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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ガス人間第1号」(1960)を見る。東宝”変身人間”シリーズ。

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東宝変身人間シリーズ」第3作「ガス人間第1号」(1960)を見る。

変身人間シリーズは「美女と液体人間」「電送人間」「ガス人間第一号」の3作。「ガス人間第1号」は、中でも特撮の凄さとドラマ性の高さで評判の高い傑作。

透明人間」のコメントで、ギドラさんが「透明人間」の土屋嘉男は「ガス人間第1号」のほうが代表作で、八千草薫が日本舞踊の家元を演じている、というので見た。八千草薫はちょうど1年前の2019年10月24日に亡くなった(享年88歳)。1周年追悼記念でもある。

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美しい日本舞踊の家元・藤千代(八千草薫)に惚れ、彼女に金を都合しようと銀行強盗などの悪事を働く水野(土屋嘉男)は、自分の肉体をガス状に変質させられるガス人間だった。水野は自分の体を自由にガス化し、突然消えたり現れたりできるのだ。水野の凶行をやめさせようと岡本警部補(三橋達也)は藤千代の手を借りようとするが・・・。

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八千草薫は宝塚を退団して3年目の映画で、当時29歳、絶頂期。今でいえば北川景子の雰囲気(笑)。「七人の侍」の土屋嘉男は、変身人間シリーズ全作品に出演している。ほかに、三橋達也左卜全松村達雄佐多契子(新人)、佐々木孝丸などが出演。監督は「ゴジラ」「モスラ」などの本多猪四郎 

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最もスタッフが苦労したのは、人体がガス化したりガスが固まって人体に戻ったりという視覚効果。特殊撮影の責任者である円谷英二は、過去に「美女と液体人間」で使用した「膨らませたゴム人形の空気を抜いてしぼませる」という方法で人間が溶かされていく描写を表現。本作でも同様の方法を採用した。

 

監督:本多猪四郎

製作:田中友幸

脚本:木村武

撮影:小泉一

 

怪奇・怪獣映画に進路を取れ!(笑)