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韓国ドラマ「再婚ゲーム」(全8話、2022)を見る。悪女への復讐劇を痛快に描くサスペンス。

韓国ドラマ「再婚ゲーム」(原題:블랙의 신부/Remarriage and Desires、全8話)を見る。原題は再婚と欲望。Netflixでの韓国ドラマは「愛の不時着」「イカゲーム」「梨泰院(イテウォン)クラス」など引き込まれるドラマが多い。

最近配信が開始された「再婚ゲーム」は、Netflixの全世界でTop10入り日本でも初登場6位から「1位」となったというので見た。夫を自殺に追い込んだ女に対する復讐劇がテーマのサスペンス。1話60分前後でサクサクとみられるのがいい。

韓国で財界、政治に影響を与えるといわれる0.1%の上流階級に属する人物だけが入会できる高級結婚紹介所を舞台に、虚々実々の戦いが描かれ、途中はやや退屈のところも多いが、最終話(第8話)では、2つのどんでん返しがあって(一つはほんわかコメディタッチ)後味のいいエンディングにはなっている。

美人だが極悪を絵に描いたような悪女や、権力を振りかざす政治家の末路はこうなるよというお手本のようなドラマだった。

(ストーリー)

主人公は、大手企業の役員をする夫と、娘1人と暮らす専業主婦。夫の収入が良いので、中流より上くらいの優雅な暮らしをしていた女性。

しかし、夫が会社で知り合った女にハニートラップを仕掛けられ、夫は彼女に夢中になり離婚まで決意したほどだったが、女は離婚しろとは言っていないと、女の自身の横領などの罪を全部着せられ自殺に追い込まれてしまう。

何もかも失ったヒロインは、塾講師の仕事をしながらほそぼそと暮らしていたが、母親が勝手に入会してしまった高級結婚紹介所で、夫を陥れた女に再会。

その女が超上流階級の男との結婚を目論んでいることを知り、その女に復讐を果たすため、主人公もまた結婚レースに参加して、女の悪事を白日の下に晒すことを誓うのだった。

・・・

オープニングの音楽だけを聴いていると、「007スペクター」のような味わい(個人の感想)がある。高級結婚紹介所「レックス」は、会費が20万円から2,000万円まであり、最高ランクはブラック会員と言われ韓国で0.001%に属す富裕層という。集まってくるのは大学教授、弁護士、医者、IT企業の社長などだ。女性たちも、弁護士、教授などだ。そんな中で、トップクラスの会員資格をなぜか得ている女性の2人の攻防がこのドラマの見どころとなっている。

最初から会員の中でブラック会員が誰かがわからないように(ブラック会員に群がってしまわないように)公平さを期するため「仮面」パーティを開き、”ブラック会員はだれか?”を探し出すサスペンスも面白い。

主演のソ・ヘスンを演じた女優キム・ヒソンはドラマ「品位のある彼女」「ナインルーム」「アリス」など数々のドラマに出演し“視聴率女王”と呼ばれている。キム・ヒソンを“美人女優”とする逸話も数多くあるようだ。雰囲気が羽田美智子に似ているような(笑)。

世界的デザイナーのアンドレ・キムが新人だったキム・ヒソンを見て「100年に1度の美女」と絶賛した言葉はキム・ヒソンの代表的な修飾語となった。香港のアクション俳優・ジャッキー・チェンは数多くの女優と演技をする中「自分と演じた女優の中でキム・ヒソンが最も美人」と語った。

ドラマのラストで、スキャンダルに見舞われた高級結婚紹介所「レックス」の代表チェ・ユソンが、紹介所の閉鎖を決めたところに、若い男が現れて「会員になりたい。再建しませんか」と言ってくる。ユソンがほほ笑むところで終わるが、ドラマの続編をにおわせたエンディングだった。

仮面(マスカレード)をつけて顔と名前を伏せたパーティーが見どころだった。主催者が「最後には、仮面を外して自己紹介してください」には、まさかの知り合いの人物が参加していたりとハラハラさせられるシーンもあって面白い。

 

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