主演と製作にも名を連ねるジェラルド・バトラーは「オペラ座の怪人」(2004)のファントム役で一躍有名になった。共演は「サンキュー・スモーキング」「ダークナイト」などのアーロン・エッカート、「ショーシャンクの空に」「ミリオンダラー・ベイビー」などの名優モーガン・フリーマンなど。監督は「キング・アーサー」「トレーニング・デイ」などのアントワーン・フークアで、間もなく最新作の「マグニフィセント・セブン」(2016)が公開される。
・・・
シークレット・サービスとしてアメリカ合衆国大統領一家の警護任務を担当していた特別捜査官マイク・バニング(ジェラルド・バトラー)は、クリスマスの吹雪の中を走行する大統領専用車の護衛の任に就いていた。しかし不慮の事故によって大統領夫人マギーを死なせてしまう。
会談の最中、国籍不明のAC-130がワシントンD.C.上空に侵入。警戒飛行中、ホワイトハウス上空から退去するよう警告を行なった2機のF-22を突然ガトリング砲で撃墜し、さらにホワイトハウス周辺に無差別射撃を行う。それを受け、合衆国大統領ベンジャミン(=ベン)・アッシャー(アーロン・エッカート)は地下にあるバンカーへ韓国首相と共に避難する。
AC-130はホワイトハウスにも攻撃を仕掛けるが、緊急発進してきたF-22により撃墜される。次いで、観光客に紛れていたテロリストの自爆攻撃により門が破壊され、正体不明の武装テロ集団がホワイトハウスを襲撃する。
オフィスから駆け付けたマイク・バニングを含むシークレットサービス達は応戦するものの、巧妙に計画された奇襲攻撃と相手の圧倒的な火力の前に一人また一人と倒れていく。バニングは成す術もなくホワイトハウス内への一時退避を余儀なくされる。
その頃、大統領は各所に指示を出していたが、テロリストと内通していた韓国首相の警護チームがバンカー内を制圧。「鉄壁の要塞」と謳われたホワイトハウスは完全に占拠されてしまった。
彼らは大統領を人質に取り、さらに見せしめとして韓国首相を殺害。
未曾有の事態に全米が震撼する中、ペンタゴンはホワイトハウス内から緊急連絡を受ける。それはあのバニングからであった。互いに情報交換を行い、ペンタゴンから大統領とその令息コナーの救出命令を受け、バニングは武装テロ集団に反撃を開始する。しかし、グループのリーダー・カンの狙いは軍の撤退だけではなかった。
・・・
映画の冒頭シーンは、アメリカ大統領の別荘があるキャンプ・デイビッド。
アッシャー大統領と特別捜査官のマイクがリングでボクシングで汗を流していた。
戦闘機の空中戦や、テロの銃撃戦は迫力があり、音楽も緊張感を高めていた。
テロリストたちは、大統領、国防長官を含む重要人物3人が持つ最高機密である「ケルベロス(軍事手順)」の暗号コードを聞きだすため、大統領などに暗証番号を教えるように迫る。教えなければ人質を一人づつ殺していくというテロリストのリーダー。
交渉には応じないという大統領だが、女性の国防長官が暴力を振るわれる姿を見せつけられ、長官に教えるよう促すことに・・・。
一方、アメリカ政府は、大統領が人質になり、アラン・トランブル下院議長(モーガン・フリーマン)が大統領代理となり、ホワイトハウスの中で生き残っていたマイクと連携し、大統領の息子コナーの救出に動くのだった。
・・・
シークレット・サービスのリン・ジェイコブス長官(アンジェラ・バセット)、ルース・マクミラン国防長官(メリッサ・レオ)などの女優陣が体当たり演技だった。ルース国務長官はどことなく前国務長官のライスに似ている印象。ライスとルースで名前まで。
テロリストの人質となって死を覚悟したルース国務長官は、同じく死に直面している大統領に対して言う。「墓石に決して彫ってほしくないのは、”闘わずに死んだ”」だと。
ラスト・シーン。格闘の末、北朝鮮のテロリストのリーダー、カン・ユンサクKUF指導者(リック・ユーン)を倒したマイクは、負傷した大統領を抱えて、ホワイトハウスを出てくるが、ホワイトハウスの損傷の激しい光景を見て「ハウスがこんな姿になってしまって」と言うと、大統領は「心配するな。保険がカバーする。」
・・・
ただ、テログループのホワイトハウスの籠城人質事件があったものの大統領は「(彼らは)再生への希望を残した」と語っていた。
超娯楽アクション映画で、大画面で見るべき映画かもしれない。
☆☆☆
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:ついでにクリック・ポン♪。