、個性的で重厚。1970年代のマイアミやバハマの時代背景なども見ることができる。車はほどんどキャデラック。
<主要キャスト>
■グリセルダ・ブランコ:ソフィア・ベルガラ…3人の息子の母親。売春婦の過去がある。ニューヨークへの麻薬の密売に10年間関わっていた。
■カルメン:ヴァネッサ・フェルリト…グリセルダの友人で、かつてグリセルダと麻薬ビジネスに関わっていたが、今は足を洗いマイアミで旅行業を営む。
■アルベルト・ブラヴォー:アルベルト・アマーン…グリセルダの最初の夫。
■フェルナンド・ブラヴォー…アルベルトの弟。
■ダリオ:アルベルト・ゲラ…グリセルダの用心棒で愛人。アミルカルの目撃者を殺害。赤ん坊だけは生かし残す。
■アミルカル:ホセ・ズニガ…麻薬関連の大物。グリセルダのビジネスごと買収をもくろむ。自身の殺人の目撃者をグリセルダが始末することを条件に結果的にグリセルダと手を組み、表向きは自身がトップに、裏は”ゴッドマザー”グリセルダが取り仕切る。
■アルトゥーロ:クリスティアン・タッパン
■ライン:マルティン・ロドリゲス
■ジューン・ホーキンス:ジュリアナ・エイデン…殺人課の女性刑事。行き過ぎた捜査で異動を命じられるが、車の指紋の調べて真犯人にたどり着き再評価される。
■イザベル:ヴァネッサ・フェルリト…グリセルダの仲間。
■チュチョ・カストロ…ボディガード。ダリオとともに目撃者殺害に加担。
■ラファ・カルドナ・サラザール:カミロ・ヒメネス・ヴァロン…バハマで大量の麻薬を栽培。
■ディアス:ガブリエル・スローイヤー…グリセルダの仲間。
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