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<span itemprop="headline">俳優:三木のり平、コメディアンで一世を風靡。</span>


最近、森繁久彌主演の映画「社長シリーズ」を続けてみているが、映画の味付け役として面白くしているのが三木のり平
三木のり平といえば、かつて「スターは三船、役者はのり平と言われた。それほどまでに、その演技力は大衆的に認知され、評されるほどだった。

演出家として、森光子主演の舞台「放浪記」では、1981年より演出も務めた。森は、自身より年少且つキャリア的にも後輩であるのり平に対し「のり平先生には感謝し
ている」と晩年まで賛辞を贈っていたほどだ。

しかし、一般的に世間の誰もが知っているのは、桃屋のアニメーション「のり平CM」だ。1958年の「助六篇」から1998年の「カライ盗ルパン篇」まで40年間放送され、お茶の間に親しまれた。桃屋の海苔佃煮(のりつくだに)の「江戸むらさき」は、この種の商品の代名詞ともなった。知名度アップにのり平のテレビでの貢献は計り知れないだろう。

桃屋の「ごはんですよ」シリーズ。


三木のり平:1924ー1999年
本名:田沼則子(たぬま ただし)
名前だけ見ると、「のりこ」と読めるので、女性と間違われ、兵役の知らせが遅れ、終戦日の数日後になったという。日本大学専門部芸術学科卒。在学中から演劇活動を開始。俳優座を経て、喜劇役者として人気者に。東宝の映画「社長シリーズ」などで活躍。森光子主演の「放浪記」をはじめ数々の演出を手がけた。

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東宝社長シリーズでは、森繁久彌が社長を務める会社の営業部長として、商売につながりそうな客を「接待しましょう。パーっとやりましょう、パァっと」と社長に進言する役どころが多かった。とくに両手の手のひらを広げて、「パッ・パッ・パッ」と行きましょうという仕草が笑わせる。森繁は、そんな営業部長の三木に「キミは、いつも夜の接待のことばかりだね」と毎度言われるが、どこ吹く風。

社長千一夜」(1967)では、ブラジル3世という、いかにも胡散臭そうなフランキー堺を森繁社長御一行で出迎えるのだが・・・(写真)。「社長千一夜」は、ホテルなどを経営する観光会社とレジャー産業が扱われ、3年後に控えた大阪万博(1970)に向けて、西日本地区(別府などの九州)のホテル事業開発のため、九州の大富豪の孫というフランキー堺から資金を得ようと目論む話。

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昭和の喜劇役者(コメディアン)といえば、エノケン榎本健一)、バンジュン(伴淳三郎)、デンスケ(大宮利光)、益田喜頓バスター・キートン命名の由来)、植木等クレージー・キャッツ)などがいるが、三木のり平そうしたそうそうたるコメディアンの列に加わることは間違いなさそうだ。

