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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ザ・ダークプレイス 覗かれる女」(2006)劇場未公開(日本)。


ザ・ダークプレイス 覗かれる女」(原題:In a Dark Place、2006)は、日本では劇場公開されずにDVDのみ販売された作品。
 
タイトルだけ見ると、サスペンスっぽい映画に見えるが、ミステリー・ホラーで、映画「回転」(1961)のリメイクだという。
 
映画上映されなかったのは、内容がイマイチで、ホラーとしても中途半端だからだろう。主演のリーリー・ソビエスキーは、映画「ディープ・インパクト」(1998)で有名になった女優。スタンリー・キューブリックの遺作となった「アイズ・ワイド・シャット」(1999)で、現代版ロリータの役を演じたということで、思い出した。
 
オリジナルの映画「回転」(未見)は、タイトルだけは知っているが、ヘンリー・ジェイムズの原作小説「ねじの回転」をジャック・クレイトン監督が映画化した作品。主演はデボラ・カーだった。
その内容は、両親を事故で亡くした幼い兄妹の元に、1人の家庭教師がやって来る。兄妹が住む屋敷をひと目見て気に入った家庭教師は、素直で天使のような兄妹ともすぐに打ち解け幸先の良いスタートを切るのだが・・・。徐々に屋敷内にいるはずもない人影を見出し、兄妹の言動にも不気味さを覚えた家庭教師は家政婦を問い詰め、そして驚愕の事実を知る、という作品。
 
ザ・ダークプレイス 覗かれる女」も全く同じ内容だった。
 
亡くなったはずの亡霊に取り憑かれるという意味では、古くはヒッチコック監督の「レベッカ」なども同類かも知れない。
 
・・・
授業終了後、校長に呼ばれ、校長室にやってきた女教師アナ・ヴェイ(リーリー・ソビエスキー)。 校長は開口一番に「上手くいってないようだな」と言いながら、彼女のとなりに腰掛けた。「君はここでは美術の先生であってセラピストではない。」そして校長は、アナの肩に手をまわした。
 
家に帰ったアナに、校長から電話が入る。 校長は、今日のことは黙っておくよう念を押した上で、君にいい仕事があるという話をはじめた。 それは、ある兄妹の家庭教師の仕事で、給与もいいらしい。
 
翌日、さっそくその紹介先の会社を訪ねるアナ。 その会社の社長はアナの顔を見るなり即座にOKを出し、細かいことは秘書のグロース(タラ・フィッツジェラルド)が対応するといって立ち去ってしまう。
 
翌朝7時半に、アナは迎えの車に乗って、家庭教師先の家にむかう。
秘書のグロースが同行していた。 そこでアナは、グロースから、両親を飛行機事故で亡くしている兄妹の家庭教師だと聞く。
 
              グロース(左)とアナ


訪れた家は、大きな洋館で、その豪華さにウキウキするアナ。 グロースの指示通り、入浴し、リビングで待っていると、家庭教師をする兄妹の妹フローラが現われた。

 
グロースは、しばらくはフローラと2人で過ごしてといって、席を離れる。
そこでさっそく、得意の絵の具遊びをするアナだったが、フローラは興味を示さない。 「淑女らしくない」と言うフローラ。 前任の家庭教師ジェスルによる指導の結果らしい。 さらにアナは、フローラに、過呼吸症があることを知る。

その夜、疲れたからと早めにベットについたアナだったが、悪夢で目を醒ますと、 どこからか話し声が聞こえてくる。 それはフローラの部屋からだった。 ドアを開けてみると、ベットの中にフローラが1人。 他には誰もいなかった。

翌朝、グロースから封筒を渡されたアナが、それを読んでみると、兄妹の兄マイルスが退学になるという通知だった。フローラによると、「また退学」というように、兄の退学は3度目という。退学理由は、父兄たちから苦情が来ているというのだが・・・。

・・・
前任の家庭教師の不可解な死と、同様に亡くなった男が亡霊のように現れたりというミステリー・ホラーで、物語的にも面白さに欠け、見所といえば、主演のリーリー・ソビエスキーが、ジェニファー・ローレンス似で、”グラマー”な肢体を見せていることくらいか(笑)。子供たちは、新たな家庭教師・アナに「ここは変わった場所だよ」というが、大きな金持ちの屋敷に限って、何か問題をかかえているようだ。
 
今ひとつ、サスペンスとかスリル、意外性が欲しかった。
 
★ (「迷作」に進路だった)。
 
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