大反響を呼んでいるドラマ「半沢直樹」(TBS系・日曜・21:00〜)。その魅力は、主演の堺雅人のほか、香川照之、及川光博など、前作でも活躍した豪華俳優陣らが織りなす顔芸ともいわれる迫力の演技。
女優陣もバラエティに富んで面白い。
今回の第6話では、国土交通大臣の江口のりこの上から目線のいやらしさ。長身(170センチ)で、白いスーツが似合い、絵になる。よく似ているといわれるらしい安藤サクラのような個性的なルックスなのがいい(笑)。
帝国航空(モデルは日本航空)の政府系のメインバンク、開発投資銀行の金融担当の西田尚美は、クールで切れ者を演じる。スナックの女将の井川遥は、和服で、女将が似合うと同時配信のアジアでも注目とか。
一方で、このドラマを支える裏方も見逃せない。ナレーションを担当するのが山根基世(72)だ。かつてはNHK「紅白歌合戦」の司会を務めるなど、NHKの顔としてお茶の間で親しまれたアナウンサーだ。NHK時代も大河ドラマや朝ドラなどでナレーションを担当してきたというベテラン。7年前のシーズン1でも話題になった。
山根さんによると「ナレーションだけでこんなに声をかけられたことなんてありませんよ」という。「ただ、編集作業は、毎週ギリギリで、いつもナレーション入れは、放送直前の金曜日か土曜日」というから大変だ。
何かと頭取(北大路欣也)に取り入り、点数稼ぎに余念がない大和田取締役(香川照之)が、部下を使って画策をしているようだが、責任をすべて担当者に押しつけようとしているのがミエミエ(笑)。金融庁の片岡愛之助は、相変わらずのおネエ言葉で、顔のドアップが前回以上。1時間枠(実際は45分程度)のドラマだがあっという間に時間が過ぎる。オーバーな顔芸に引き込まれるからか。