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<span itemprop="headline">★訃報：俳優・土屋嘉男（黒澤明作品の脇役）、死去。89歳。</span>

コーヒー・ブレイク


「七人の侍」など黒沢明監督の映画で脇役として活躍した俳優の土屋嘉男（つちや・よしお）が今年2月8日に肺がんで亡くなっていたことがきょう、わかった。89歳だった。
 
土屋嘉男は「七人の侍」（1954）の百姓の一人、利吉役に起用され、前年に俳優座に団員として入っていたが、黒沢映画への出演を機に劇団を辞め、東宝と専属契約をして映画界に転身した。
 
「七人の侍」の撮影中に火の粉を吸い込んで肺に火傷を負ったこともある。
また「七人の侍」撮影中は黒澤監督の家に下宿し、その後も公私共に監督と交流を深め、それ以降も「赤ひげ」（1965）までの黒澤作品のほとんどに出演した。


 　　　　　　　　　　　　　　　　一番右が土屋嘉男（中央は左卜全）

映画では「七人の侍」が印象に残る。
「椿三十郎」では、加山雄三、田中邦衛などとともに若侍の一人を演じた。


 　　　　　　　　　　　中央が土屋嘉男、右は田中邦衛（「椿三十郎」）

主な出演映画：
 私はシベリヤの捕虜だった（1952） 
 殺人容疑者（1952）
 ひめゆりの塔（1953）
 七人の侍（1954）
 君死に給うことなかれ（1954）
 密輸船（1954）
 透明人間（1954）
 続天下泰平（1955）
 不滅の熱球（1955）
 ゴジラの逆襲（1955）
 男ありて（1955）
 33号車応答なし（1955）
 新鞍馬天狗 夕立の武士（1955）
 夏目漱石の三四郎（1955）
 朝霧（1955）
 生きものの記録（1955）
 彼奴を逃すな（1956）
 蜘蛛巣城（1957）
 柳生武芸帳（1957）
 東京だョおッ母さん（1957）
 サラリーマン出世太閤記（1957）
 恐怖の弾痕（1957）
 智恵子抄（1957）
 わが胸に虹は消えず（1957）
 脱獄囚（1957） 
 無法松の一生（1958） 
 隠し砦の三悪人（1958） 
 コタンの口笛（1959） 
 ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐（1960） 
 悪い奴ほどよく眠る（1960） 
 ガス人間第一号（1960） 
 用心棒（1961） 
 黒い画集 ある遭難（1961） 
 香港の夜（1961） 
 大学の若大将（1961） 
 新入社員十番勝負（1961） 
 ゲンと不動明王（1961） 
 椿三十郎（1962） 
 続新入社員十番勝負 サラリーマン一刀流（1962） 
 虹の空（1962） 
 どぶろくの辰（1962） 
 地方記者（1962） 
 忠臣蔵 花の巻・雪の巻（1962） 
 六本木の夜 愛して愛して（1963） 
 にっぽん実話時代（1963 
 天国と地獄（1963） 
 五十万人の遺産（1963） 
 写真記者物語 瞬間に命を賭けろ（1963） 

 マタンゴ（1963） 
 秘剣（1963） 
 恐怖の時間（1964） 
 赤ひげ（1965） 
 太平洋奇跡の作戦 キスカ
　（1965） 
 フランケンシュタイン対地底怪
　　獣（1965） 　　　　　　　　　　　　　　　
 けものみち（1965） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
 悪の階段（1965） 　　　　　　　　　　　　　　　　↑右から2番目が土屋（右は”赤ひげ”三船敏郎）
 怪獣大戦争（1965） 
 クレージーの無責任清水港（1966） 
 ひき逃げ（1966） 
 ゼロ・ファイター 大空戦（1966） 
 国際秘密警察 絶体絶命（1967）
 佐々木小次郎（1967） 
 日本のいちばん長い日（1967） 
 乱れ雲（1967） 
 斬る（1968） 
 怪獣総進撃（1968） 
 連合艦隊司令長官 山本五十六（1968） 
 風林火山（1969） 
 日本海大海戦（1969） 
 薔薇の葬列（1969） 
 待ち伏せ（1970） 
　激動の昭和史 軍閥（1970）
　新座頭市物語 笠間の血祭り（1973）
 西陣心中（1977）
 サッちゃんの四角い空（1980）
 装いの街（1982）
 軽井沢夫人（1982）
 小説吉田学校（1983）
  ルージュ（1984）
 泰造（1985）
 帝都大戦（1989）
  ゴジラvsキングギドラ（1991）
 流れ板七人（1997）
  奇談（2005）
　北辰斜にさすところ（2007）




ご冥福を祈ります。


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