「ホワイトハウス・ダウン」(原題:White House Down、2013)を見る。偶然、娘を連れてホワイトハウスの見学に訪れた議会警察官が、謎のテロリストの襲撃場面に遭遇、占拠されたホワイトハウスと大統領の命を守るべく奮闘する姿を描いたサスペンス・アクション映画。監督は「インデペンデンス・ディ」「GODZILLA」のローランド・エメリッヒ。
出演は「マジック・マイク」のチャニング・テイタム、「Ray/レイ」のジェイミー・フォックス、「ダークナイト」のマギー・ギレンホール、「華麗なるギャツビー」のジェイソン・クラーク、「アウトロー」のリチャード・ジェンキンス、ジョーイ・キングほか。
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2012年にはホワイトハウス占拠を題材とした「エンド・オブ・ホワイトハウス」が公開され、元シークレットサービス隊長の主人公による「現場のリアルさ」を重視しているサスペンス・アクション作品だったが、2013年公開の「ホワイトハウス・ダウン」はシークレットサービス(SS)への就職を希望する父娘の「親子愛」や「コメディー的な要素」を取り入れたヒーロー・アクション映画といった異なる点がある。
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ホワイトハウスが炎上したり、ミサイルが発射されたり、ド派手な破壊などの演出と、ヘリや軍用機、核のボタンなどをめぐって緊張感が高まる映画だった。オバマ大統領の時代で、大統領を黒人のジェイミー・フォックスが演じていた。ジェイミー・フォックスが銃をもって、正当防衛とはいえ、敵を撃つというのもあり得ない設定ではあるが…。
主演のチャニング・テイタムは「ダイ・ハード」のブルース・ウィリス並みの不死身のアクションを見せている。
娘役のジョーイ・キングは、クロエ・グレース・モレッツ似の子役女優だが、ホワイトハウスのミサイル攻撃を中止させるために国旗を振る姿はジャンヌ・ダルクのようでもあり、結果、人質たちは解放され一躍ヒーローとなった。
クロエに似ている?
マギー・ギレンホールは、重要な役どころだったが存在感がある。「ダークナイト」「主人公は僕だった」などが印象に残るが「ロスト・ドーター」(2021)では監督業に進出している。
今回のホワイトハウス壊滅作戦の首謀者、ジェームズ・ウォーカー大統領警護隊長(ジェームズ・ウッズ)は、余命宣告を受けたことや、息子を戦地で失ったことなどが背景にあるとみられる。ジェームズ・ウッズはベテランの味わいを見せていた。
大統領護衛の幹部の裏切りなど、内部の幹部によるクーデターやテロなどは、ホワイトハウスを舞台とした映画のテーマになりやすい。
映画は興行的には、製作費を何とかカバーする程度で、失敗作という声もあるようだ。しかし、スリリングな展開やアクションなどは見ごたえがあった。
主な登場人物:
ジョン・ケイル議会警察官:チャニング・テイタム
ジェームズ・ソイヤー大統領:ジェイミー・フォックス
キャロル・フィナティ次席特別警護官:マギー・ギレンホール
エミリー・ケイル: ジョーイ・キング
イーライ・ラフェルソン下院議長:リチャード・ジェンキンス
マーティン・ジェームズ・ウォーカー 大統領警護隊長:ジェームズ・ウッズ
エミール・ステンツ:ジェイソン・クラーク・テロリストのリーダー。元秘密工作員。
カール・キリック:ケヴィン・ランキン:白人至上主義者でステンツの子分。
スキップ・タイラー:ジミ・シンプソン:情報解析するハッカー。元国家安全保障局。
テッド・ホープ特別警護官:ジェイク・ウェバー: ウォーカーに裏切られ銃殺される。
ジェナ:ジャッキー・ギアリー: 副大統領のスタッフ、ケイルの恋人。テロリストのミサイル攻撃により死亡。
アルヴィン・ハモンド副大統領:マイケル・マーフィー: テロリストのミサイル攻撃により死亡。
ウォレス 副大統領首席補佐官ピーター・ジェイコブソン:テロリストのミサイル攻撃により死亡。
チェン:リー・ヴィルヌーヴ:ヴァディム共に大統領を捜索中に背後に隠れていたジョンとソイヤー大統領を見つけたが銃殺される。
モッツ:フォーク・ヘンチェル :核の発射計画をステンツに聞かされていない事に腹が立ちウォーカーに射殺されたテロリスト。
ケラーマン議会警察官:マット・クレイヴン
ドニー:ニコラス・ライト:ツアーガイド。
メラニー ・ケイル: レイチェル・ルフェーブル
ライアン・トッド特別警護官:ヴァンサン・ルクレール
ポール・ハットン大尉:アンソニー・レムケ
キャメロン 陸軍大佐:フェイバー・デュアー: テロリストの地対空ロケット、ジャブリンの攻撃により死亡する。
ロジャー・スキナー:アンドリュー・シムズ: ソイヤー大統領を批判するテレビ番組の政治評論家。
ミュリエル・ウォーカー:バーバラ・ウィリアムズ:マーティン・ウォーカーの妻。
ボビー:パトリック・サボンギ: ステンツの10年来の親友。
コンラッド・サーン:カイル・ゲートハウス:国会議事堂を爆撃した。キリックの仲間。
フレッド:クウェシ・ソングイ: 北ゲート警護員で避難誘導中にテロリストの銃撃で射殺された。
リッター:アンドリース・エイパーギス:エミリーを探していたジョンを発見するも銃殺される。
ヴァディム:アナトリー・ジノヴィエフ:チェン共に大統領を捜索中に背後に隠れていたジョンと大統領を見つけたがジョンと激しく格闘するも大統領のマシンガンに撃たれ死亡。
ムルケイ:ロマーノ・オルザリ
リード特別警護官: ヴィクター・コーンフット
アリソン・ソイヤー:ガーセル・ボヴェイ:アメリカ合衆国のファーストレディ。
女性レポーター:タラ・シュワルツ
女性キャスター:ジャネット・ルー
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