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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">CM: 「消臭力」のミゲル君、登場の背景とは・・・。</span>


消臭力」CM
 

2011年3月11日の東日本大震災以降、テレビの一般CMは、スポンサーが控えたことから、「公共広告機構」(ACジャパン)一色になった。
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「こだまでしょうか」というCMもしばらく続いた。
「遊ぼう」っていうと、「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと「ばか」っていう。(中略)
そうして、あとで さみしくなって「ごめんね」っていうと「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、いいえ、誰でも。
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なかには、あるCM(女性親子で出演)はしつこいというクレームもあった。
日本中が、暗く、苦しみ、閉塞状況にあった。
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そんな中、福島の工場が震災の影響を受け壊滅状況の中で、立ち上がった会社の会長が、同じような震災を受けながら復興を果たしたヨーロッパのリスボンに営業担当者を派遣した。その会長は、日本を元気にするCMを作りたい、何か考えてこい、とおおざっぱな宿題だけを与えて・・・。
・・・
担当者は、帰国して、「社長、CMができました」といって、見せられたのが、ヨーロッパの少年が歌う、「ララ~ラララララ~、ララララララ~、ショー・シュウ・リキー~♪」
だった。
 

 
 
日本中が大変な時に、バッシングになるかもしれない、と思ったと当時を振リ返る会長。「とにかく売るものがない、商品連呼型でもいい。」
 
エステー消臭力」のCMが流れた。
 
結果は・・・。
2011年のあらゆる広告大賞を総なめすることになったのである。
賞のコンテストですべて10位圏内に入ったという。
 
ミゲル君というのはポルトガルの人気少年歌手だった。
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先日、エステー会長の鈴木喬さん(78歳)の講演を聞いた。
 
講演タイトルは「世にないことをやる会社」だった。
今でこそ、消臭力を知らない人はいないが、この言葉の読み方は、一般的には、
「しょうしゅうりょく」と呼ばれていたので、商標登録ができなかったという。
それならと、考えて「りき」と読ませて、認可をとったという。
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10年前に消臭分野に参入した時は3社の寡占状態(独占)だったが、後発のエステーは、消臭剤分野でシェア70%という。
ネーミングが大事という。「聞いてわかる。見てわかる。使ってわかる。」で、年間
6,000万個を販売。脱臭炭という製品も、会長が社長時代に、営業で売り歩いたという。「ナニワ節」で・・・笑。
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会長の持論は、「ハッタリ」「誇大妄想」くらいから始めたほうがいいという。
そういえば、ソフト○○○の社長も、天下の元・国営通信会社を向こうにまわして、
「相手が巨大な象でも、小さな鼠が勝つ」といって、現実に間もなくアメリカの大手通信会社を買収し、その元・国営通信会社の売り上げを上回る。
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鈴木会長は、「社長は少しバカがいい」という本を書いている。
「社員はもっとバカがいい」と社員の前で話したら、猛反発にあったと笑う。
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東証一部上場企業2,000社のうち、女性の社長は9人という。
エステーは、社長に女性を登用した。役員の3分の1は女性という。
 
「景気」より「天気」
「天気」より「元気」
「元気」より「人気」というのが口癖。
 
500人の社員で500億円の中堅企業と謙遜するが、日本から、アジア、アジアから世界の「空気をかえよう」と取り組んでいる。
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最近はネット社会を反映してか、面白い会社だということで、大学の先生も来るようになったという。
 
日本の会社で広告費用の金額ランキングでは1位がトヨタで、エステーは「250位」
という。それでも大したものだが、インパクトのある広告で、この時期に売り上げを
20%以上伸ばしているという。
 
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金太郎あめのように、ほかと同じでは、うまくいかないようだ(笑)。
 
 
 
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