大手広告代理店でやり手の広告マン・杉山利史(沢村一樹)は、新規プロジェクトに外されたことで、キレてしまい、会社を辞めてしまう。かつては数々の広告賞を受賞した経歴をもつ。仕事一筋で、家庭を顧みず妻・幸子(広末涼子)からは離婚されてしまう。
そして8年後から、物語が始まる。
杉山は、倒産寸前の弱小広告会社「ユニバーサル広告社」に勤めている。情熱も野心もなくした杉山は、どこにでもいるくたびれた中年になっていた。
仕事はほとんどなく、杉山は、ポケットティッシュにチラシを詰め込んでいる。若い男は、仕事にかこつけて、ヘッドホンで音楽を聴いている。経理の女性は、パソコンを使うと仕事がすぐに終わってしまうというので、時間を稼ぐために、手書きで、出金記録等を書いている。
ある日、「ユニバーサル広告社」社長の石井が仕事を取ってくるが、なぜか冴えない表情。そんな石井に、杉山は「会社の経営は破綻寸前、仕事を選り好みしている場合じゃない」とハッパを掛ける。
「元父(もとちち)」の会社を見に来たという早苗は差し入れを持参しており、年齢に似合わぬ大人びた態度で同僚たちに挨拶をする。早苗は、しばらく杉山の家にいると言い出す。いつもは一晩だけで帰っていくのに、家で何かあったのだろうか・・・?(あとから、その理由がわかったときに、元父・杉山は号泣するのだが・・・。)
翌日、杉山と石井はクライアントのもとへ出向く。
小鳩組からの依頼は、“暴力団のイメージアップ戦略を考えろ”というとんでもないものだった。
やむを得ず引き受けた仕事だったが、杉山は図らずも忘れていた広告への情熱を取り戻していく。自信作が出来上がり、意気揚々とプレゼンに臨むが・・・。
広告マンとして、父親として、起死回生を懸けた杉山の熱い闘いが始まる!
広告マンとして、父親として、起死回生を懸けた杉山の熱い闘いが始まる!
・・・
反社会的勢力である暴力団の広告、CMを引き受けさせられて、しかも契約では、契約不履行の場合は、会社名義(ユニバーサル広告社)を奪われるというものだった。
二人とも走るのが得意で、走った後は、杉山が河田に甘食を差し入れしていたのだ。
ある時、とっさに「杉やん」と思わず口走ってしまったことから、杉やんこと杉山は、河田が小学校時代の仲良し幼馴染の「河ケツ」こと河田であることがわかり、事態は思わぬ展開に・・・。
男の友情、父娘の親子の絆、などをユーモアも交えて、感動させられる。
やくざの組員などは、本物のやくざもびっくりしそうな面構えで迫力がある。
広告会社を乗っ取られないために、河田が自分の体を張ってまで、組に対してとった行動とは・・・。また、契約を実行し、広告会社を守るために、杉山が思いついたアイデアとは・・・。別れた娘が、父親を号泣させた言葉とは・・・。
子役(早苗=鈴木梨央)が大人顔負けのセリフと演技で驚かされる。
おすすめ。
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