4月期ドラマの一つ「集団左遷!!」が最終回が終了した。見ごたえはあった。主人公・片岡を演じた福山雅治は、当初コメディタッチで合わないのではと一部で言われていたようだが、ファイト満々の熱血行員を演じて良かった。脇に回った真山を演じた香川照之は、めずらしく”いい人”を演じて、これまたさすがだった。ダークな悪役を一手に引き受けた横山常務を演じた三上博史が存在感があった。
無理難題などを廃店候補の蒲田支店に押し付けてきた横山常務(三上博史)が、会社は変わらなければ生き残れないと、外資との合弁を模索し、一方で大幅なリストラを断行しようとするが、憎たらしい悪役ぶりが徹底していた。常務から専務に、そしてとうとう副頭取の座にまで上り詰めたのだった。
梅原(尾美としのり)は最後の手段としてマスコミに告発することを片岡に提案した。会社の不正を自分たちの世代で断ち切るべく、決意を固めた片岡は、真山(香川照之)とともに手帳の裏取りを進めていく。しかし、それを知った横山の非情な仕打ちが襲いかかるのだった。
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「集団左遷!!」は初回、13%台の視聴率で好発進したが、最終回前まで、中盤で8%に落ちその後盛り返して10%前後ですいい、最終話は、13%台で終了。
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まさか片岡が新聞社に三友銀行のスキャンダルを新聞社に流すとは思わず、横山は「本当に会社を変えたいなら私の所まで上がってきなさい」と懐柔策を取ってくる。横山は片岡の求心力を評価しているため左遷しないのだ。横山は、片岡に、上に上がれば「左遷された真山(香川照之)も戻せる」とささやく。
片岡に迷いが生じるが、真山から「どこに行こうが、どんな仕事に就こうが私は正しく働きたいと思ってるし、納得した会社だと思っているし、最後まで銀行員としてまっとうしたいと思っています。片岡さん、会社の不正や隠蔽を知っていて毎日納得して出社できますか?いつか銀行員最後の日を迎える時今日振り返って後悔せずに済みましたと片岡さん蒲田支店最後の日にそう言いましたよね。今はどうですか。後悔しませんか。決着をつけましょうよ」と言われ、奮起することにした。
最後には、銀行内で権勢を誇っていた横山専務(三上博史)が、ついに敗北し崩れ落ちる。「半沢直樹」では、悪の権化のような大和田常務(香川照之)が土下座をしたが、横山専務は、顔を崩して泣き崩れたところが印象的だった。
真山は銀行を辞め、妻の実家の仕事をするという。
ラストでは、片岡と真山は、蒲田支店で戰った”戦友”のような間柄になり、今後の頑張りにそれぞれがエールを送るところで終わった。
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次の7月期ドラマ「ノーサイド・ゲーム」(7月7日スタート)に期待したい。