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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ザ・ボス」(原題:Jefe、2018、スペイン)を見る。

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ザ・ボス」(原題:Jefe、2018、スペイン)を見る。原題のJefeはスペイン語でチーフまたはボスの意味。気難しい社長、トップがいるのは古今東西変わらないものか。性格が悪く横暴で社員から嫌われている社長と周りの人間との人情もの。会社の株価は暴落。妻とは破局寸前。そんな彼を救ってくれたのが一人の女性清掃員だったという明るい未来を予感させるストーリー。

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セサール(ルイス・カイェホ)はある会社の社長。彼は横暴で気が強く、人の言葉を聞かないタイプ。女遊びが好きで、陰でコカインをやっている。そのため社員からも嫌われている。

f:id:fpd:20220106153154p:plain セサール

そんなセサールが人生で最大のピンチを迎えていた。妻と大喧嘩し、破局寸前で、家を追い出されてしまう。
一方、会社は株が大暴落。1週間以内に何とかしないと倒産してしまう情勢。

家にも帰れず、仕方なく会社で寝泊まりするセサール。コールガールを会社に呼んで憂さ晴らしをし、その後、全裸で深夜の会社をうろついていると、突然エレベーターのドアが開いた。
慌てて隠れるセサール。エレベーターから出てきたのは、若い女性の清掃員だった。その清掃員アリアナ(フアナ・アコスタ)は社長が見ているとも知らず、歌ったり踊ったりやりたい放題。ついには服を脱ぎ捨て、シャワーを浴びてしまう。セサールは困惑。

f:id:fpd:20220106153239p:plain アリアナ

シャワー室からバスタオル姿で出てきたアリアナは、勝手に会社の電話を使用
してコロンビアの実家に電話をかける。
アリアナは出稼ぎのために息子を置いて、スペインまで出てきたのだ。アリアナと息子の愛情たっぷりの会話を聞いて、しんみりするセサール。
電話を切ったアリアナは、机の下にいるセサールに気づき悲鳴を上げる。
アリアナはセサールが止めるのも聞かず、バスタオル姿で飛び出していった。

翌日の深夜、社内を清掃中のアリアナの元に、セサールはワインを持って訪れる。最初はギクシャクしていたものの、次第に打ち解ける二人。

翌日、上機嫌なセサール。そこに思いもよらない報せが耳に飛び込んでくる。
役員の誰かが会社の金を横領しているというのだが…。

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  ゴマすり役員だったが、コイツが悪知恵で…。

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ゴメスなど取締役員たちが社長に辞任をつきつける役員会を開催。社長を辞職させようとすると、社長自らが辞任を申し出て、書類にサインをさせる。意表をつかれた役員たちだが、社長は、役員たちの不正を糾弾。

f:id:fpd:20220106153349p:plain ゴメス

役員の中心人物であるゴメスは、証拠はないと言い張るが、一部始終がカメラに収められていて、国税当局が映像を監視していたのだ。

このあたりは半沢直樹風で痛快。

ラストでは、清掃員のアリアナがコロンビアに帰るというと、セサールは、一緒に行くと言い出す。アリアナは、とりあえず今夜はうちに泊まって寝て…でエンディング。アリアナとセサールの関係は、フランス映画「最強のふたり」にも似ている。

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作品名「ザ・ボス」(原題Jefe)
監督:セルヒオ・バレホン
キャスト:ルイス・カイェホ、フアナ・アコスタ、カルロ・ドウルシ
上映時間:89分
製作国:スペイン、ポルトガル(2018年)

 

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