映画監督の石井隆が亡くなった。この3,4年間は闘病生活だったという。
石井作品で印象に残るのは、杉本彩がオールヌードで話題となり、”アブノーマル”なSM映画として話題になった「花と蛇」続編「花と蛇2パリ/静子」。この監督の作品群のタイトルを見ただけで、その傾向がわかる、と以前書いたことがある(笑)。
蛇足になるが、5年前、ブログ友のぴくちゃあさんの「シネマ・コレクションバザー」で、”衝撃のDVD付き”映画「花と蛇2 パリ/静子」という映画パンフ(定価1,050円)をなんと100円で販売していたので購入したことがある。ぴくちゃあさんによると「開封していなくて、私も見ていないんですよ」ということだった(笑)。
このほかでは、夏川結衣が映画出演2作目で大胆な演技を見せた「夜がまた来る」もすごかった。
”石井組”と言えるような常連俳優では、根津甚八、竹中直人、余貴美子などがいる。
(以下、Yahooニュースなど)
「天使のはらわた」や「ヌードの夜」などで知られる映画監督、劇画家の石井隆が、がんのため5月22日自宅で亡くなっていたことが分かった。75歳だった。9日に石井さんの製作プロダクションが発表した。関係者によると2、3年前から闘病し、昨夏から入退院を繰り返していた。
1977年に発表した「天使のはらわた」で一躍、人気劇画家の仲間入りを果たし、 これが翌1978年に日活ロマンポルノの1作として映画化され、その後シリーズ化。
脚本家として1979年の2作目の映画「天使のはらわた 赤い教室」に参加し、1988年には「天使のはらわた 赤い眩暈」で念願の映画監督デビュー。
竹中直人を初主演に抜てきし、異業種監督の走りとなった。 1991年の監督第2作「月下の蘭」でタッグを組んだ根津甚八とは盟友で、1995年「GONIN」、1996年の「GONIN 2」など8本の映画を作った。
体調を崩し2010年に引退した根津甚八を熱意で口説き落とし、19年ぶりの続編となった2015年「GONIN サーガ」に1作限りで復帰させたことも話題となった。
鮮烈な映像美と巧みな演出による、迫力と人間ドラマが融合された作風から“鬼才”の異名を持ち、クエンティン・タランティーノ監督からも熱烈に支持された。
ただ、進めていた新企画も体調の悪化でかなわず、2016年に亡くなった根津甚八同様「-サーガ」が遺作となった。
■石井隆:1946年(昭21)7月11日、仙台市生まれ。子供の頃から油彩画を描く映画少年で映画監督か画家を志望。主な作品は、竹中を再び主演に起用した1993年「ヌードの夜」。団鬼六さんのSM小説を杉本彩主演で映画化した2004年「花と蛇」は、公開前に主要週刊誌4紙がグラビア袋とじを展開など“ハナヘビ現象”を巻き起こし大ヒット。翌2005年には続編「花と蛇2パリ/静子」も公開。近年では、2013年「フィギュアなあなた」で佐々木心音、「甘い鞭」では壇蜜を主演に起用したことも話題になった。「フィギュアなあなた」「GONIN サーガ」に出演した柄本佑ら若手、中堅俳優が出演を熱望するなど後進に多くの影響を与えた。
ご冥福をお祈りいたします。
■「にほんブログ村」にポチッと押しましょう。