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<span itemprop="headline">訃報:女優・加藤治子、死去。92歳。</span>


テレビドラマ「寺内貫太郎一家」のおっとりとした母親役などで親しまれた女優の加藤治子が2日、死去した。92歳だった。

東京都生まれ。松竹少女歌劇団を経て1939年、東宝映画入りし、榎本健一らと共演。1941年、劇作家の加藤道夫、俳優の芥川比呂志らの「新演劇研究会」に加わり、46年に加藤と結婚。

1949年に合流した「文学座」で、加藤作「なよたけ」のヒロインなどを演じる。
1953年に加藤と死別後、俳優で演出家の高橋昌也と再婚。1963年、高橋らと劇団「雲」を結成し、「ヘンリー四世」「トロイアの女たち」などに出演したが、74年に離婚。退団してフリーとなった。

1964年のTBS「七人の孫」以来、テレビドラマ出演が多く、向田邦子寺内貫太郎一家」「だいこんの花」「阿修羅(あしゅら)のごとく」などが代表作。着物姿に温かさとしんの強さを秘めた昭和の母親役で人気を博した。

初舞台から60年を迎えた2001年、新国立劇場「こんにちは、母さん」(永井愛作)の母親役で紀伊国屋演劇賞などを受賞、翌年には勲四等宝冠章を受章した。

近年も、テレビドラマ版「こんにちは、母さん」(2007年・NHK)や、森田芳光監督「わたし出すわ」(2009年)、山田洋次監督「おとうと」(2010年)などの映画に出演し、情感豊かな演技で作品に奥行きを与えた。

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歩いても 歩いても」(2008)では、主人公(阿部寛)の父親(原田芳雄)が、開業医を引退したが、近所に住む、長年の患者でなじみのおばさん役で出演して、原田芳雄に電話をしてきて、アドバイスを受けていた役も印象に残る。

92歳で女優を続けていたというのは、ぴくちゃあさんの2014年の加藤治子の誕生日の記事によると、「映画出演を続けている俳優さんでは、風見章子(1921年7月23日生まれ、94歳)さんに次いで、加藤治子さんが日本映画最高齢の2番目ではないでしょうか」ということだ。

天寿をまっとうともいえる年齢だが、ご冥福を祈ります。



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