「グレートレース」(原題:The Great Race、1965)を見た。過去にテレビで一部はみていたが挫折していた(笑)。なにしろ160分の長さで、途中で休憩が入る。
1965年度のアカデミー賞音響効果賞を受賞。監督は「ティファニーで朝食を」「酒とバラの日々」「ピンク・パンサー」シリーズなどのブレイク・エドワーズ。音楽はヘンリー・マンシ―二。
この映画は1908年に実際に行われたニューヨークからパリまでの自動車レース(1908 New York to Paris Race)をモチーフにしており、約35,000キロのコースとその時期を実話に合わせて話を展開させている。
カーテイスとレモンは「お熱いのがお好き」(1959)で共演し、カーテイスとウッドは「求婚専科」(1965)で共演している。後に「刑事コロンボ」(1968~)で刑事役でブレイクしたピーター・フォークが悪役でコメディアンの片鱗を見せている。
20世紀初頭。ニューヨーク・パリ間の自動車大レースを思いたった男たちがいた。対抗意識の強いレスレー(トニー・カーティス) とフェイト(ジャック・レモン)で、いつもみじめな思いをするフェイトは、こんどこそ、と悪知恵をかけて大ハリキリ。
一行が着いた西部のある町では、フェイトのヤリ口も悪辣になり、レスリーをリリー(ドロシー・プロバイン) とその恋人との三角関係にまき込ませ、ひと思いに放火した。その後もガソリンをなくして馬に引かせるレスリー、河を渡ろうと、水浸しになるフェイト。
坂の多いサンフランシスコ、零下40度の猛吹雪の中を珍レースを展開、ロシアに着いた。大歓迎である。キュスター将軍(ジョージ・マクレディ)に迎えられたレスリーとフェイトとヘゼガイアは、皇太子を紹介されてフェイトと瓜二つなのにおどろいた。
フェイトは国を乗っとろうという悪男爵のために偽皇太子にされそうになるが、デュボワらの助力で事件を解決させた。2台の車はパリへ向かってフランスを走る。が、恋仲になったレスリーとデュボワが痴話ゲンカを始め、ゴール寸前で仲直りしたものの、フェイトの車が追い抜いてしまう。
今度はフェイトが承知しない。ワザと勝たせたんだ、インチキだと。
さて栄冠はどちらに、再びレースがはじまった(MovieWalker)。
・・・
トニー・カーチスは、白のスーツで、フェンシングやサーベルでのアクションを見せたり、そのにやけた色男ぶりが健在。
パイの中に、ブランデーやラム(酒)も入っているようで、それなら顔にお見舞いされてもいいかもしれない。
この映画では、映画史上最大ともいわれる規模で“パイ投げ”が繰り広げられる。
大真面目にギャグを考え、俳優の演技、セットや大道具・小道具、スタント、特殊効果、すべてに莫大な手間と工夫、制作費が注ぎ込まれた、壮大な爆笑コメディー。
エキストラも当時の衣裳でその数は膨大。
■主な登場人物:
・フェイト教授/皇太子ハプニック(2役): ジャック・レモン
・マギー・デュボア: ナタリー・ウッド
・マクシミリアン(マックス)・ミーン: ピーター・フォーク: フェイト教授の助手。
・ヘンリー・グッドボディ :アーサー・オコンネル: ニューヨーク・センチネル紙の社長兼編集長。 ・ヘスター・グッドボディ: ヴィヴィアン・ヴァンス: ヘンリーの妻。女性人権運動家。
・リリー・オーレイ: ドロシー・プロヴァイン: ボラーチョの酒場の歌手。
・テキサス・ジャック:ラリー・ストーチ: リリーの情夫。暴れ者。
・ロルフ・フォン・ステュッペ男爵: ロス・マーティン: 皇太子を廃しカルパニア王国の乗っ取りを企む男。
・キュスター将軍 : ジョージ・マクレディ: ステュッペ男爵の仲間。
・フリスビー: マーヴィン・カプラン: グッドボディ編集長の部下。
・ボラーチョの市長:ハル・スミス ・ボラーチョの保安官: デンヴァー・パイル
監督:ブレイク・エドワーズ
原案:ブレイク・エドワーズ、アーサー・A・ロス
脚本:アーサー・A・ロス
撮影:ラッセル・ハーラン
編集:ラルフ・E・ウィンタース
脚本:アーサー・A・ロス
撮影:ラッセル・ハーラン
編集:ラルフ・E・ウィンタース
音楽:ヘンリー・マンシ―二
日本公開:1965年12月
時間:160分
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