出演映画(多いので、ポイント小さく):
ぬかものがたり(1949年、栗林実監督)
シミキンの無敵競輪王(1950年、西村元男監督)
その瞬間あの瞬間(1950年、伊勢長之助監督)
拾った人生(1952年、西村元男監督
重盛君上京す(1954年、渡辺邦男監督
落語長屋のお化け騒動(1954年、青柳信雄監督)
鶴亀先生(1954年、青柳信雄監督
陽気な探偵(1954年、西村元男監督
エノケンの天国と地獄(1954年、藤武監督) - 書記
鞍馬天狗 第二話 東寺の決闘(1954年、青柳信雄監督)
陽気な天国(1955年、古川緑波監督)
初笑い底抜け旅日記(1955年、青柳信雄監督)
スラバヤ殿下(1955年、佐藤武監督)
警察日記(1955年、日活) - 町長
忘れないよ(1955年、近江俊郎監督)
歌くらべ三羽烏(1955年、近江俊郎監督)
社長シリーズ東宝
・へそくり社長(1956年、千葉泰樹監督) - 部長
・続へそくり社長(1956年、千葉泰樹監督) - 経理部長
・はりきり社長(1956年、渡辺邦男監督) - 小島営業部長
・社長三代記(1958年、松林宗恵監督)
・続・社長三代記(1958年、松林宗恵監督)
・社長太平記(1959年、松林宗恵監督)
・続・社長太平記(1959年、青柳信雄監督)
・社長道中記(1961年、松林宗恵監督)
・続・社長道中記(1961年、松林宗恵監督)
・サラリーマン清水港(1962年、松林宗恵監督)
・続サラリーマン清水港(1962年、松林宗恵監督)
・社長洋行記(1962年、杉江敏男監督) ☆☆☆
・続・社長洋行記(1962年、杉江敏男監督) ☆☆☆
・社長漫遊記(1963年、杉江敏男監督)
・続・社長漫遊記(1963年、杉江敏男監督)
・社長外遊記(1963年、松林宗恵監督)
・続・社長外遊記(1963年、松林宗恵監督)
・社長紳士録(1964年、松林宗恵監督) ☆☆☆
・続・社長紳士録(1964年、松林宗恵監督)
・社長忍法帖(1965年、松林宗恵監督)
・続・社長忍法帖(1965年、松林宗恵監督)
・社長行状記(1966年、松林宗恵監督) ☆☆☆
・続・社長行状記(1966年、松林宗恵監督) ☆☆☆
・社長千一夜(1967年、松林宗恵監督) ☆☆☆
・続・社長千一夜(1967年、松林宗恵監督)
・猫と庄造と二人のをんな(1956年、東京映画) - 友川
ウッカリ夫人とチャッカリ夫人(1956年、青柳信雄監督)
花嫁会議(1956年、青柳信雄監督
すらを派出夫会(1956年、小田基義監督)
続・ますらを派出夫会 お供を辛いね(1956年、小田基義監督)
のり平の三等亭主 愉快な家族(1956年、丸林久信監督)
極楽大一座 アチャラカ誕生(1956年、小田基義監督)
恋すれど恋すれど物語(1956年、斎藤寅次郎監督)
続・サザエさん(1957年、青柳信雄監督) - 伊佐阪難物
サザエさんの青春(1957年、青柳信雄監督) - 男
裸の大将(1958年、東宝) - 町の人
孫悟空(1959年、山本嘉次郎監督)
日本誕生(1959年、東宝) - 八百万の神
誰よりも金を愛す(1961年、斎藤寅次郎監督)
天使が俺を追い駈ける(1961年、井田探監督、日活)
忠臣蔵 花の巻・雪の巻(1962年、稲垣浩監督) - 利兵衛
台所太平記(1963年、豊田四郎監督)
ばりかん親分(1963年、堀内真直監督)
駅前シリーズ東宝
・喜劇 駅前茶釜(1963年、久松静児監督)
・喜劇 駅前怪談(1964年、佐伯幸三監督)
・喜劇 駅前音頭(1964年、佐伯幸三監督)
・喜劇 駅前天神(1964年、佐伯幸三監督)
・喜劇 駅前大学(1965年、佐伯幸三監督)
・喜劇 駅前弁天(1966年、佐伯幸三監督)
・喜劇 駅前漫画(1966年、佐伯幸三監督)
・喜劇 駅前番頭(1966年、佐伯幸三監督)
・喜劇 駅前競馬(1966年、佐伯幸三監督)
・喜劇 駅前満貫(1967年、佐伯幸三監督)
・喜劇 駅前探検(1967年、井上和男監督)
・喜劇 駅前百年(1967年、豊田四郎監督)
・喜劇 駅前桟橋(1969年、杉江敏男監督)
石坂浩二金田一耕助シリーズ東宝
犬神家の一族(1976年) - 柏屋の亭主 ☆☆☆☆
悪魔の手毬唄(1977年) - 野呂十兵衛 ☆☆☆
門島(1977年) - 床屋の清十郎  ☆☆☆
・女王蜂(1978年) - 嵐三朝 ☆☆☆
病院坂の首縊りの家(1979年) - 野呂十次
男はつらいよ 寅次郎と殿様(1977年、松竹) - 吉田六郎太 ☆☆☆
夜叉ヶ池(1979年、篠田正浩監督)
地震列島(1980年、大森健二監督) ★★
ええじゃないか(1981年、松竹) - 桝屋富衛門 ☆☆☆
ブルージーンズメモリー BLUE JEANS MEMORY(1981年、河崎義祐監督)
疑惑(1982年、松竹) - 木下保  ☆☆☆
楢山節考(1983年、今村プロ) - 塩屋  ☆☆☆☆
火まつり(1985年、シネセゾン) - 山川の兄さん
野蛮人のように(1985年、川島透監督)
そろばんずく(1986年、森田芳光監督)
ハチ公物語(1987年、神山征郎監督) ☆☆☆
女衒 ZEGEN(1987年、今村プロ) - 朝長
優駿 ORACION(1988年、フジテレビジョン) - 横田獣医
ほんの5g(1988年、太田圭監督)
黒い雨(1989年、今村プロ) - 好太郎
あ・うん(1989年、東宝映画) - 見知らぬ男 
宇宙の法則(1990年、アルシェ)
ストロベリーロード(1991年、フジテレビジョン) - 段々畑の老人
はいすくーる仁義(1991年、大映
修羅の伝説(1992年、東映
ジェームス山の李蘭(1992年)
課長島耕作(1992年)
エンジェル 僕の歌は君の歌(1992年、東宝
はいすくーる仁義外伝 地を這う者(1994年) - 早乙女組長
土俵の鬼たち(1994年、吉永尚之監督)
総天然色漫画映画 平成狸合戦ぽんぽこ(1994年、徳間書店) - 青左衛門 ※声の出演
食べる ある愛のカタチ(1994年、山本晋也監督)
SADA〜戯作・阿部定の生涯(1998年、松竹)
秘祭(1998年、新城卓事務所)



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