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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「秘密への招待状」(原題:After the Wedding、2019)を見る(埼玉会館小ホールにて)

   

秘密への招待状」(原題:After the Wedding、2019)を埼玉会館小ホールで見る。埼玉映画ネットワークの2月定例上映会作品。

監督はバート・フレインドリッチ主演はジュリアン・ムーアミシェル・ウィリアムズ。本作は2006年公開のデンマーク映画「アフター・ウェディング」のリメイク作品。主人公の性別が男性から女性に変更されている。

ジュリアン・ムーアがオリジナル作品を気に入り、製作にも名を連ねている。タイトルとハリウッド2大女優の共演ということで期待したが、期待ほどではなかったのが残念。

ストーリー自体は、隠された真実があり、最後に明かされていくという展開で面白い。

<ストーリー>
イザベル・アンダーセン(ミシェル・ウイリアム)はインドで孤児院を運営していた。そんなある日、イザベルは大口の寄付を検討しているという経営者、テレサ・ヤング(ジュリアン・ムーア)に会うべくニューヨークへと飛び立った。

日々の仕事に忙しいイザベルはニューヨーク行きに乗り気でなかったが、テレサが「直接説明を聞いてから寄付したい」と強く主張したため、やむなくそうせざるを得なくなった。金額も2,000万ドルと大金だったので、孤児院の補佐役の女性には「カバン一杯のお金を持って帰るからね」と言い残してニューヨークに向かった。

ニューヨークでは宿泊ホテルなどすべてがVIP待遇だった。そのうえ、イザベルは、半ば強要される形でテレサの娘、グレイスの結婚式に出席させられる羽目になったのだ。

困惑と苛立ちを覚えるイザベルだったが、式場で思わぬ人物と再会することになった。その人物とは元恋人のオスカー(ビリー・クラダップ)だった。オスカーはイザベルを見て「なぜここにいる?」と当惑する。(オスカーがイザベルに対して嫌がらせで読んだのではないことがわかる)。

オスカーはイザベルと破局した後、テレサと結婚していたのである。イザベルはテレサに「嫌がらせのために呼びつけたのか」と問い質したが、テレサはシラを切るばかりだった。

テレサの狙い、その真意とは一体…。

・・・
(以下、ネタバレ含む)
イザベルは、慎重で現実主義者で、いきなり大金を寄付するという相手テレサに対して、なにか裏があるのではないか疑いの念を抱く。

一方のテレサは交渉・相談相手としてニューヨークに来てもらいたいのは寄付の使い道の詳細を知りたいというのも大義としてあったが、イザベルでなければならないというこだわりを見せる。

テレサの目的は何だったのか。インドの孤児院経営会社の乗っ取り、それとも何かの嫌がらせか…。観客はイザベラと同じ疑問を抱く。

その目的・真相はこうだ。
テレサの夫オスカーと娘のグレイスとイザベルの3人名義の基金のような組織を立ち上げ、インドの孤児院や、恵まれない孤児を支援するというものだった。テレサが成功を収めた会社を売却して、その得た資金が元手となるというもの。

なぜ3人名義? なぜテレサの名前が外れているかといえば、テレサは病に侵されていて、余命期間が限られていたからだ。

テレサがオスカーと結婚したときに、1歳のグレイスはオスカーの連れ子であり、グレイスの生みの母はイザベルだったのだ。

グレイスが生まれた時、イザベルは18才であり、グレイスを育てていくことは難しく、オスカーと話し合って、グレイスを養子に出すという約束を交わしていたのだった。

その後、イザベルは消息を絶ったが、オスカーは何度かグレイスと会ううちに、愛着がわき自身で引き取り育てることにしたのだった。

オスカーは、グレイスに対して、生みの母は亡くなったと伝えていた。そして、余命いくばくもないテレサは、グレイスの母親を探し出し、インドで孤児院を運営していることを突き止め、それまでのいきさつについても調べ上げていたのだった。

すべての真実が、グレイスにも伝えられた。グレイスは、生みの母イザベルに対して「私だったら、子どもを見捨てない」と訴えるが、イザベルは「そうするしかなかった」といきさつを説明し理解しあった。

また、グレイスは、結婚したばかりの相手とは意見も会わず、うまくやっていけないことから離婚したいと母イザベルに相談するが「自分で決断するしかない」とアドバイス

テレサは亡くなり、イザベルは、テレサの遺言でもあったニューヨークに残ることを決断した。インドの孤児院はも名称を変えたらしい建物も作られた。

孤児の中でとくに親しかった子供には、ニューヨーク行きを勧めたが、たくさんの友達と別れることは出来ないという返事。イザベルはニューヨークをベースにして、時々インドに帰ってくるということで落ち着いた。

<キャスト>
テレサ・ヤング: ジュリアン・ムーア…ニューヨークに住む裕福な起業家の女性。

■イザベル・アンダーセン: ミシェル・ウィリアムズ:インドで孤児院を運営している女性。

■オスカー・カールソン: ビリー・クラダップテレサの夫。イザベルの元恋人。芸術家。

■グレイス・カールソン: アビー・クイン…オスカーの娘。

■フランク: ウィル・チェイス…グレイスの結婚パーティでイザベルと同席した中年男。
■ジョナサン: アレックス・エソラ:グレイスの婚約者。テレサの会社の社員。
■グウェン: スーザン・ブラックウェルテレサの秘書。
■ターニャ: エイサ・デイヴィス
■オットー: ジー・ロバートソン


オリジナル作品であるデンマーク映画「アフター・ウェディング」は2006年アカデミー外国語映画賞にノミネートされた。そちらのほうも(機会があったら⤴機会を作って)見てみたい。

ムーアのインタビュー動画:

www.youtube.com

 

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