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映画「ノエルの日記」(原題:THE NOEL DIARY、2022)を見る。

       

ノエルの日記」(原題:THE NOEL DIARY、2022)を見る。疎遠だった母を亡くしクリスマスに帰省した人気小説家と「生みの母」を探し続ける女性の出会いと心の交流を描き出す”王道的”ロマ・コメ。


実家で古い日記を見つけた作家が、日記に書かれた自身とある女性の過去をめぐる秘密を解き明かす。監督は「アルフィー」などのチャールズ・シャイア


出演は、「ジェクシー! スマホを変えただけなのに」のジャスティン・ハートリー、医療ドラマ「STATION 19」のバレット・ドス、ドラマ「マーロン」のエッセンス・アトキンスのほか、ボニー・ベデリアジェームズ・レマーなど。
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クリスマスが近づく12月。愛犬エヴァともに暮らすベストセラー作家ジェイク(ジェイコブ)・ターナージャスティン・ハートリー)の元に、一本の電話が入る。


電話の主は弁護士のマット。ジェイクの母ロイスの遺産管理人であるというマットを通じて、ジェイクは長い間疎遠だった母の死を初めて知る。

    声、話し方、雰囲気がトム・クルーズに似ている?

遺産相続の手続き、そして独居生活であった母が遺した家の掃除・整理をするため、クリスマスに帰省するジェイク。それは18歳で家を出てパリへと渡った彼にとって、ほぼ20年ぶりの帰省だった。

年月を経てあちこちが痛んでいる家に入ろうとした時、街灯の下に立ち、家の様子を窺っている女性をジェイクは見かける。

母が引きこもり状態であったこともあり、家の中はゴミだらけ。実家の隣人である老婦人エリーとの再会を喜びながらも、家の中の掃除を少しずつ始める。

掃除を進めていく内に母ロイスの私物がしまわれた箱、そして誰かの日記を見つける中、以前見かけた女性が家を訪ねてくる。

女性の名前はレイチェル・キャンベル(バレット・ドス)。「生みの母を探している」というレイチェルは、生みの母が昔ターナー家に住み、子守として働いていたことを明かし、生みの母探しに協力してもらえないかと頼むのだった。


レイチェルの生みの母が働いていたのは、ジェイクが4歳だった頃。記憶がほとんどないゆえに最初は断ろうとしたが、隣人のエリーなら事情を知っているのではと思ったジェイクはその場を去ろうとするレイチェルを引き止めた。


世間話をする中、語学が堪能であるレイチェルは現在、国連での通訳の仕事に応募していること。しかし、一方で税理士アランと婚約していて、仕事・婚約の両面で悩んでいることをジェイクは知る。


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タイトルのノエルが主人公のような印象だが、レイチェルの母であるノエルが登場するのは99分の映画の最後の10分ほどになってから。ノエルの日記の存在によって、レイチェルは、幼いころ母に捨てられたと思っていた考えが間違っていたこと、ノエルから愛されていたことを知る。


一方、ターナー家の長男ベンジャミンの事故死により夫婦の関係が破綻し「妻ロイスを孤独にしてはいけない」ともう一人の息子ジェイクを残した上で、家を立ち去ったスコット。彼は数年間にわたって、離れ離れとなったジェイクへ手紙を送り続けていた。


しかし、それがジェイクの元に届くことはなかった。母ロイスが手紙をジェイクに渡さず、その全てを隠して保管していたのだ。ジェイクは、その手紙の束を見て、はじめて父親が自分を捨てたわけだはなかったことを悟る。


ロイスは「夫スコットが息子ジェイクを連れて行かずひとりで家を去ったのは、自分を孤独にさせまいとする、夫婦関係が破綻してもなお妻を気遣った彼なりの優しさだった」と察していたと推測できる。


それでも「スコットのことを許さない」という形で手紙がジェイクに触れることは避けていたのかもしれない。


突っ込みどころはいくつかあるが、最後は二転三転して、やきもきさせられるが、やはりそうなるかというハッピーエンドの結末だった。王道ロマ・コメと書いたが、婚約者のいる女性が、自分の過去を知るための旅に同行した男にひかれて、婚約男を棒に振るというストーリーはベタ過ぎる。


ジェイコブを演じるジャスティン・ハートリーという俳優は、声質や雰囲気がトム・クルーズにそっくりで二枚目。



愛犬エヴァは、名犬ラッシー並みの活躍、存在感を見せている。


主な登場人物:
■ジェイコブ・ターナージャスティン・ハートリー
累計550万部を売り上げたベストセラー作家。アラフォーで独身。愛犬エヴァトクラス。母親が亡くなり久しぶりに実家に戻ったことで、家族と向き合うことになる。
■レイチェル・キャンベル(バレット・ドス
ジェイコブの実家を訪ねてきた女性。養子のため生みの母親に捨てられたのではという悩みを抱えて育ち、実母を探している。婚約者がいる。イタリア語、フランス語、ドイツ語に堪能で、中国語も少し話す。国連での通訳などを目指す。
■エリー(ボニー・ベデリア
ジェイコブの実家の隣に住む老女。古くからターナー家を知っており、ジェイコブとの再会を喜ぶ。同年代のボーイフレンドができてハッピーそう。
■スコット・ターナージェームズ・レマー
ジェイコブの父親。何年も音信不通で、ジェイコブとは30年近く会っていない。実は息子思いだったことが後からわかる。
エヴァ
ジェイコブの飼い犬。一人で過ごすのが好きなジェイコブのよきパートナー。

 

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