「Mr.& Mrs.フォックス」(原題:The Brits Are Coming、2019)を見た。原題は”英国人がやって来る”。久々に名前を見るユマ・サーマン(「キル・ビル」「プロデューサーズ」)とマギー・Q(「M:I:III」「ニキータ」)の名前があったので見たが、タイトルこそ、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの「Mr.&Mrs.スミス」を思い起こすが、まったくパッとしないB級映画だった。
ピーターとハリーのフォックス夫妻はその名の通り、狐(フォックス)のように狡猾な詐欺師コンビ。「パルプ・フィクション」などでも共演したユマ・サーマンとティム・ロスが詐欺師夫婦役を演じる。ティム・ロスはクスリと酒に溺れていて、冴えない男。500万ドルの宝石を巡る争奪戦を描いたクライムドラマということだが、雰囲気としては「ピンク・パンサー」的なバカバカしさ。
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ピーターとハリーのフォックス夫妻(ティム・ロス、ユマ・サーマン)は、ギャンブルで大金を失ってしまう。しかしその金は、昔の仕事仲間であるイリーナ(マギー・Q)から横取りしたものだった。
2人の首には賞金がかけられ、その追跡から逃れるためにロンドンからロサンゼルスへと高飛びする。ロサンゼルスには、ピーターの元妻で今はセレブの映画監督と再婚したジャッキーが暮らしていた。ピーターは久しぶりにジャッキー(アリス・イブ)と再会するが、彼女の指には夫から贈られた500万ドルの宝石が光っていた。
ハリーは、イリーナの許しを請うためにその指輪を奪い取ろうと企む。夫婦はジャッキーが暮らす豪邸へと忍び込むが、そこに、ハリーに復讐を誓うイリーナがギャングを引き連れて現れる。
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マギー・Qは、短気な殺し屋で、直ぐに意に背く目障りな人間を相手かまわず銃で撃ち殺してしまう。盛り上がりもなく、空振り三振の映画だった(泣)。
■原題:The Brits Are Coming
■監督:ジェームズ・オークリー
■出演:ユマ・サーマン、ティム・ロス、アリス・イヴ、ソフィア・ベルガラ、マギー・Q、クリスピン・グローヴァー、パーカー・ポージー、スティーヴン・フライ