是枝裕和監督がNetflixドラマ・シリーズで総合演出・監督・脚本を担当することになった。ドラマ化されるのは2016年から週刊少年サンデー(小学館)で連載中の「舞妓さんちのまかないさん」。
京都の花街を舞台に、舞妓さんたちが共同生活を営む屋形のまかないになった主人公・キヨと、青森から一緒にやってきた親友で舞妓のすみれの、花街での暮らしを描く物語。
原作は累計発行部数が200万部を突破。第65回小学館漫画賞少年向け小山愛子部門を受賞。2021年にはTVアニメ化された。
企画は川村元気、各エピソードの演出は津野愛、奥山大史、佐藤快磨が手がける。
出演者はベテラン、若手などキャリアに関係なく横一線でオーディションで選ばれたという。期待のドラマになりそう。
■主な出演者:
キヨ(屋形のまかない):森七菜
すみれ(舞妓、キヨの親友):出口夏希
屋形の先代の女将・千代:松坂慶子
屋形の女将・梓(涼子の母):常盤貴子
梓の高校生の娘・涼子:蒔田彩珠
No.1の芸妓・百子:橋本愛
出戻り芸妓・吉乃(百子の元同期):松岡茉優
■ 是枝裕和監督コメント:
川村さんからこのお話を頂き、何度か祇園に足を運びながら、屋形で暮らす人々が、非血縁の共同体であることと、街全体が内線電話で繋がっているひとつの有機体であるということにまず驚きました。
そして、これは決して時代に取り残された過去の人々の物語ではなく、もしかするとコロナ以降の私たちが模索するべき新しい生き方のヒントになるかも知れないと、胸を躍らせながら、制作に取り組みました。
舞妓さんの役は、キャリアに関係無く、全員横並びで、繰り返しオーディションをさせて頂いて決定しました。種田さんの大がかりな、そして緻密なセット、飯島さんの料理に加えて、舞妓さんたちを取り巻くお母さん、先輩芸妓さんを含めた女優たちが醸し出すアンサンブルの妙が、この作品の最大の魅力だと思います。まだ撮影は残っていますが、僕自身、完成を楽しみにしています。
■ 森七菜(キヨ役)コメント:
一昨年のオーディションで出会ったキヨという役柄として、素敵なキャスト、スタッフの方々とともに、京都で、あの美しい台所で過ごした時間。
このドラマが皆さんのもとに届く時、その全てが写っているといいなと思います。美しい京都の街並みと、見惚れてしまうような舞と、ときめく京都弁と、いつものご飯、屋形に響く笑い声。 どこを切り取っても煌めく空間は、本物の時間をお届けできると思います。未だ撮影中ですが私自身も完成を楽しみにしています。 一緒に楽しんでいただければと思います。
■ 出口夏希(すみれ役)コメント:
戸来すみれ役を演じさせて頂きました出口夏希です。 ”百年にひとりの逸材”と期待される舞妓役と聞いてどうしようかと思いました(笑)。でも台本を読ませて頂き、才能というよりも舞妓さんになりたい気持ちがまっすぐで、いつどこにいても、どんな時も舞の事で頭いっぱいで努力の天才だと感じました。
自分にないものばかりで沢山悩みましたが、みなさんに支えられて演じる事ができました。 人との繋がりや、舞妓さんを支える人達の優しい作品になっていますのでぜひ見ていただきたいです!
■ 蒔田彩珠(涼子役)コメント:
涼子は、原作にはないキャラで、屋形の中で唯一舞妓じゃない一匹狼のような女の子です。ツンとしているけど、どこか温かい、愛らしい役でした。
キヨやすみれ、お母さん、たくさんの人との日常の中で、涼子がどのように成長していくのか、注目していただきたいです。 久しぶりの是枝組での撮影、とても楽しかったです。楽しみにしていてください。
■ 松坂慶子(千代役)コメント:
「舞妓さんちのまかないさん」という作品を、是枝監督はじめ是枝組のみなさんがお作りになるということで、私も参加させていただけることをとてもうれしく思いました。そして、なんと、祇園の何代も続いている屋形のお母さんということで、緊張します。素晴らしい先生方に教えていただいて、気分としては仕込みさんでした。 いろんなお稽古をさせていただいて、そして祇園のみなさんにお話を伺ううちにいろんなことが実感としてわかってきました。良い機会をいただきまして感謝しています。
■ 橋本愛(百子役)コメント:
是枝監督とご一緒するのがずっと夢だったので、お話いただいた時はほんの少し泣きました。舞を井上八千代先生からご指導いただき、何よりの財産になりました。 月食の神秘的な時、あまりに美しい満月の下で舞った日のことは、生涯忘れません。 素敵なものしか映ってないと思います。どうかお楽しみに…!
■ 松岡茉優(吉乃役)コメント:
舞妓役の若手女優の皆さんの瑞々しく清潔でまっすぐなお芝居に触れながら 憧れの先輩方とも空間をご一緒させていただきました。私自身まだまだ若手でありますが、狭間のような立ち位置で仕事をさせていただき、こんな大人になりたいなと先輩方を見つめながら、ちょっと前の自分を思い出す、とても得難い時間でした。是枝裕和監督率いる監督陣のまなざしも身が引き締まる経験でした。
■ 常盤貴子(梓役)コメント:
京都の撮影所に見たこともない巨大なセット、祇園町ができているのを見たときは震えたけれど、その中で自由に、朗らかに撮影が進んでいく日々は、本当に幸せな時間でした。スタッフ・キャスト共に、色々な世代がいたのにも関わらず、こんなに毎日笑っていられたのは、「これが是枝組」だからなんだろうな、と。
■ Netflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」(全9話)
2022年、Netflixにて全世界同時配信予定
原作:小山愛子「舞妓さんちのまかないさん」(小学館「週刊少年サンデー」連載)
総合演出:是枝裕和
企画:川村元気
監督:是枝裕和、津野愛、奥山大史、佐藤快磨
エグゼクティブ・プロデューサー:古澤佳寛、佐藤菜穂美
プロデューサー:山田兼司、鹿嶋愛、北原栄治
■「にほんブログ村」にポチッとお願いします。